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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説①】:原発輸出総崩れ 成長戦略の誤り認めよ

2019-01-19 06:10:50 | 【電力需要・供給、停電・エネルギー政策・原発再稼働・核ゴミの中間最終貯蔵施設他

【社説①】:原発輸出総崩れ 成長戦略の誤り認めよ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:原発輸出総崩れ 成長戦略の誤り認めよ 

 日立製作所が英国での原発建設計画を凍結し、日本の原発輸出はすべて暗礁に乗り上げた。契機は福島原発事故。その当事国が原発輸出を「成長戦略」と呼ぶことに、そもそも無理はなかったか。 

 リトアニア、台湾、米国、そして今度の英国と、福島原発事故後もなお、日本メーカーがかかわってきた原発輸出計画は、次々に挫折した。トルコからの撤退も確実視されている。

 米国に押しつけられた感のある原発メーカー、ウェスチングハウス・エレクトリックの経営破綻は、買収した東芝をも経営危機に追い込んだ。

 今世紀初め、温暖化対策などを名目に「原発ルネサンス」、すなわち世界的に再評価が叫ばれた。

 経済産業省は二〇〇六年に「原子力立国計画」を立案し、現政権は原発輸出を「成長戦略」の中心に位置付けた。だが、3・11がすべてを変えていたのだ。

 福島の教訓に基づく安全対策費用の高騰で、原子炉は一基一兆円超時代。高過ぎて造れない。“商売”として見合わなくなっていた。

 「コストを民間企業がすべて負担するには限界がある」と、日立製作所の東原敏昭社長は言った。

 しかし、総事業費三兆円という

今回の原発計画には、英政府が約二兆円の融資保証をつけていた。

 たとえ政府レベルの手厚い支援があっても、もはや原発事業は、成り立たないということだろう。

 一方、再生可能エネルギーは世界中で飛躍的に伸びている。二〇一五年に導入された発電設備の五割以上を再生可能エネが占めている。だが、かつて太陽光パネル生産量世界一を誇った日本は、今や再エネ先進国とは言い難い。

 もしかするとメーカーとしてもリスクだらけの原発という重荷を下ろし、再エネ事業などに切り替えたいというのが、本音なのではないか。

 世界の潮流に逆らうような、不自然ともいえる政府の原発へのこだわりは、日本経済の足かせになっているとは言えないか。

 海外がだめなら国内で。原発の再稼働を急ぎ、さらに新増設も、という声もある。大間違いだ。政府支援、つまりは税金を使った新増設を民意が許すはずがない。

 原子力技術の継承が必要ならば、当面は廃炉技術に磨きをかけるべきではないか。原子力発電の衰退は、廃炉市場の拡大にほかならない。「成長戦略」というのなら、そちらを取りに行くべきだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年01月19日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【社説②】:真藤さん直木賞 文学で直視する「沖縄」

2019-01-19 06:10:40 | 【学術・哲学・文化・文芸・芸術・芸能・小説・暮らしに根差した民芸】

【社説②】:真藤さん直木賞 文学で直視する「沖縄」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:真藤さん直木賞 文学で直視する「沖縄」 

 沖縄の戦後を描いた小説「宝島」が直木賞に決まった。東京出身ながら「沖縄問題」を直視し、日本人全員が自らのこととして捉えるべきだと説く作者の真藤順丈(しんどうじゅんじょう)さん。受賞を祝福したい。

 物語は戦後の一九五二年、米軍統治下の沖縄を舞台に始まる。主人公は、生きるために米軍基地から物資を奪う孤児たち。ある時、リーダーがいなくなり、残された三人は警官や教師、テロリストとして別々の人生を歩み始める。

 三人が織りなす鮮烈な青春の群像。その行動と心情を、時には霊媒師のように、時には「島唄」のように伝える語りの巧みさ。

 文芸評論家の清水良典さんが「戦後沖縄を描く社会派小説の構えでありながら、神話か叙事詩のような格調を帯びる」と評する通り、これから読む人には沖縄への先入観を排し、まずは文芸作品としての魅力を味わってほしい。

 しかしながらやはり、本作の真価は、沖縄の戦後史を真正面から見すえる点にあるといえよう。

 教師になった主役の一人が勤め先で遭遇する米軍機の墜落と子どもたちの悲惨な焼死は、一九五九年に実際に起きた宮森小学校米軍機墜落事故が下敷き。また米兵による六歳女児の暴行殺害事件(五五年)や、米軍基地の毒ガス漏れとその隠蔽(いんぺい)(六九年)など沖縄の辛酸を象徴する史実が、主役たちの人生にからめて詳述される。

 作中の人物が憤るのは、米国に沖縄を差し出して「追従を重ねるだけの日本(ヤマトゥ)」だ。「沖縄問題」とは実は「日本の問題」なのだと気づかされる読者もいるだろう。

 「沖縄にルーツを持たないことに葛藤があり、途中で書けなくなった」と振り返りつつ「批判が出たら矢面に立とうと覚悟を決め、全身全霊で小説にした」と語る真藤さん。熱意が実っての受賞だ。これを機に、沖縄の出身ではなくともその歴史と現状に目を向ける作家や表現者が続いてほしい。

 また、本作を読んだ人はこれを機に、いずれも芥川賞受賞者の大城立裕、又吉栄喜、目取真俊の三氏ら沖縄の作家の創作も読んでみてはいかがだろう。

 特に目取真氏はカヌーで辺野古(名護市)の海に出て、埋め立て工事に体を張って抗議している。自身のブログ「海鳴りの島から」は、住民の反対を圧殺する政府への鋭い批判に満ちている。沖縄戦の死者をめぐる「水滴」など優れた小説と合わせ、現実と格闘する作家の精神に触れてみてほしい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年01月19日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【筆洗】:シェークスピアは『ハムレット』で書いている。<神がひとつの顔をお与えになり、

2019-01-19 06:10:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【筆洗】:シェークスピアは『ハムレット』で書いている。<神がひとつの顔をお与えになり、人がこれを別の顔にする>。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:シェークスピアは『ハムレット』で書いている。<神がひとつの顔をお与えになり、人がこれを別の顔にする>。

 天与の才は人それぞれ。大切なのはどう生かすか。そんなふうに読める▼権藤博さん。飛び抜けた才能を授かった野球人だろう。投手としての才能を使い果たした後に、人間くささを感じる別の顔で輝いた人にも思える。先日、八十歳で野球殿堂入りした▼「権藤、権藤、雨、権藤」の言葉を生んだ現役時代の記録をながめてあらためて驚く。昼に先発した後、夜の二試合目で救援したり、中二日で連続完投勝利を飾ったり。当時の記事によれば、速球も変化球も絶品だった。プロ一、二年目の計65勝。伝説的な数字だろう▼肩の酷使で投げられなくなり、実際に光り輝いたのは、二年間しかない。<地獄の中でもがき苦しんだ経験があるから、人の痛みにも気付けるようになった>(著書『教えない教え』)。指導者としては、長い下積みも経験した▼選手側に立った指導は徹底している。コーチ時代に、監督とぶつかったこともある。酷使を避けつつ、投手に戦う姿勢を植えつけた。監督として、投手分業制を確立した横浜(現DeNA)を日本一に導いている▼球界で分業制は確立された。多くの投手に慈雨となった人だろう。太く短い現役時代と味のある指導者ぶりでファンも潤してくれた人の殿堂入りである。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2019年01月19日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:1月18日(金)

2019-01-19 06:10:20 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・優生訴訟・年収「103万円」の壁】

【首相の一日】:1月18日(金)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:1月18日(金) 

 【午前】9時13分、官邸。28分、閣議。43分、郵政民営化推進本部。10時14分、経済財政諮問会議。56分、柴山昌彦文部科学相、藤原誠文科事務次官。11時16分、石井啓一国土交通相、国土交通省の栗田卓也総合政策局長、奥田哲也自動車局長。46分、英王立国際問題研究所と大和総研共催の会議に向けたビデオメッセージ収録。

 【午後】0時41分、金杉憲治外務省アジア大洋州局長、防衛省の高橋憲一事務次官、河野克俊統合幕僚長。2時9分、教育再生実行会議。36分、河野太郎外相、谷内正太郎国家安全保障局長、外務省の森健良外務審議官、正木靖欧州局長。3時14分、山崎和之外務審議官、寺沢達也経済産業審議官加わる。4時27分、北村滋内閣情報官。45分、外務省の森、山崎両外務審議官、大菅岳史外務報道官。5時4分、Jリーグ・ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手の表敬。三木谷浩史楽天会長兼社長ら同席。30分、東京・内幸町の飯野ビルディング。女性リーダーのための経営戦略講座レセプションに出席し、あいさつ。6時20分、公邸。宿泊。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2019年01月19日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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