【浪速風・12.19】:民間ロケットまたも失敗 再挑戦で幸運の女神の前髪をつかんでほしい
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【浪速風・12.19】:民間ロケットまたも失敗 再挑戦で幸運の女神の前髪をつかんでほしい
ギリシャ神話には時を神格化したクロノスとカイロスが登場する。クロノスは過去から未来へと続く時間の流れを支配し、カイロスはチャンスやタイミングを意味する神として人間の時の生かし方を支配するとされる。
和歌山県串本町の「スペースポート紀伊」から打ち上げられる小型ロケット「カイロス」2号機=18日午前11時(共同通信社ヘリから)
▶男性神のカイロスには前髪しかなく、すばしっこくてつかまえることができるのは前髪だけ。つまりチャンスは一瞬で、その場でものにしなければすぐに逃げていってしまうということだ。幸運の女神には前髪しかない-。この古代ギリシャのポセイディッポスの詩の一節にも重なる。
▶宇宙事業会社スペースワンは18日、この神の名を冠した小型ロケットを和歌山・串本町で打ち上げたが、ミッションの達成が困難と判断して飛行を中断。衛星の軌道投入は達成できず打ち上げは失敗した。同社は3月に続く失敗を教訓として次こそ神の前髪をつかまえてほしい。
元稿:産経新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【浪速風】 2024年12月19日 13:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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