【きょうの潮流】:発足の目的は、ゴルフで知りあった友人を毎年招待して「クラス会」を開くことでした。
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【きょうの潮流】:発足の目的は、ゴルフで知りあった友人を毎年招待して「クラス会」を開くことでした。
招くからには最高の居心地を提供し、細部までベストであること。選手にとっても、観客にとっても▼男子ゴルフの四大大会のなかでも別格といわれるマスターズ。舞台となる米オーガスタは、頭脳と技術と精神力だけが試される運不運に左右されない「正直なコース」だと。ゴルフエッセーの名手だった夏坂健さんが残しています▼優勝者に贈られるグリーンジャケットは、もともとこのクラブの会員であることを示すものでした。いまや身にまとうことが最高の名誉とまで称されるジャケットを、松山英樹選手が日本に初めて持ち帰りました
▼「日本人でもグリーンジャケットを着られると証明できた」。帰国後の記者会見で改めて喜びを語りました。大きな勝因に感情の起伏をコントロールできたことをあげ「怒らず、ミスをしても自分を許せる気持ち」になれたといいます▼ショットの正確さは米ツアーでも屈指。技術の高さを支えたのは、つみ重ねてきた練習でした。10年前、アマチュアでマスターズに初参戦。以来、世界の壁にぶつかりながら、憧れのジャケットを着る夢と可能性をあきらめず、苦労を乗り越えてきました▼90年近い歴史をもつオーガスタの会員は長く男性のみでした。しかし近年は女性にも門戸を開き、女子の大会も行われるように。アジア勢として初制覇した松山選手の快挙とともに、伝統のなかに新風が吹き込まれています。
元稿:しんぶん赤旗 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【きょうの潮流】 2021年04月16日 07:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。