【参院選2022】:れいわ山本代表の奇襲作戦 急浮上する「参院兵庫選挙区からの出馬」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【参院選2022】:れいわ山本代表の奇襲作戦 急浮上する「参院兵庫選挙区からの出馬」
議員バッジを自ら返上した男は、どこで勝負するのか。衆院議員を辞職し、夏の参院選で「確実に1議席を取りに行く」とくら替え出馬を表明したれいわ新選組の山本太郎代表(47)。選択肢の一つとして、出身地の兵庫選挙区(改選数3)から立候補する可能性が急浮上している。「ゲリラ街宣で立つところが可能性があるかも」と予告なしで展開中の街頭演説開催地からの出馬をにおわせる。ゴールデンウイーク(GW)はどこに出没するのか、奇襲作戦の行く末は――。
予告なしの「ゲリラ街宣」でマイクを握るれいわの山本太郎代表=神戸市中央区のJR元町駅前で2022年4月20日午後6時39分、山口朋辰撮影
「参院選が終わると(国政)選挙の空白期間ができる。その間に行われるであろう政治の暴走を何としてでも食い止めねばならない」。4月15日の記者会見で、山本氏はくら替えの理由をそう説明した。「永田町の空気を読まず、茶番に付き合わない、ブレーキになるような勢力の拡大」を目指すため、自らが衆院議員の立場を捨てて参院選に打って出るというわけだ。既にれいわが候補擁立を発表した選挙区以外での出馬を明言する一方、「日本には数々の魅力的な土地がある」「これから自分が思いを寄せる土地で街宣することもある」と、どの選挙区から出るかの質問はけむに巻いた。
◆元町駅前で宝塚市出身をアピール
同月20日夕、神戸市中央区のJR元町駅前に30~40人の人だかりができた。輪の中心でマイクを握っていたのは山本氏だ。演説では連立政権を組む自民、公明両党に加え、山本氏が「与党側」と批判する「日本維新の会が伸びる状況は危険だ」と訴えた。れいわが参院で現有2議席の上積みを狙う意図を説明し、兵庫県宝塚市が出身地であることもしっかりアピールした。
次期参院選で、れいわは東京、大阪、愛知、福岡、埼玉の各選挙区で既に公認候補の擁立を発表している。山本氏は与党や維新が議席を保有する改選数2以上の選挙区を念頭に、「指定席が決まっているところを崩しに行く」と宣戦布告。兵庫のほか、神奈川(改選数4)や千葉(同3)でも出馬が取りざたされ、山本氏による「ゲリラ街宣」が行われたところもある。
◆「出たい。面白くなりそう」
本命はどこなのか。真意を聞くため、演説を終えた山本氏を直…、残り1142文字(全文2021文字)
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元稿:毎日新聞社 主要ニュース 政治 【政局・国政選挙・参院選2022】 2022年05月01日 17:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。