【政界地獄耳・12.18】:SNS効果 国民民主の勢いは来年参院選まで持つか?
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・12.18】:SNS効果 国民民主の勢いは来年参院選まで持つか?
★産経新聞社とFNNが実施した最新の合同世論調査で国民民主党の支持率が立憲民主党を抜いた。産経新聞は「18歳、19歳あるいは20代で25・4%が、30代は15・6%が国民民主を支持し、それぞれの年代で最も支持される政党となった」という。同党代表(不倫による役職停止3カ月中)・玉木雄一郎が日夜打ち続けたSNSの成果といえようか。衆院選での「所得を上げる」が若者に響いた結果か。いずれも各党が若年層の取り込みに腐心している中、大きな成功例と言える。今年はこのSNSを選挙に使う手法を上手に取り入れた政党や候補者が躍進したといえ、国民民主党はその中心にいたといえる。
★だが17日、玉木の代わりに代表職務に当たる党税調会長兼代表代行・古川元久が自民、公明、国民3党の税調幹部会合が国会内で開かれたが、古川は10分で退室。「協議打ち切り」と記者団に告げ協議が終了した。先の選挙を「野党」として戦い党勢拡大。与党が過半数割れすると首相指名で野党第1党立憲民主党代表・野田佳彦に投票しないとし、中途半端な与党とも言えない「ゆ党」化した。棄権としたが結果、第2次石破政権を成立させた。国民民主党はかねて与党入りをもくろみ、ガソリンのトリガー法発動のため政府説得に2度もチャレンジしてほごにされている。今回も同じ道を歩むのだろうか。
★野党議員が言う。「確かにネットの使い方はうまかったかもしれないが、今回、国民民主党を勝たせた人たちが、今後ずっと支持者になってくれたり、党員になるなど党の足腰の強化につながるとは思えない。刺激の強いネットの番組にユーザーが引き込まれるのと同じで絶えずキャッチーな発言をいい続けないと飽きられてしまう。それでは継続する政治は実現できない。ネットでの支持者とリアルな支持者が重なるかどうかは、玉木のネット発信だけでは心もとないだろう」。ネット万能を期待する来年の参院選挙までこの勢いが持つかどうかもわからない。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年12月18日 07:40:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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