路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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《社説②・12.18》:独仏内閣の崩壊 欧州政治の漂流懸念する

2024-12-18 02:01:40 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

《社説②・12.18》:独仏内閣の崩壊 欧州政治の漂流懸念する

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②・12.18》:独仏内閣の崩壊 欧州政治の漂流懸念する

 欧州連合(EU)の中核を成すドイツとフランスで、政治の混迷が深まっている。

 ドイツでは、ショルツ政権が事実上崩壊した。社会民主党など3党による連立の枠組みが崩れ、16日にはショルツ首相の信任投票が連邦議会で否決された。

自らに対する信任投票で票を投じるドイツのショルツ首相=ベルリンで2024年12月16日、ロイター

 フランスでも、バルニエ内閣の不信任決議案が国民議会で可決され、発足から3カ月で総辞職に追い込まれた。不信任は62年ぶりという異例の事態である。

 両国に共通するのは、物価高など生活苦にあえぐ国民の不満が募り、政権が求心力を失っていることだ。

 ショルツ政権は、中道左派の社会民主党、環境政党の緑の党、中道の自由民主党の寄り合い所帯だった。今年は2年連続で独経済のマイナス成長が予想される中、緊縮財政派の自民党が、財政出動を求めるショルツ氏と対立し、連立政権を離脱した。

 フランスでも、増え続ける財政赤字の削減に向け、内閣が社会保障に関する2025年予算案を議会の採決なしで成立させようとして、野党の猛反発を招いた。 

 両国政治の混乱の背景には、ポピュリズム勢力が議会での影響力を増しているという事情がある。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2024/12/18/20241218ddm005070128000p/9.webp?1" type="image/webp" />フランスのマクロン大統領=パリで2024年12月5日、ロイター</picture>
フランスのマクロン大統領=パリで2024年12月5日、ロイター

 フランスでは、今夏の総選挙で野党の左派連合が第1勢力となり、マクロン大統領率いる中道連合は少数連立与党での政権運営を迫られていた。不信任は、左派連合に極右「国民連合」(RN)が同調したことで成立した。

 ドイツで来年2月にも実施される次期総選挙では社民党が大きく支持を減らし、EUに懐疑的な急進右派「ドイツのための選択肢(AfD)」が伸長する見通しだ。

 元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2024年12月18日  02:01:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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