厚生労働省は16日、新型コロナウイルス感染症の自宅療養者数(13日午前0時時点)が全国で3万208人になったと発表した。感染「第3波」と医療機関の病床逼迫(ひっぱく)を背景に1週間で約1・7倍に急増し、療養中に容体が急変するケースも相次いでいる。病床使用率がステージ4(爆発的感染拡大)の水準に達したのは前の週から8県増え、計19都府県になった。

 自宅療養者は東京都で8518人と最も多く、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で約2万人に上った。愛知、大阪、福岡も2000人を超えた。東京都が13日、自宅療養中に体調が悪化し、救急搬送された80代男性と50代女性が死亡したと発表するなど、病院外の療養患者が死亡する例が各地で相次いでいる。

 政府の対策分科会が示す病床使用率のステージ4相当となったのは福島、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、長野、岐阜、愛知、三重、滋賀、大阪、兵庫、広島、福岡、長崎、熊本、沖縄の19都府県。(共同)