Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

3.10 東京大空襲

2016-03-11 08:59:22 | エトセト等
写真はhttp://showa.mainichi.jp/photo/2008/06/post-0dcd-21.htmlによります.

3.11の前日は3.10.この東京大空襲の死者は10 万人といわれ,広島原爆の投下直後の死者数を凌ぐくらいだ.人災と天災をどう比較していいのかわからないが,とにかく東日本大震災の数倍である.
放射線後遺症のように後に引きずるものは確かに少ないが,それにしても東京大空襲体験は原爆体験に比べるとはるかに風化している.これは広島と違って,東京という大都会の住人が寄せ集めで,土地に対する愛着がないことも一因だろう.

学童疎開のせいで,こどもに死者は少なかったが,それだけ「戦災孤児」が増えた.
16トンは学齢前だったが,血縁も地域も,遠い遠い親戚に疎開した.終戦後帰ってきて,山手線のホームからは何もなくて見晴らしが良かったのを覚えている.

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オール読物で読む直木賞

2016-03-10 08:52:16 | 読書
直木賞受賞作,青山文平「つまをめとらば」は6本の短編集だが,オール読物3月号にはそのうち3本が選評とともに載っている.ちなみに受賞作が長編のときは,一部しか収録されないので,賞のためにこの雑誌を買うことはない.

一般に芥川賞に比べ直木賞受賞者は年配の方が多く,安心して読めるが,この度も例外ではないようだ.

3作しか読まないで大きなことは言えないが,男性2人の友情...というと聞こえがいいが,うだつが上がらない武士2人が慰め合い傷口をなめ合うところに,女性が絡むという構図が好きらしい.
中の一作「ひと夏」ではこの構図がちょっとひねってあって,男性のうちひとりは影が薄いのだが,時代ものらしい斬り合いがサービスされている.
表題作「つまをめとらば」に出てくる男性2人は隠居の身.ひとりの結婚生活は不運続き,もうひとりはこの齢で未婚というわけで,タイトルが期待させるようにロマンチックには運ばないのだが,読後感は良い.

主人公はどれも士農工商の「士」階級だが,この身分制度は,この作家によれば,結構ルーズなものだったらしい.工は登場しないが,農商にくらべ士は元気がない.
算学が3作中の2作に関係している.

雑誌の特集「3・11から5年」の中では,大谷博子「作家は震災とどう向き合ったか」が,3.11を描いた30余りの小説を紹介している.
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ふたたび,人生は紙ヒコーキ

2016-03-09 10:46:26 | 新音律


AKB48の「365日の紙飛行機」の標記のくだり,J 子は

 人生はなみきこうじ

と歌っていた.並木工事? 並木小路? どっちにしろ意味をなさない.こちらは悲観主義者なので

 人生は寂しそうに

だろうと思っていた.とにかく元の ka-mi-hi-ko-o-ki が持つ

 a-i-i-o-o-i

という母音列に合うように適当にでっち上げるわけ.耳が遠くなると頭を働かせざるを得ないのか?!
初めてのアメリカ人が話すのを聞いたときの解釈も似たようなものだった.

この書では,片岡鶴太郎が筆の軸の上の方を持ってブルブルと書いていたのを真似してみた.1行目は思うように行かず,そのために少しは面白い効果が出たように思うが,2行目でこの持ち方に慣れてしまったようだ.
落款は消しゴムハンコの教室で作ったもの.ビブラフォンの音盤とマレットにイニシャルを組み合わせたつもりなんだけど.
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ドミノでビル街を破壊!

2016-03-08 09:35:00 | 読書


動画もあったので下に貼りました.


犬小屋がポリスボックスを倒し,それが住宅を倒し,雑居ビルを倒し,...,高層ビルが次々に倒れるという,標記のような小説を書けないかと思った...というのは嘘で,前世紀末に出版された,ある小説を思い出した.
津島誠司「A 先生の名推理」講談社ノベルズ (1998/3) の中の,設計者の気まぐれ?で建物の高さがある数列をなしているニュータウンが舞台となっている一編..



本全体としては短編集だが,最後の一編を除きいわゆるバカミス.あまりお利口でない大学生「私」が,毎度毎度不思議な出来事に遭遇し,それを安楽椅子探偵 A 先生が解明するという趣向.ドミノものは短編集中で出色の一編.

著者は鮎川哲也に私淑しているようで,その鮎川先生 (A 先生) が解説を書いている.各編の扉には,いしいひさいちの3コマ漫画がある.カバー絵もご覧のように,いしい氏.

印象は,古い昭和の探偵小説.アイデアはいいのだが,ストーリーに夾雑物が多すぎて文章もうまくない.
アマゾンで見る限り,この著者の唯一の著書のようだ.
絶版だが,当市の図書館の棚には一冊存在していた.

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ビブラフォンによるパルティータ

2016-03-07 08:56:30 | 新音律


ヴァイブ奏者ジョー・ロック氏推奨の,Gustavo Agatiello が演奏する,バッハのパルティータ第1番ロ長調 BWV825 プレリューディウム(前奏曲)の演奏.ロック氏の言うように,柔らかいマレットを使用して成功している.

もともとクラヴィア用.グレン・グールドのピアノで聞き慣れているせいか,随分ゆっくりだなと思うが,多分グールドが速すぎなんだろう.
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TeX 原稿の図についてのメモ

2016-03-06 08:50:52 | エトセト等

いまどきの常識かもしれないが…

TeX の図は eps ファイルと思い込んでいた.世の中変わったと痛感.

学術論文や会議のプロシーディングスの原稿では,今でも eps を別に提出することを要求されるのかもしれないが,そうでないのなら,pdf でも png でも jpg でもそのまま使える.

\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}

とプリアンプルでことわり,

\includegraphics[width=5cm]{image.png}

などで引用すればよい.
どうしても eps に変換が必要なとき.今まではもっぱら Photoshop で変換したが,原図をデスクトップに置き,Mac ターミナルから

$ cd desktop
$ convert image.png image.eps

などと入力するほうが簡単.
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コーヒーの科学

2016-03-05 09:14:25 | 科学
旦部 幸博「コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか」講談社ブルーバック(2016/2).

コーヒーの本というと,カタログみたいだったり,かと思うとひとりよがりのうんちく本だったりするが,これは本来のブルーバックスらしい やさしい学術書.僕的には五つ星.
著者は現在,滋賀医科大学学内講師で,専門は食生活学,腫瘍生物学,細菌学(含真菌学)だそうだ.「百珈苑」主宰,このホームページは更新が滞っているが,これと連携している百珈苑BLOGには,本の内容が1日1章のペースで紹介されていて,正誤表もある.

構成は
コーヒーってなんだろう?/ コーヒーノキとコーヒー豆/ コーヒーの歴史/ コーヒーの「おいしさ」/ おいしさを生み出すコーヒーの成分/ 焙煎の科学/ コーヒーの抽出/ コーヒーと健康
の全8章.

どこから読み始めてもいいが最初から読んだので,印象の新しいのは「コーヒーと健康」.ここでバックにある著者の見解は,コーヒーに限らず健康食品一般に通用するもののようだ.例えば「コーヒーを飲む人は (飲まない人より) 〇〇のリスクが低い」という文章は医学的に正確だが,これを「コーヒーは〇〇のリスクを下げる」と書くことはできません...とか.

巻末には文献リストがあるが,今世紀に入ってからのものが大部分.
親父が粉を買ってきてパーコレータで淹れたりしていたので,コーヒーとの付き合いは数十年だが,「コーヒーの科学」が本格化したのは今世紀に入ってからと言うことらしい.

ブルーバックスもカバーデザインがだいぶ垢抜けてきたじゃないか.
この項 (たぶん) 続きます.
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そして医師も死す

2016-03-04 09:06:38 | 読書
D・M・ディヴァイン, 山田 蘭 訳, 創元推理文庫 (2015/1).

文庫の帯裏側にはこの著者の作品がすらりと並んでいて,そのうち3冊には「第1位 20xx 年本格ミステリベスト10 海外ランキング」とある.かってアガサ・クリスティ本を翻訳されるたびに買った世代があったが,同じ現象がD・M・ディヴァインにも起きているらしい.
この作品はといえば,探偵小説研究会「本格ミステリ・ベスト10 2015」原書房、探偵小説研究会著(2015112) でやはり海外第1位だそうだ.ちなみに国内第1位は「ミステリー・アリーナ」

本書の帯の表側には*****
秘密多き医師を襲った不慮の死.もし,故殺であるならば - 犯人は「あの人物」でしかあり得ない.
「ある着眼点」こそ,謎をとく鍵
フェアプレイを貫く正統派本格*****

地味な起伏に乏しい小説.この本が著者の第2作だったにもかかわらず,翻訳が後回しになったのも宜なるかな...とか言うが,実はこの著者は初体験.
語り手の開業医「ぼく」の共同経営者の死が発端.「ぼく」は殺人容疑者候補なのでいろいろ嗅ぎ回る.このぼくがあまりにもおしゃべりで,わかったことを他の容疑者候補たちにばらまく.かくて話し相手とのやり取りが心理ドラマを誘発してストーリーが進行する.そこが読ませどころということもできる.

原題 Doctors also die.主語が複数なのが気になった.このタイトルの絵解きも解説 (大矢博子) にお願いたかった.
ひとりの医師の死に始まり,語り手も医師なので,この「ぼく」も死ぬのかなと思いながら読み進んだのだが...
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観梅 @ 満汐梅林

2016-03-03 08:30:15 | エトセト等


この梅園の住所は三原だが尾道に接しているようだ.国道から折れたら舗装していない急坂...と思ったが,少し行ったら簡易舗装.入場料 700 円,クイズラリー参加料 100 円.後者はご遠慮申し上げた.ちなみにクイズの問題は,何箇所かの高札に分散していて,例えば

梅干しが酸っぱいのは,1 硫酸 2 クエン酸 3 お嫁さん から3択

といった調子.



偕楽園(かって水戸に住んだ)のような古木はないが,一目千本と称し,山頂一帯の梅林の中に入ると上下左右が梅の花.
展望櫓から見渡すとこんな感じ.このお地蔵さんのような真新しい石仏が梅林のあちこちにあって,ダサかわいい.



梅の根方には水仙が植えてあって,猪よけだそうだ.ホントかね.猪の糞に注意の高札も.

梅干しを買って帰った.
こちらが梅林のホームページ
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冬のトマト

2016-03-02 08:40:26 | エトセト等


庭・兼・畑の土を植木鉢に入れた.
勝手にトマトが生えて実がなった.
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