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【政局】:麻生太郎氏の失脚を心から喜んでいる…「名誉会長の弔い選挙」に前のめりになる巨大宗教団体の本音

2024-10-11 07:25:30 | 【新宗教=新興宗教と呼ばれる教団は多岐にわたり、時代的には19世紀に創始さ...

【政局】:麻生太郎氏の失脚を心から喜んでいる…「名誉会長の弔い選挙」に前のめりになる巨大宗教団体の本音

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:麻生太郎氏の失脚を心から喜んでいる…「名誉会長の弔い選挙」に前のめりになる巨大宗教団体の本音

 10月1日に石破茂新内閣が発足した。新内閣の誕生は自公政権にどのような影響を及ぼすのか。『宗教問題』編集長の小川寛大さんは「岸田政権では公明党嫌いで知られている麻生太郎氏が影響力を持っていたが、石破内閣の発足によって公明党と関係の深い菅義偉氏や二階俊博系の人材が力を持つことになった。このことによって、自公政権のあいだに吹いていた“すきま風”は弱まるのではないか」という――。

<button class="sc-1gjvus9-0 cZwVg" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="26">首相指名選挙が行われる衆院本会議に臨む自民党の石破茂総裁(上段右端)ら。同左端は麻生太郎氏=2024年10月1日午後、国会内 - 写真=時事通信フォト</button>
 

首相指名選挙が行われる衆院本会議に臨む自民党の石破茂総裁(上段右端)ら。同左端は麻生太郎氏=2024年10月1日午後、国会内 - 写真=時事通信フォト(株式会社プレジデント社)

 ■ 【画像】石破内閣が発足したことで、自民党内の“公明党嫌い”は力を失った

 ■石井新代表への交代はスムーズではなかった  

 9月28日、公明党は党大会を開いて、山口那津男代表の後任となる新代表に、衆議院議員の石井啓一幹事長を選出した。同党の代表が交代するのは、実に15年ぶりの出来事である。  

 公明党の代表は、一応党内で「代表選挙」を開いて選出する決まりになっている。しかし同党が結党されて以来、この代表選挙に2人以上の立候補者が立ったことは一度もなく、結果としてすべて無投票で代表の顔が決まってきた。つまりは事前に党内での入念な調整が行われ、その人事決定に、例えば一般党員がもの申せるような雰囲気の組織ではないということなのだろう。  

 ただ、今回の石井新代表の選出をめぐるその「党内調整」は、必ずしもすんなりいったわけではないらしい。公明党内には、このタイミングでの代表交代に慎重な意見を唱える向きもあり、「山口続投論」もそれなりに支持されていたらしいのだ。  

 それは、公明党の代表人事について報じた一般マスコミの記事などにも表れている。例えばNHKは8月29日に公明党代表選について触れた報道のなかで、「(山口氏の)続投を求める声があり」としているし、ようやく党内の意見が「石井新代表選出」でまとまったらしい9月上旬、その状況を報じた朝日新聞の記事には、「(石井氏へ)二転三転の末に交代へ」(9月6日付、同紙)との表現がある。どうも党外からは見えないところで、相当のすったもんだがあったことは事実のようだ。

 ■「公明党幹部はがん」と発言した麻生氏  

 関係者らへ取材してみると、この混迷ぶりの原因は、同時期に行われていた自民党総裁選で誰が勝ち上がるのかが、当初あまり見通せなかったところにあるようだ。  

 確かに、各派閥が解消された上に、史上最多となる9人もの立候補者が出た今回の自民党総裁選は、最終盤になるまで果たしてどのような展開になるのか、容易に読めない混戦だった。そして公明党サイドとして最も警戒していたのが、自民党副総裁だった麻生太郎氏の影響下にある候補が、総裁選を勝ち上がることだったという。  

 実は2021年10月から始まった岸田文雄政権の期間、連立与党を組む自民党と公明党は、かなりギクシャクした関係に陥っていた。麻生氏は岸田首相の後見人とも見られていた政権の重鎮で、その麻生氏と密接な関係にあった茂木敏充氏は、自民党幹事長の座にあった。そして、この麻生・茂木両氏こそは、自民党のなかでも「公明党嫌い」として名の通った存在であったからだ。  

 実際に茂木氏は幹事長就任後、それまで定期的に行われていた公明党幹事長との会合を中止したと報じられている。麻生氏も2023年9月に行った講演で、公明党について「がん」だと名指しで批判するなどし、マスコミには「自公の間にすきま風が」などといった記事が相次いで載った。自民党が、維新や国民新党を連立に新しく参画させようとしているといった憶測報道が多々出回ったのも、岸田政権の期間中のことだった。

 ■「山口代表の続投」もあり得た  

 2022年末から始まった、次期衆院選での選挙区の区割り再編、いわゆる「10増10減」の問題に関しても、自公はそれぞれの都合から新しい選挙区の取り合いのようなことを演じ、ちょっとした紛争状態に。  

 この流れのなかで23年5月、今回公明の新代表についた石井啓一氏(当時幹事長)がマスコミの前で「(自民党との)信頼関係は地に落ちた」と発言し、騒ぎになったことも、記憶に新しい。ゆえに、自民党総裁選で麻生氏カラーの強い人物が選出される可能性について、公明党は神経をとがらせていたというのである。  

 一方で山口那津男氏は、非常に穏やかで物静かな性格の人物として知られ、与野党問わずさまざまな政界関係者に聞いても、少なくともその人柄の面で批判する声をほとんど聞かない「人格者」だ。  

 自民党新総裁に麻生カラーの強い人物が就くという、公明党サイドにとってよくない展開となっても、「山口代表」を温存することで、その安定感をもって何とか自公の関係を維持したいという考えが、公明党内の一部にはあったらしい。  

 しかしながら、もし山口氏が今回も党代表続投となれば、実に9選。それはさすがに長すぎるし、また自民党のみならず立憲民主党や共産党の代表、さらにはアメリカ大統領までその顔触れが変わるという「刷新感」のなかで山口氏続投となり、公明党の存在が埋没してしまうのではないかという危惧も、同時に根強くあったようだ。 

 元稿:プレジデント社 Onlice 主要ニュース 政治 【政局・石破政権・与党連立】  2024年10月10日  17:17:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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