【政府】:新元号、4月1日に事前公表へ 安倍首相が最終判断
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政府】:新元号、4月1日に事前公表へ 安倍首相が最終判断
政府は5月1日の新天皇即位に伴って改める新元号を4月1日に閣議決定し、事前公表する方針を固めた。政府関係者が1日未明、明らかにした。今の天皇陛下の在位中に一連の手続きを終える構えを堅持する。自民党保守派は、改元政令の公布は新天皇が即位された後に行うべきだと主張していた。安倍晋三首相が最終判断した格好だ。
安倍晋三首相(2018年1月5日撮影)
今回の改元は天皇の逝去ではなく、あらかじめ期日が定まった退位に基づいて行われる。政府はこの点を重視し、国民の生活に混乱を与えないことを最優先して事前公表の準備を進めている。
想定する段取りは、事前公表日に、政府が数個の原案を有識者や衆参両院の正副議長に示して意見を聴取。改元政令を閣議決定し、天皇陛下が公布する。全ての手続きを1日で終える。改元は新天皇即位と同時の5月1日午前0時とする。
仮に新天皇が政令を公布するとした場合、その公布は早くても5月1日の夕方になるとみており、改元は翌2日にずれ込むとしている。
これに対し、保守派は天皇と元号は「一体不可分」との伝統を尊重し、新元号の事前決定と公表は容認しつつ、政令は即位後の新天皇が行うべきだとの立場を崩さない。政令に「5月1日以後施行する」と規定すれば、公布が1日夕方になっても、さかのぼって午前0時から新元号を適用できるとの説を唱える。
ただこの場合、1日の午前0時から公布までの間、「平成」と新元号が並び立つような状態になってしまう。売買契約で考えてみた場合、1日の公布前に契約が成立しても、公布後には新元号の下での成立とみなされる。「平成31年5月1日」と記された契約書の効力に疑義が生じかねず、政府は国民生活に混乱をもたらすと懸念している。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・5月1日の新天皇即位に伴って改める新元号】 2019年01月01日 00:41:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。