
ウィキペディアによれば
*****カリグラフィは西洋や中東などにおける、文字を美しく見せるための手法。字を美しく見せる書法という面は日本の書道など東洋の書と共通する部分があるが、筆記にペンまたはそれに類する道具を用いているため、毛筆を使用する書道とは表現されたものが異なる。*****
だそうである.カリグラフィについて,ほとんど知らないのだが,独断と偏見で「書」との違いを考えてみた.
ぼくの定義ではカリグラフィは創作フォントである.
フォントだから,一枚の紙あるいは一冊の本に出てくる同じ文字は同じ字体であることが,暗黙のうちに決まっている.クーリエっぽい a と,タイムズっぽい a が混在してはいけない.
字の大きさも統一される.
ウィキぺディアによれば,昔羊皮紙が高価だったので,より多くの文字を紙に詰め込みつつ,より美しい表現を試みたことが起源である.
カリグラフィの美しさはポスターとしての美しさに通じるものがあり,対して「書」は純粋絵画に近いと思う.
文字数が漢字に比べると圧倒的に少ない.この点では書とカリグラフィを同列に扱うのは無理.
欧文の handwriting で,カリグラフィとは違う美しさを持ったものもある.
外人の学生がママからもらった手紙を見せてくれたことがあったが,美しかった...しかし読めなかった.洋の東西を問わず,お宝とは読めないものらしい.
handwriting は犯罪捜査や性格判断には使われるようだが,芸術として評価することはないのだろうか.
e メールが handwriting を駆逐しつつあるようだ.