【金口木舌・11.17】:トランプ氏への「期待」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.17】:トランプ氏への「期待」
「官僚機構を解体し、過剰な規制を撤廃し、無駄な支出を削減し、連邦政府機関を再編する道を切り開くだろう」。トランプ次期米大統領は実業家のイーロン・マスク氏を「政府効率化省」のトップに任命すると発表し、こう声明を出した
▼政権移行を進めるトランプ氏だが「不法移民はペットを食べている」などとフェイクを垂れ流し、分断をあおる過激な言動を繰り返してきた。賛同できる点は一つもないが、実はひそかに期待もしている
▼民主主義を尊重し、人工妊娠中絶などの権利を擁護する姿勢を明確にしていたハリス氏に賛同できる点は多かった。でも、それだけで沖縄の実情は変わるだろうか
▼琉球大名誉教授の我部政明さんが可能性を指摘するように、トランプ氏再登板で米軍基地が「取引材料」となれば、日本政府も慌てよう。何らかの変化があるかもしれない
▼賛否両論が渦巻くトランプ次期政権。慣習や固定概念に縛られず、やりたい放題で米国自体を「解体」しそうな勢い。そうでなければ沖縄の現状も変わるまい。トランプ氏に期待するのは皮肉かもしれないが、笑えないところに沖縄の現実がある。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年11月17日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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