《ミニ論点・12.28》:25年度予算案 森信茂樹氏/酒井才介氏
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《ミニ論点・12.28》:25年度予算案 森信茂樹氏/酒井才介氏
◆規律緩むリスク 東京財団政策研究所・森信茂樹研究主幹
2025年度予算案では前年度に比べ国債発行額が減り、政策にかかる費用を税収などで賄っているかを示す基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)の赤字が縮小する。黒字化への道は見えてきたが、あくまでそれは一里塚に過ぎない。黒字化の達成でかえって財政規律が緩むリスクがあるためだ。
年収の壁の引き上げについて、自民、公明、国民民主の3党は年明け以降も協議を続ける方針だ。仮に所得税の基礎控除と給与所得控除をさらに10万円ずつ上乗せし143万円との結論に落ち着いても、それで予算を大幅に組み替える事態には陥らないだろう。
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【ミニ論点】 2024年12月28日 02:08:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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