【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】:都議会自民も中抜き指示…時代の転換期とはこういうものなのでしょうか?
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」】:都議会自民も中抜き指示…時代の転換期とはこういうものなのでしょうか?
『(ノルマの)50枚以上は自分の懐に入るから、売れる人はお小遣いにしようとしていた』(都議会自民党関係者)
これは1月17日付の時事通信社、『「中抜き」長年の慣行か 関係者証言「無法地帯」-選挙への影響懸念も・都議会自民党』という記事の中での都議会関係者の証言だ。
自民党議員の政治資金パーティーの問題では、不正が露わになった。それは、国会議員だけでなく自民党会派の都議までも。パーティー券の販売収入の一部を会派に収めず手元にプールする「中抜き」が慣習になっていたよう。
このことがバレると会派側は一斉にかん口令を敷いた模様。
「申し訳ないが、亡くなった都議のせいにするような話になる」
と話している都議もいたらしい。
上から下まで、だらしね~。国民には重税を強いておきながら、自分らはやりたい放題。
酷い。政治が、社会が良くなれと、政治家を信じてなけなしの金を寄付している人だっているだろうに。
また、企業や商売をしている人たちは、自民党でなければ人でなし、親の代から自民党ってんで、地元の先生がパーティーをやるたびにノルマのようにチケットを買わされている人もいる。そこにさっくりでも参加していないと、地元で商売できないと思い込んでて。
一部の野党が企業献金廃止、と謳っておるが、じつはこれ、緩やかな自民党支持者から期待されていたりする。
あたしの夫は野党の国会議員であるが、敵の取り巻き数人から、内緒話のようにこういわれる。
「野党は、政治とカネの問題で、企業献金廃止を訴えているんでしょ。おたくのご主人を表立っての応援はできないけど、あれだけは進めてくれないかな。年に何回も持ち回り持ち回りで寄付しなきゃならなくて、本当に苦しいんだよ」
とかなんとか。可哀想に。
あたしは企業献金や個人の寄付はあってもいいと思う。政治を良くしたい、政治を信じる気持ちだもの。だけど、政治家の看板に偽りありの寄付集め、不記載、税金逃れはいかん。人の善意を踏みにじることだから。
にしても、政治家の金の問題や、大手メディアの性スキャンダル、次々に露わになっていきますな。時代の転換期とはこういうものなのでしょうか? この際、大掃除をしてから前進してほしいものです。
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。
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元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」」】 2024年01月24日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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