【大学センター試験】:不正行為4人 受験全科目を無効に
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大学センター試験】:不正行為4人 受験全科目を無効に
大学入試センター試験は20日、全国の会場で理科と数学を実施し、2日間の日程を終えた。センターは今回、東京、宮城、三重の1都2県の4会場でスマートフォンを使って用語を検索するなどの不正行為があり、計4人の受験全科目を無効としたと発表した。監督者のミスで試験時間が本来より短く終わってしまったケースなどが新たに判明し、再試験の対象は19日公表分から59人増え、8会場の計104人になった。
センターによると、20日の理科の試験中、宮城県の会場でスマホの検索機能を使い、ウェブサイトで用語を調べる行為があった。三重県ではスマホを電卓として使った。いずれも通信履歴から問題の漏えいはなかったと確認した。東京都では数学で試験時間の終了後もマークシートへの記入をやめなかった。
19日には都内の別の会場で、国語の試験中に定規を使う不正があった。問題文を読む際に定規を当てていたという。4人はいずれも不正を認めているという。
横浜国立大の会場では、19日の外国語(筆記)で監督者が誤って試験を30秒早く終了し、56人に影響が出た。修文大(愛知県)でも同日の試験で1人に問題を配らないミスがあった。20日は共立女子大(東京都)で、電車の遅れで遅刻した1人への対応に誤りがあった。全て再試験の対象とする。津田塾大(同)でも1人が対象となった。
また、20日は拓殖大(東京都)、東大、大東文化大(埼玉県)で計5人が電車の遅れにより試験開始を20~50分繰り下げた。
志願者数は昨年より5841人減の57万6830人。20日は理科の基礎4科目を志願者の28・2%、専門4科目を41・3%が受験した。数学I・Aなどは69・0%、数学2・Bなどは61・8%が受けた。
試験は国公私立の大学・短大計852校が参加し、うち大学は過去最多の703校、短大は149校が利用する。平均点の中間発表は23日、得点調整の有無の発表は25日、平均点の最終発表は2月7日を予定している。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題】 2019年01月20日 22:59:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。