【愛知県警】:山下八洲夫元参院議員を逮捕 現職議員になりすましグリーン券詐取の疑い
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【愛知県警】:山下八洲夫元参院議員を逮捕 現職議員になりすましグリーン券詐取の疑い
元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・疑惑】 2022年05月08日 23:20:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【愛知県警】:山下八洲夫元参院議員を逮捕 現職議員になりすましグリーン券詐取の疑い
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【愛知県警】:山下八洲夫元参院議員を逮捕 現職議員になりすましグリーン券詐取の疑い
元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・疑惑】 2022年05月08日 23:20:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【知床・観光船事故】:無人潜水機で沈没船調査、知床沖 新たな船体写真も公開
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床・観光船事故】:無人潜水機で沈没船調査、知床沖 新たな船体写真も公開
北海道・知床半島沖の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故で、第1管区海上保安本部(小樽)などは8日、行方不明の12人の捜索を続けた。専門業者「日本サルヴェージ」が派遣した作業船「新日丸」も水中カメラを搭載した高性能な無人潜水機による観光船の調査を開始。1管は同日、無人潜水機が撮影した船体の写真を公開した。
無人潜水機で撮影された観光船「KAZU 1」の船首=8日(第1管区海上保安本部提供)
北海道・網走港から観光船の捜索に向けて出港する作業船「新日丸」=7日午後
元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・北海道・知床半島沖の観光船「KAZU 1(カズワン)」沈没事故】 2022年05月08日 21:57:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【東京・国立競技場】:陸上日本選手権でランナーの首にカメラケーブル引っかかる 「あってはならないこと」陸連とNHKが謝罪
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京・国立競技場】:陸上日本選手権でランナーの首にカメラケーブル引っかかる 「あってはならないこと」陸連とNHKが謝罪
日本陸上競技連盟(日本陸連)は8日、東京・国立競技場で7日に行われた日本選手権1万メートルで、選手と中継カメラのケーブルが接触する事故が起きたと発表した。日本陸連は、影響を受けた選手たちの各所属先に事情を説明して謝罪。中継局のNHKも事実確認を進めており「大変ご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝った。
7日、国立競技場で行われた陸上日本選手権男子1万メートル(タイムレース)で力走する相沢晃選手⑬ら(共同)
元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・日本陸上競技連盟(日本陸連)は8日、東京・国立競技場で7日に行われた日本選手権1万メートルで、選手と中継カメラのケーブルが接触する事故】 2022年05月08日 21:09:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【中国】:北京市、コロナ対策強化 従わなければ「厳しく処置」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【中国】:北京市、コロナ対策強化 従わなければ「厳しく処置」
【北京共同】中国北京市当局は8日、在中国日本大使館がある朝陽区で新型コロナウイルス対策を強化する方針を示し、当局の「厳格な要求」に従わない場合は「厳しく処置する」と強調した。市民の移動や企業活動が一層制限されそうだ。
元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・中国・北京市・医療・新型コロナウイルスの感染拡大】 2022年05月08日 20:54:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【山梨県】:競歩の給水コップに消毒液、高校総体で複数選手が口に 1人は嘔吐し棄権 水と一緒に保管し間違ったか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【山梨県】:競歩の給水コップに消毒液、高校総体で複数選手が口に 1人は嘔吐し棄権 水と一緒に保管し間違ったか
甲府市で7日に行われた山梨県高校総合体育大会の女子5000メートル競歩で、給水用コップに誤ってアルコール消毒液を入れ、複数の選手が口にしていたことが8日、県高校体育連盟関係者への取材で分かった。
【防衛省】:中国の戦闘機発着艦、5日連続に 空母「遼寧」、沖縄南方で
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【防衛省】:中国の戦闘機発着艦、5日連続に 空母「遼寧」、沖縄南方で
防衛省統合幕僚監部は8日、沖縄南方に展開中の中国海軍の空母「遼寧」で7日も、艦載の戦闘機やヘリコプターの発着艦があったと発表した。太平洋に入った遼寧での戦闘機の発着艦は3日以降、5日連続で確認されたことになる。海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」が監視。中国による空母の運用能力向上につながる動きだとみて警戒している。
戦闘機などが発着した中国海軍の空母「遼寧」=7日、沖縄県南方の太平洋(防衛省提供)
元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・防衛省統合幕僚監部・沖縄南方に展開中の中国海軍の空母「遼寧」で7日も、艦載の戦闘機やヘリコプターの発着艦があったと発表】 2022年05月08日 20:25:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【新型コロナ】:国内で4万2538人感染 前週から1万5千人増
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【新型コロナ】:国内で4万2538人感染 前週から1万5千人増
国内で8日、新たに4万2538人の新型コロナウイルス感染者が報告された。前週の同じ曜日から1万5千人余り増えた。死者は26人だった。
元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・医療・新型コロナウイルスの感染状況】 2022年05月08日 20:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【深掘り】:「県民の総意」強調した復帰50年の新建議書 与野党双方から「総花的」との指摘も
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【深掘り】:「県民の総意」強調した復帰50年の新建議書 与野党双方から「総花的」との指摘も
玉城デニー知事は7日、沖縄の日本復帰50年を迎えるのを前に「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を公表した。復帰前の1971年に琉球政府の屋良朝苗主席(当時)が日本政府に示した「復帰措置に関する建議書」(屋良建議書)を踏まえて、50年が経過しても変わらない現状を確かめつつ、今後目指すべき沖縄像を提示した。「平和で豊かな沖縄」実現の道しるべになるか。県と政府がどのように「新たな建議書」を生かすかが問われる。
玉城デニー知事が7日に発表した「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」は、県民意見を幅広く募り、大学教授ら有識者からの意見を取りまとめる形で決定した。「幅広い分野の意見が、総じて県民のそれぞれの思いにつながる」(玉城知事)と意義を強調する。ただ、基地の負担軽減と沖縄の将来像に対する理念的な記述が並立したことで、県議会の与野党双方から「総花的」との指摘も上がる。
知事周辺は当初、4月30日に与党が中心となって開いた「県民大会」を追い風に「建議書」への関心や機運醸成を図る構えを見せていた。しかし、新型コロナウイルスの感染者が高止まりする中で、規模縮小とオンライン開催が決定し、効果は限定的となった。
■蚊帳の外
建議書を巡り、県は2~3月にかけて県民意見を募集し、533人から寄せられたという。さらに、有識者を招いた会議も4回開催した上で、庁内で文言を練り上げていった。ただ...、
※:この記事は会員限定です。いますぐ登録して続きをお読み下さい。
元稿:琉球新報社 主要ニュース 政治 【地方自治・沖縄県・沖縄の日本復帰50年を迎えるのを前に「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を公表】 2022年05月08日 10:50:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【記者解説】:今も続く米軍基地の「不条理」、全国民へ訴える契機に 復帰50年建議
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【記者解説】:今も続く米軍基地の「不条理」、全国民へ訴える契機に 復帰50年建議
沖縄県が7日に決定した「平和で豊かな沖縄の実現に向けた建議書」は、戦後27年間の米施政権下で生じた経済的、社会的なひずみに触れつつ、今なお続く基地問題を「構造的、差別的」だと強い言葉で表現した。
玉城デニー知事は記者会見で建議書について「魂を込めた」と強調。建議書を日米両政府に突きつけることで、基地問題をはじめとする沖縄の不条理を全国民に訴える契機としたい考えだ。...、
※:この記事は会員限定です。いますぐ登録して続きをお読み下さい。
元稿:琉球新報社 主要ニュース 政治 【地方自治・沖縄県・沖縄の日本復帰50年を迎えるのを前に「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を公表】 2022年05月08日 10:32:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【ロシア】:プーチン大統領所有か 910億円の超豪華ヨット「シェヘラザード」をイタリア政府が差し押さえ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ロシア】:プーチン大統領所有か 910億円の超豪華ヨット「シェヘラザード」をイタリア政府が差し押さえ
ロシアのプーチン大統領が所有している可能性が取り沙汰されていた世界最大級の豪華ヨットが6日、イタリア政府によって差し押さえられたことが分かった。
ロシアのプーチン大統領(ロイター)
ウクライナ侵攻に対する欧州連合(EU)の対ロシア制裁措置の一環で、イタリア当局が3月から所有者を捜査していた。米ニューヨーク・ポスト紙などによると、「シェヘラザード」と名付けられた推定7億ドル(約910億円)とされる全長約140メートルのヨットは、停泊していた同国北部マリーナ・ディ・カラーラの港から出航する準備が進められていたという。
イタリア政府はヨットの所有者の名前を公表していないが、収監中のロシア反政権指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の反汚職団体はかねてから「ヨットはプーチン大統領のものだ」と主張しており、ニューヨーク・タイムズ紙も大統領との関連性を指摘していた。地元メディアはヨットの所有者はロシア国営石油大手ロスネフチの元CEOエドゥアルド・フダイナトフ氏だが、それは真の所有者を隠すためだと信じられていると伝えているという。
報道によると、2020年にドイツの造船所で建造されたヨットは6階建てで、22のキャビンに2つのヘリポート、屋内プールにスパ施設なども備わっているという。
ロシア新興財閥オルガルヒが所有する豪華ヨットを巡っては、5日にも米国で制裁対象となっているスレイマン・ケリモフ氏が所有する推定3億2500万ドルのヨットが停泊していたフィジーの当局によって差し押さえられている。米司法省はプーチン大統領に対する圧力強化の一環として資産差し押さえを強化しており、メキシコから太平洋を航海して先月フィジーに入港した同氏のヨット「アマデア」の差し押さえをフィジー政府に要請していたという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・欧州・ロシア・ウクライナ侵攻】 2022年05月08日 10:14:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【大弦小弦】:上がる物価 伸びない年収
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大弦小弦】:上がる物価 伸びない年収
政府は補助金を投じてガソリンなどの燃油価格を抑える政策の9月までの延長を決めた。物価高騰対策の一環だ。選挙目当てと冷めてとらえてしまうのは、対策の期限が参院選後に延びたことと、しょせん対症療法だからだろう
▼ウクライナ情勢の緊迫化で燃料が高騰したが、物価高はその前から切実だった。、
残り408文字(全文:545文字)
※:この記事は有料会員限定です。いますぐ登録して続きをお読み下さい。
元稿:沖縄タイムス社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【大弦小弦】 2022年04月29日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【一問一答】:玉城デニー知事「アジア全体の平和の構築を」 沖縄復帰50年の建議書
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【一問一答】:玉城デニー知事「アジア全体の平和の構築を」 沖縄復帰50年の建議書
玉城デニー知事と記者団のやりとりは以下の通り。
◇ ◇
―辺野古新基地建設断念を盛り込んだ理由は。
「普天間飛行場の一日も早い危険性の除去という観点から、当初の考え方に立って、どのようにすれば市民・県民の負担軽減に繋がるかということについては、やはり建議しなければならないと思う」
―屋良県議書では自衛隊配備にも反対している。新たな建議書には自衛隊には触れていないが、当時と今の違いは。
「私は日米安全保障を認める立場であり、専守防衛という名目における組織としての自衛隊を認めている。50年前は自衛隊も含む基地のない平和な島の実現に一層取り組むことということが県民の願...、
※:この記事は会員限定です。いますぐ登録して続きをお読み下さい。
元稿:琉球新報社 主要ニュース 政治 【地方自治・沖縄県・沖縄の日本復帰50年を迎えるのを前に「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を公表】 2022年05月08日 07:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説】:ため池の老朽化 改修急ぎ豪雨に備えよ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:ため池の老朽化 改修急ぎ豪雨に備えよ
集中豪雨や台風の発生を食い止めることはできない。だからこそ、万一の際の被害を少しでも減らすため、備えを万全にしておかなければならない。
折しも先月、ため池や用水路といった農業用水利施設の豪雨対策をスピードアップする改正土地改良法が施行された。最大のポイントは、所有者や利用者の同意を得なくても、国や自治体が老朽化した施設を改修できるようになったことだ。
降水量の少ない瀬戸内海沿岸の県には農業用ため池が多く、全国約15万4千カ所の半数が集中している。中でも広島は、兵庫に次いで2番目に多く、岡山、山口も4、5位を占める。
梅雨が近づく時季でもある。ため池の防災対策について各県や自治体は点検を急ぎ、改修が必要であれば、対策を迅速に講じることが求められる。
農林水産省によると、2020年度までの10年間で、ため池被害の79%は豪雨が原因だった。残りの21%だった地震に比べ、4倍近い多さだ。
私たちの市町にも甚大な被害をもたらした18年7月の西日本豪雨が記憶に残る。広島県内の23カ所を含め、6府県で32カ所のため池が決壊した。土石流が発生し、福山市では3歳の女児が巻き込まれて亡くなった。
悲劇を繰り返さないため、政府は翌19年、ため池の管理強化に乗り出した。「農業用ため池管理・保全法」を施行して、ため池の場所や大きさを都道府県に届け出るよう、管理者や所有者に義務付けた。
ところが、所有者が分からないなどで、届け出のないケースが少なくない。広島県では全体の4分の1程度に上るとの試算がある。放置はできない。
それに対応したのが、今回の法改正だ。豪雨で決壊すれば人的な被害を出す危険があると国や自治体が判断した場合、改修計画の策定や申請などの手続きを不要とした。費用も、地元には負担を求めない。
こうした簡素な手続きが認められているのは、地震対策に限られていた。効果も上がっている。手続きにかかる期間が従来の3分の1近い2・4カ月まで短くなったという。
とはいえ、ため池の改修など必要な対策は管理者や利用者が取り組むのが本来の姿だろう。ただ、それでは老朽化したまま放置されるケースが続出しかねない。そんな現実を踏まえた苦肉の策が法改正だった。
ため池の老朽化は最近始まったことではない。そもそも全国の農業用ため池の約7割は江戸時代に造られたという。20年前に広島県が公表した調査結果でも、貯水量千立方メートル以上のため池約4900カ所のうち44%が、改修が必要なほど老朽化していた。堤防の陥没や、洪水時の通水路の亀裂と破損などだ。
老朽化の背後にある問題にこそ目を向けたい。深刻化する過疎化や、農業従事者の後継者不足である。あおりで、ため池に関わる人が減れば、管理や補修が追いつかなくなってしまうのも無理はあるまい。
ため池に限った話ではない。耕作放棄地や、手入れの行き届かない山林、空き家が増えているのも、根っこは同じだろう。
特効薬はないが、政府は、農業の担い手確保をはじめ、過疎化に歯止めをかけるような施策にも力を尽くす必要がある。
元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2022年05月08日 07:05:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【天風録】:もう一つの「母の日」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録】:もう一つの「母の日」
5月の第2日曜日とは別の「母の日」がある。いつかと言えば、「あなたの誕生日です」。母親思いで知られた亡き映画評論家、淀川長治(ながはる)さんの口癖だったらしい。同じ誕生日の歌手さだまさしさんの随筆にある
▲自分が生まれたことを祝う日ではない。産んでくれた母を思って過ごす日なんだ―と。詠み人知らずの1首も伝わる。〈諸人(もろびと)よ思い知れかし己(おの)が身の誕生の日は母苦難の日〉。陣痛は、竹を握り割るほどの痛みと聞く
▲…と、伝聞でしか出産を語れぬ己が身である。四半世紀前の本紙投稿欄「こだま」の記事が手元にある。淀川さんの逸話を夫に聞かせても、生返事。「男は母や妻に、そうそう『ありがとう』なんて言わない生き物らしい」。昔話だと言い切れないのがもどかしい
▲新型コロナの感染リスクを気遣い、親元との行き来をためらう声は少なくない。幸い、きょうまでの大型連休中、コロナ禍にもひと休み感があった。機を逃さず、3年ぶりの再会がかなったご家族もあったことだろう
▲この世でもう会えぬご母堂なら、お墓参りという道もある。「ありがとう」と言える生き物に進化した姿には、「母の日」ならずともきっと目を細めてくれる。
元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】 2022年05月08日 07:05:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
【社説】:孤独・孤立対策 実態踏まえ支援拡充を
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:孤独・孤立対策 実態踏まえ支援拡充を
新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの暮らしを大きく変えた。その負の面が表れたのだろうか。孤独・孤立問題を巡って政府が初めて実施した実態調査で、孤独感が「ある」と答えた人が4割近くに達した。
世帯年収が低いほど孤独を感じる傾向が目立つ。雇用形態との関連も深く、「失業中」は平均の3倍近く、「派遣社員」も2倍近かった。見過ごせない。
現行の支援策で十分な対応ができているのか。政府は点検を急がなければならない。
この問題に、政府が力を入れ始めたのは昨年からだ。コロナ禍による失業や休業で経済的困窮が広がって自殺が増え、児童虐待なども深刻化した。その背景にあるのが、孤独・孤立問題だと考えたためだ。
まず昨年2月、省庁の政策をまとめる調整役として担当相を任命した。昨年末には初めての重点計画をまとめた。
ただ肝心の実態はよく分かっていなかった。孤独を感じるかどうかは個人差が大きく、定義が曖昧だった。対策も各省庁の施策を束ねただけの印象が拭えない。何が必要かを知るため、全体像の把握が急がれていた。
調査は16歳以上の全国2万人に昨年12月時点の状況を尋ね、6割近くから有効回答を得た。その結果、孤独だと感じることが「しばしば・常にある」が4・5%、「時々」は14・5%、「たまに」は17・4%で、合わせて36・4%に上った。
きっかけはさまざまで、どの世代にも関連した項目がある。多い順に「1人暮らし」「家族との死別」「病気やけがなど心身の重大なトラブル」「転校・転職・離職など(失業を除く)」「いじめなど人間関係による重大なトラブル」だった。
課題も浮かんだ。一つが若年層対策だ。孤独だと感じることが「しばしば・常にある」の割合が最も高いのは30代の7・9%、次いで20代の7・7%だった。高齢者や子どもに比べ、支援が手薄なのではないか。
必要な人にサポートが届いていない実態もうかがえた。「しばしば・常に孤独を感じる」人のうち、行政やNPOの支援を受けていないとの回答が8割を超えた。気になるのは「我慢できる」「手続きが面倒」「恥ずかしい」などの理由が上がったことだ。行政や社会の発想転換が求められている証しだろう。
人生の節目で誰にでも起こり得る問題だ。社会環境の変化で孤独を感じざるを得ない状況に至る。それは社会のゆがみともいえよう。そんな時は、自分を守るため、支援を求めたり人に頼ったりすることが必要となる。それなのに自己責任だと批判するのは筋違いでしかない。
そもそも、核家族や晩婚化などを背景に地域社会でのつながりが希薄になっていた。職場では非正規雇用の割合が高まり、「生きづらさ」や孤独・孤立を感じる人が増えた。それがコロナ禍で顕著に現れたのだろう。
政府がまとめた重点計画も指摘している。この問題は、当事者の自助努力に委ねられるべきではなく、社会全体で対応しなければならない、と。
ならば政府は実態調査を踏まえ、さらに支援策を拡充すべきだ。官・民・NPOの連携強化と役割分担を進め、誰一人取り残さぬよう、抜け穴のない態勢を整えていかねばならない。
元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】 2022年05月07日 07:05:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。