路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【 大谷昭宏のフラッシュアップ・04.18】:メディアは検証すべき 特定少年の実名報道

2022-05-24 08:01:00 | 【新聞社・報道・公共放送NHKの功罪・マスコミ・雑誌・世論調査】

【 大谷昭宏のフラッシュアップ・04.18】:メディアは検証すべき 特定少年の実名報道

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【 大谷昭宏のフラッシュアップ・04.18】:メディアは検証すべき 特定少年の実名報道 

 少し前のことになるが、事件報道にかかわって50年余り、ある種の感慨をもって東海テレビ(名古屋)でニュースを伝えた。

 昨年10月、甲府市で夫婦が殺害され、住宅が全焼した事件で、この家の長女と同級生だった19歳の男を甲府地検が殺人、放火などの罪で起訴。地検は少年法改正で18、19歳が特定少年とされたことから、実名を公表した。番組も少年を実名で顔写真をつけて報じた。

 私はスタジオで、こうした判断はあくまで報道機関に委ねられていると説明。併せてこれまで被害者ばかりが報道されることへの批判が強かったことにもふれた。

 さっそく先週、朝日、毎日、読売などが各報道機関の対応を報じた。それによると、これまで通り実名も顔写真もなしとしたのは東京新聞1紙だけ。対して実名、顔写真で報じたのは、日刊スポーツにも配信している共同通信や産経新聞。それに東海テレビも系列のフジ。TBS、テレビ朝日、日本テレビのキー局。最も多かったのが実名のみ顔写真なしで、朝日、毎日、読売、それに地元の山梨日日新聞、NHKなどだった。

 だが、私はメディアが力を入れるべきは、これからではないかと思う。実名報道で少年の家族が困惑していないか。被害者や地域社会は平静か。何より今後の裁判員裁判に影響は出るのか。メディアが検証すべきは、それではないのか。

 あまり報じられていないが、その裁判員にも4月から18、19歳が加わることになった。今回の事件の19歳の被告を19歳の裁判員が裁くことだってあり得るのだ。

 さまざま、取り巻く環境が目まぐるしく変わっていく、「十九の春」である。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ■大谷昭宏のフラッシュアップ

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2022年04月18日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【知床・観光船事故】:1カ月・現場から 方向性誤った「報道の自由」

2022-05-24 05:30:50 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【知床・観光船事故】:1カ月・現場から 方向性誤った「報道の自由」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床・観光船事故】:1カ月・現場から 方向性誤った「報道の自由」

 ウトロ漁港を望む高台に報道陣が集まっていた。4月30日、孫娘(3)と愛息(35)を事故で亡くし、息子の妻が行方不明となっている男性が、旅行中だった息子一家の状況を丁寧に話してくれた。だが、主題は違った。

 男性は次第に語気を強め、報道陣に「なぜ、私たちをそっとしておいていただけないのでしょうか」と訴えた。乗客の関係者は「取材攻勢」を受けていた。現地の宿泊先周辺でつきまとわれたり、繰り返しコメントを求められたりしたという。打ちひしがれているはずの男性が一部の社を名指しし、「絶対に許したくない。私…、残り374文字(全文623文字)

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 地方 北海道のニュース 社会 【話題・オホーツク管内斜里町の知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」(19トン)が沈没した事故】  2022年05月24日  05:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【神戸連続児童殺傷25年】:加害少年の更生、最後まで信じ

2022-05-24 03:09:50 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【神戸連続児童殺傷25年】:加害少年の更生、最後まで信じ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【神戸連続児童殺傷25年】:加害少年の更生、最後まで信じ

 事件に深く関わった1人の法曹が2月、82歳で死去した。加害少年の審判を神戸家裁で担当した元判事、井垣康弘さん。通常なら非公開の少年審判の決定要旨の公開を上司に掛け合い、弁護士に転じてからはより詳細な決定全文を出版社に提供し批判を浴びた。「良くも悪くも信念を貫く人だった」と親族は振り返る。晩年まで、事件と向き合い、少年の更生を願い続けた。

 
<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/05/24/20220524ddm041040134000p/9.webp?2" type="image/webp" />井垣康弘さん         </picture>
井垣康弘さん

 「少年を医療少年院に送致する。持続的かつ強固なサディズムがかねて成立しており、非行の重要な要因となった」。1997年10月17日。少年審判の決定要旨には、事件当時中学3年で14歳だった加害男性(39)が起こした事件の背景が書かれていた。、残り467文字(全文756文字)

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社会 【話題・神戸連続児童殺傷25年】  2022年05月24日  03:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【神戸連続児童殺傷25年】:支援条例、制定促す 被害者遺族、知事と面談

2022-05-24 03:09:40 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【神戸連続児童殺傷25年】:支援条例、制定促す 被害者遺族、知事と面談

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【神戸連続児童殺傷25年】:支援条例、制定促す 被害者遺族、知事と面談

 1997年に起きた神戸小学生連続殺傷事件で、小学6年だった土師(はせ)淳さん(当時11歳)が殺害されてから24日で25年となる。事件は刑事罰の対象年齢を16歳以上から14歳以上に引き下げる少年法改正のきっかけになった。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2022/05/24/20220524ddm041040133000p/7.webp?2" type="image/webp" />斎藤元彦兵庫県知事(右端)と面談する土師守さん(左端)ら犯罪被害者の遺族=神戸市中央区の兵庫県庁で23日</picture>

 斎藤元彦兵庫県知事(右端)と面談する土師守さん(左端)ら犯罪被害者の遺族=神戸市中央区の兵庫県庁で23日

 土師さんの父守さん(66)は、23日までに毎日新聞の取材に応じ、当時14歳だった加害男性(39)からの謝罪の手紙は2018年以降届いていないとした上で、「自…、残り284文字(全文473文字)

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社会 【話題・神戸連続児童殺傷25年】 2022年05月24日  03:08:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【神戸児童連続殺傷25年】:何故、淳の命を 答え求め続け、父親が手記

2022-05-24 03:09:30 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【神戸児童連続殺傷25年】:何故、淳の命を 答え求め続け、父親が手記

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【神戸児童連続殺傷25年】:何故、淳の命を 答え求め続け、父親が手記

 神戸市須磨区で1997年に起きた小学生連続殺傷事件で、小学6年だった土師(はせ)淳さん(当時11歳)が殺害されてから24日で25年となる。兵庫県警は「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」を名乗る声明文を出した当時14歳の少年を殺人などの容疑で逮捕。関東医療少年院(当時)に収容された男性は2005年に本退院し、社会復帰した。事件は刑事罰の対象年齢を16歳以上から14歳以上に引き下げる少年法改正のきっかけにもなった。淳さんの父守さん(66)が報道各社に手記を寄せた。(原文のまま)

事件現場の通称「タンク山」に建立された「なかよし地蔵」には花が供えられていた=神戸市須磨区で2022年5月21日午後0時16分、村田愛撮影

 今年の5月24日は、私たちの次男・淳が亡くなって25回目の命日にあたります。この25年という年月は私たちにとっては本当に嵐のように過ぎ去ったように思います。しかし、何年経(た)とうとも、子供への想(おも)いは変わることはないと感じています。

 今年も加害男性からの手紙は届いていません。以前から言い続けていることですが、何故、私たちの次男の命が奪われなければいけなかったのかについて、私たちが納得するような解答を求め続けています。彼は、私たちの問いに答える義務があると考えています。私たちから彼に対して何らかの行動を起こすことは出来ませんが、報道を通して訴えていければと思っています。 

 大勢の報道陣や住民が見守る中、土師淳さん殺害容疑で逮捕された少年を乗せたマイクロバスは神戸地検に向かった=神戸市の須磨警察署前で1997年6月29日、山下恭二撮影

 「全国犯罪被害者の会(あすの会)」は、18年に及ぶ活動で犯罪被害者を取り巻く環境を大きく改善しました。犯罪被害者等基本法の成立、被害者参加制度、賠償命令を盛り込んだ刑事訴訟法の改正、殺人事件における公訴時効廃止等、多くの法律や施策の制定を実現してきましたが、メンバーの高齢化等のため4年前に解散しました。しかしながら、代表幹事をされていた岡村弁護士が、特に経済補償について、4年前に比し全くの改善が認められないことに憤りを感じ、ご自分の最後の仕事にしたいという思いで私たちに声をかけていただき、「新あすの会」が創立されました。以前のような精力的な活動は難しいとは思いますが、岡村弁護士はじめ会員の方たちと、改めて犯罪被害者問題の改善に取り組んでいきたいと思っています。

            令和4年5月24日 土師 守

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社会 【話題・神戸連続児童殺傷25年】 2022年05月24日  03:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【神戸児童連続殺傷24年】:元少年に遺族「手紙を書いてほしい」

2022-05-24 03:09:20 | 【事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件・ネット上の誹謗中傷他】

【神戸児童連続殺傷24年】:元少年に遺族「手紙を書いてほしい」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【神戸児童連続殺傷24年】:元少年に遺族「手紙を書いてほしい」

 神戸市須磨区で1997年に起きた小学生連続殺傷事件で、小学6年だった土師(はせ)淳さん(当時11歳)が殺害されてから24日で24年になる。父守さん(65)が報道各社に手記を寄せ、「淳への想(おも)いは変わることはない」と心境をつづった。

 

事件後、「タンク山」と呼ばれる現場近くに建立された慰霊碑「なかよし地蔵」=神戸市須磨区で、2021年5月23日午後6時6分、韓光勲撮影

事件後、「タンク山」と呼ばれる現場近くに建立された慰霊碑「なかよし地蔵」=神戸市須磨区で、2021年5月23日午後6時6分、韓光勲撮影

 守さんによると、加害者の男性(38)から命日前に送られてきていた手紙は、2018年から途絶えている。手記では「なぜ淳が命を奪われなければいけなかったのか、私たちが納得するような真の解答を求め続けている」と訴えた。

 加害男性は15年6月、遺族の承諾を得ず、事件の経緯などをつづった手記を出版。守さんは16、17年は手紙の受け取りを拒否した。守さんは「手紙を書くという作業は、事件に向き合うための重要な手段。私たちが受け取るかどうかとは関係なく、手紙を書いてほしい」と記した。、残り330文字(全文686文字)

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社会 【話題・神戸連続児童殺傷25年】 2021年05月24日  03:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【知床・観光船事故】:沈没1カ月 船体、きょうにも海上に 原因究明本格化

2022-05-24 02:06:50 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【知床・観光船事故】:沈没1カ月 船体、きょうにも海上に 原因究明本格化

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床・観光船事故】:沈没1カ月 船体、きょうにも海上に 原因究明本格化

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁から委託を受けた民間企業「日本サルヴェージ」は23日、作業船「海進」でカズワンの船体を水深約20メートルまでつり上げ、そのまま斜里港(北海道斜里町)の沖合に向けて移動を始めた。24日にも海中から海進の上に引き揚げられる予定。引き揚げ作業が完了すれば船体の損傷状況も明らかになり、海上保安庁などによる事故原因の究明が本格的に始まる。

 事故では乗客乗員26人のうち14人の死亡が確認され今も12人が行方不明となっている。発生から1カ月となった23日も海上保安庁などによる捜索が続いた。、残り449文字(全文731文字)

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社会 【話題・オホーツク管内斜里町の知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」(19トン)が沈没した事故】  2022年05月24日  02:06:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【知床・観光船事故】:沈没1カ月 12人、早く家族の元へ 献花台、今も続く祈り

2022-05-24 02:06:40 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【知床・観光船事故】:沈没1カ月 12人、早く家族の元へ 献花台、今も続く祈り

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床・観光船事故】:沈没1カ月 12人、早く家族の元へ 献花台、今も続く祈り

 北海道・知床半島沖での観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の沈没事故から1カ月。地元の北海道斜里町では23日、カズワンが拠点としたウトロ漁港や町が体育館に設けた献花台に人々が訪れ、亡くなった14人を悼んだ。事故では、乗客乗員計26人のうち今も12人の行方がわかっていない。

遺体安置所になっていた体育館で祈りをささげる親子=北海道斜里町で23日午前10時31分、貝塚太一撮影

遺体安置所になっていた体育館で祈りをささげる親子=北海道斜里町で23日午前10時31分、貝塚太一撮影

 献花台には800を超える花束が寄せられ、23日も献花に訪れる人が続いた。北見市から妻と訪れた自営業の柴山杲(あきら)さん(75)は「ウトロへはよく釣りにいくので、今も信じられない気持ち。行方不明者が早く見つかってほしい、という一心で花を手向けた」。中標津町の酪農業、太田公一さん(58)は「将来がある人たちが犠牲になった。悲惨な事故が二度と起きないように祈った」という。

 中山展宏・副国土交通相と斜里町の馬場隆町長も献花した。中山氏は不明者の捜索に全力を挙げることを改めて強調し「再発防止に向け、不退転の覚悟で進めていく」と述べた。馬場町長は「1カ月は区切りではない。町として、家族に寄り添い、事故と向き合い続けたい」と語った。、残り1522文字(全文1973文字)

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社会 【話題・オホーツク管内斜里町の知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」(19トン)が沈没した事故】  2022年05月24日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【知床・観光船事故】:24日にも船体を引き揚げ 事故原因究明へ

2022-05-24 02:06:30 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【知床・観光船事故】:24日にも船体を引き揚げ 事故原因究明へ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床・観光船事故】:24日にも船体を引き揚げ 事故原因究明へ

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、海上保安庁から委託を受けた民間企業「日本サルヴェージ」は23日、作業船「海進」でカズワンの船体を水深約20メートルまでつり上げ、そのまま斜里港(北海道斜里町)の沖合に向けて移動を始めた。24日にも海中から海進の上に引き揚げられる予定。引き揚げ作業が完了すれば船体の損傷状況も明らかになり、海上保安庁などによる事故原因の究明が本格的に始まる。

 
観光船「KAZU Ⅰ」の沈没事故で、作業船「海進」によって海面付近までつり上げられた船体(中央の白っぽい物体)=北海道・知床半島沖で2022年5月23日午後3時18分、共同通信社ヘリから

 事故では乗客乗員26人のうち14人の死亡が確認され、今も12人が行方不明となっている。発生から1カ月となった23日も海上保安庁などによる捜索が続いた。

 また国土交通省は近く、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)への特別監査の結果を踏まえ、海上運送法に基づく事業許可取り消しの行政処分手続きに入る見込みだ。海上保安庁も桂田精一社長から複数回事情を聴くなど、業務上過失致死容疑で捜査を進めている。

 カズワンの船体は、知床半島西側「カシュニの滝」付近の海域で水深約120メートルの海底に沈んだ。第1管区海上保安本部によると、23日は午前7時50分ごろ、潜水士を乗せたカプセル型の水中エレベーターを下ろして作業を開始。深い海の高い水圧にも耐えられる「飽和潜水」によって潜水士が船体にワイヤを取り付けるなどの準備をした。

 海進によるつり上げ作業は午後2時ごろに始まり、同4時ごろに完了した。作業などのためにいったん海面付近まで上げた後、再び水深約20メートルまで戻した。その後に現場海域を離れ、24日午後に斜里港へ到着する予定という。当初は網走港近くへ移動させる予定だったが、気象条件などを考慮し場所を変更したという。

 国交省の20日の説明によると、船体は作業船に引き揚げられた後、さらに陸上へ移されることになっている。【平家勇大、木下翔太郎】

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【話題・オホーツク管内斜里町の知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」(19トン)が沈没した事故】  2022年05月23日  20:13:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【知床・観光船事故】:斜里町長「1カ月は区切りではない」、観光に打撃も

2022-05-24 02:06:20 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【知床・観光船事故】:斜里町長「1カ月は区切りではない」、観光に打撃も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床・観光船事故】:斜里町長「1カ月は区切りではない」、観光に打撃も

 北海道・知床半島沖での観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」の沈没事故から1カ月。地元の北海道斜里町では23日、カズワンが拠点としたウトロ漁港や町が体育館に設けた献花台に人々が訪れ、亡くなった14人を悼んだ。事故では、乗客乗員計26人のうち今も12人の行方がわかっていない。

 
観光船「KAZU I(カズワン)」=知床遊覧船のウェブサイトから

 献花台にはこれまで800を超える花束が寄せられ、23日も献花に訪れる人が続いた。北見市から妻と訪れた自営業の柴山杲(あきら)さん(75)は「ウトロへはよく釣りにいくので、今も信じられない気持ち。行方不明者が早く見つかってほしい、という一心で花を手向けた」。中標津町の酪農業、太田公一さん(58)は「将来がある人たちが犠牲になった。悲惨な事故が二度と起きないように祈った」という。

 中山展宏・副国土交通相と斜里町の馬場隆町長も献花した。中山氏は不明者の捜索に全力を挙げることを改めて強調し「再発防止に向け、不退転の覚悟で進めていく」と述べた。馬場町長は「1カ月は区切りではない。町として、家族に寄り添い、事故と向き合い続けたい」と語った。

 ウトロ漁港では午前8時ごろ、カズワンとは別の観光船会社の従業員らが花束を手に自社の観光船に乗り込み、港を出た。船はおよそ2時間後に帰港した。従業員らは事故現場となった「カシュニの滝」付近の海域で花を手向け、線香をあげたという。

 地元漁師たちは今も、漁の傍ら行方不明者を捜し続けている。23日も漁に出た漁師、加藤諒太さん(25)は「少しでも手がかりになる品を見つけたいという気持ちで、行き帰りは海上を注意して見た。不明者をご家族の元へ帰してあげたい」と話した。

 知床では、雪解けが進んだゴールデンウイーク(GW)の頃に観光シーズンが本格化する。斜里町内の居酒屋で働く女性は「打撃が大きい」と明かした。新型コロナウイルスの流行前は例年、GWから5月末にかけての店の予約は観光客でいっぱいだった。行動制限の緩和で客足の回復を期待した矢先、沈没事故が起きた。団体客の予約のキャンセルが相次いでおり「周辺の飲食店もかなり打撃を受けているだろう」とため息を漏らした。

 ウトロ周辺で遊漁船を操業する佐藤隆さん(48)は事故を受け、約3週間分の予約を断った。5月はホッケをはじめ旬の魚を目当てに月100人ほどが利用するという。14日に営業を再開したものの、ほとんど予約が入らず、現在は網走方面の海で操業する。ウトロ地区は9月のサケ釣りが人気で、北海道内外から釣り人が集まる。しかし佐藤さんは「観光船と釣り船は違うけれど、相当なイメージダウンだ。ウトロでの営業はもう厳しいかも」と先行きを案じた。

 斜里町内で民宿を営む女性は、カズワンを運航する「知床遊覧船」の桂田精一社長への憤りを隠さない。記者会見などを見て「乗客の家族の気持ちがわかっていないと感じた」という女性。自身の民宿はリピーターらに支えられ、8月まで予約が埋まっている。経営への影響を心配した以前の宿泊客から「大変だね。そのうち行くよ」と励ましの電話も受けた。知床で観光に関わる一員として「家族の方々に申し訳ない。悔しくて涙が出る」と語った。【飯田憲、高橋由衣、金将来、山田豊】

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【話題・オホーツク管内斜里町の知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」(19トン)が沈没した事故】  2022年05月23日  18:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【知床・観光船事故】:船体のつり上げ作業が完了 海保が発表

2022-05-24 02:06:10 | 【不慮の事故・自動車事故・予期せず、意図せず、発生する惨事、火災他】

【知床・観光船事故】:船体のつり上げ作業が完了 海保が発表

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床・観光船事故】:船体のつり上げ作業が完了 海保が発表

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部は23日、現場海域で午後2時ごろに始まった船体のつり上げ作業は午後4時ごろに完了したと発表した。

観光船「カズワン」の沈没場所と周辺海域

 水深約20メートルの位置まで上げたといい、北海道斜里町の沖合へ移動させてから24日以降に海上へと引き揚げる予定。【平家勇大】

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 主要ニュース 社会 【話題・オホーツク管内斜里町の知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」(19トン)が沈没した事故】  2022年05月23日  14:39:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《社説①》:岸田・バイデン会談 日本が外交力を示す時だ

2022-05-24 02:05:50 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

《社説①》:岸田・バイデン会談 日本が外交力を示す時だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:岸田・バイデン会談 日本が外交力を示す時だ

 ロシアによるウクライナ侵攻のような事態をアジアで起こさないためにはどうすればいいか。日米の戦略的な外交が求められる。

 岸田文雄首相がバイデン米大統領と会談した。主要閣僚が加わった拡大会合や夕食会を含めて長時間にわたって意見を交わした。 

 共同記者会見で首相は「日米同盟の抑止力・対処力を早急に強化する必要がある。日本の防衛力を抜本的に強化し、防衛費の相当な増額を確保する」と表明した。

 バイデン氏は「首相の決定を称賛する。より強い日米同盟はこの地域をよくする力になる」と応じ、台湾海峡の安定や北朝鮮の行動への抑止につながることに期待感を示した。

 両首脳がインド太平洋地域の平和と繁栄を守る姿勢を明確にしたことは、国の主権と民主主義、法の支配を擁護する日米の国際社会へのメッセージとなろう。

 ◆対中国・北朝鮮で連携を

 ウクライナ侵攻では、ロシアが武力によって現状変更を試み、「核兵器使用の脅し」を仕掛けている。これは日本にとっても対岸の火事ではない。

 アジアでは、権威主義的な傾向を強める中国の軍備拡張や、独裁的な北朝鮮の核・ミサイル開発など喫緊の課題がある。日米が共同で対処する方針を確認したことは、成果といえる。

 共同対処の枠組みは、日米だけにとどまらない。来日に先立つ韓国訪問では日米韓3カ国の連携強化をうたった。きょう開催する日米豪印4カ国(クアッド)首脳会議でその土台をさらに広げる。 

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年05月24日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【余禄】:コロナ禍で続いた行動規制の解除で…

2022-05-24 02:05:40 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【余禄】:コロナ禍で続いた行動規制の解除で…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:コロナ禍で続いた行動規制の解除で…

 コロナ禍で続いた行動規制の解除で再開されるイベントが相次いでいる。静岡県下田市では先週末、「黒船祭(くろふねさい)」が3年ぶりに開催された。ペリー率いる黒船の来航で下田が開港したことを記念した行事である

 ▲日米和親条約締結80年の1934年に始まった。日米開戦まで駐日大使を務めたグルーも参加し、沿道で両国旗を振る子供たちの大歓迎を受けた。きしむ関係の改善に役立てる思惑もあったのだろう

 ▲戦後も下田は日米関係を象徴する土地だった。79年の東京サミットに出席したカーター米大統領は一家で訪れ、市民とのタウンミーティングで質問に答えた。大統領訪日自体が一大イベントとしてメディアの注目を集めた時代である

 ▲バイデン米大統領の来日は地味に見える。国賓ではない影響もあるだろうが、米国の指導力低下とも無縁ではあるまい。ロシアのウクライナ侵攻や強国路線を推し進める中国、北朝鮮への対応など日米が連携する必要性は高まっている。一方で岸田文雄首相との会談で何かが変わるという期待感は薄い

 ▲椅子に座っての大相撲観戦、ゴルフ場での特注ハンバーガー。3年前のトランプ米大統領の国賓訪問では「特別待遇」が話題になったが、成果は思い浮かばない。すべてが無に帰したような印象すらある

 ▲この3年間の世界情勢や社会の変化の速さを考えると、日米同盟やインド太平洋の先行きを見通すことも難しい。イベント的な首脳会談より、日常的な意思疎通を欠かさぬ関係が重要な時代だろうか。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2022年05月24日  02:06:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【火論】:ピカソの描く「怪物」=大治朋子

2022-05-24 02:05:30 | 【学術・哲学・文化・文芸・芸術・芸能・小説・文化の担い手である著作権】

【火論】:ピカソの描く「怪物」=大治朋子

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【火論】:ピカソの描く「怪物」=大治朋子

 <ka-ron>

 「絵は作者の欲求がそこに表そうとしたよりもずっと多くのことを表現する。作者はしばしば自分で予期しなかった結果に驚かされる」

 20世紀の偉大なる画家、パブロ・ピカソの言葉だ。彼は絵画が、描き手の内面を引き出す力に魅了されていたのかもしれない。

 東京都内で開催中の絵画展「ピカソ ひらめきの原点」(パナソニック汐留美術館など主催、在日イスラエル大使館など後援、6月19日まで)に足を運んだ。イスラエル博物館のピカソ・コレクションがまとまった形で展示されるのは日本では初めてだという。

 ピカソはスペイン南部の出身で、美術学校の教諭をしていた父と、献身的な母の間に生まれた。学校が大嫌いで、父親が絵筆をくれると約束するとしぶしぶ登校するような少年だった。16歳でマドリードのサンフェルナンド王立アカデミーの最上級の入学試験に抜群の成績で合格し、やがて「本性を発揮」する(岡本太郎著「青春ピカソ」新潮文庫)。、残り600文字(全文1009文字)

 ※:この記事は有料記事です。ご登録から1カ月間は99円!!。いますぐ登録して続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【火論】  2022年05月24日  02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《社説①》:ウクライナ侵攻 防衛装備品の提供 なし崩しにならぬ議論を

2022-05-24 02:04:50 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

《社説①》:ウクライナ侵攻 防衛装備品の提供 なし崩しにならぬ議論を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①》:ウクライナ侵攻 防衛装備品の提供 なし崩しにならぬ議論を 

 ロシアによる侵攻が続くウクライナをどう支援するのか。平和国家としての日本の行動が問われている。

 政府は、自衛隊が持っている防弾チョッキや防護マスク、防護衣など、殺傷能力のない装備品をウクライナに無償で提供した。

 国際社会が結束してウクライナを支援するのは当然だ。欧米は武器の提供に踏み切っている。

 とはいえ、日本の場合、決定のプロセスが不透明で、国民に十分に説明しているとは言えない。

 まず疑問なのは、戦時下にあるウクライナを「紛争当事国ではない」とみなしたことだ。

 政府の「防衛装備移転三原則」は、武器などの装備品を紛争当事国に渡すことを禁止している。

 ただし、紛争当事国は、国連安全保障理事会が決議などの「措置」を取っている国を指し、政府はそれを根拠に「ウクライナは該当しない」と判断した。どう考えても無理がある。

 さらに、運用指針を急きょ改定し、地理的に遠く、安全保障分野での関係が深いとは言えないウクライナに装備品を提供できるようにした。「今回限り」の泥縄式の対応になった。

 自衛隊のドローンを提供したことにも疑問がある。政府は「市販品なので、三原則の対象にならない」と説明するが、軍事用との線引きは難しい。偵察などに使われる可能性は否定できない。使途の検証も困難だ。

 自民党は4月、ウクライナ情勢を理由に、幅広い装備の海外移転を可能とするよう、三原則の見直しを提言した。殺傷能力のある装備品も念頭にあるとみられる。危機に乗じるかのような対象の拡大は慎まなければならない。

 武器の提供に消極的だったドイツ政府は、方針を大きく転換し、自走式対空砲をウクライナに提供した。しかし、連邦議会で主要政党の賛同を得るなどの民主的な手続きを踏んでいる。

 国会は冷静に議論を尽くし、三原則がなし崩しにならないよう、歯止めの役割を果たさなければならない。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年05月23日  02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする