【皇室】:上皇さま87歳誕生日、コロナ禍「新しい日常」案じ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:上皇さま87歳誕生日、コロナ禍「新しい日常」案じ
上皇さまは23日、87歳の誕生日を迎えられた。3月末に転居した東京・高輪の仙洞(せんとう)仮御所で、新型コロナウイルス禍による社会への影響を案じつつ、上皇后美智子さまと穏やかな日々を過ごしている。宮内庁によると、体調に特段の問題はなく、11月8日の「立皇嗣(りっこうし)の礼」で一連の代替わり儀式が無事終了し、安堵(あんど)した様子という。
仙洞仮御所の庭で、花を観賞される上皇さまと上皇后美智子さま(宮内庁提供)(共同)
仙洞仮御所の庭でバラを観賞される上皇さまと上皇后美智子さま(宮内庁提供)(共同)
約26年住んだ皇居を離れての新生活は、コロナ禍を受け、外出や面会を控えることとなった。ライフワークの魚類研究や宮内庁病院への通院で皇居を訪れる以外は、今年で創建100年の明治神宮(東京都渋谷区)を10月に参拝したのみ。誕生日当日のお祝い行事も実施しないこととした。
コロナ禍では、「新しい日常」といった社会の変化に関心を寄せ、ウイルスの特性や100年前に流行したスペイン風邪との比較を皇室医務主管から聞いている。
秋篠宮さまの立皇嗣の礼は、仮御所で静かに見守った。昨年4月の上皇さまの「退位礼正殿の儀」から続く代替わり儀式の締めくくりとなり、当日は秋篠宮ご夫妻から儀式終了の報告を受けた。
過去に何度も訪問した沖縄については、焼失した首里城の再建が着実に進むことを願っている。来年で発生10年となる東日本大震災では、福島県飯舘村の菅野典雄・前村長退任の報道に接し、2013年の同村訪問を振り返って被災地を案じている。また、長年の親交があり、今年亡くなった宮城まり子さんやC・W・ニコルさんをしのぶこともあった。今月、大雪で新潟、群馬県境付近の関越自動車道で発生した立ち往生が解消した際には安心した様子だった。
1月には一時意識を失い倒れたこともあったが、側近によると、その後は体調に特段の問題はない。朝夕の散策を続け、美智子さまには思い出話などで何度も質問することが多く、側近は「そばで見ていて、ほのぼのとした温かい様子で過ごされている」と話す。
魚類研究では、週に2回ほど皇居内の生物学研究所に通い、南日本に生息するオキナワハゼ属の論文作成を進めている。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・皇室】 2020年12月23日 00:07:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます