それでは、昨日から、今日にかけて、日本のテレビと新聞が、中国の天安門における事件をどのように報道したか、その視点が浮き彫りになっている日本語を紹介しておきます。今日のNHKのニュース9は、事件の場を説明する映像に、中国の建国集会で毛沢東が発表する映像とあの天安門事件の映像を流し、専門家にコメントさせていました。今回の事件と関係づけていました。なんか、こじつけでした。その後に、日本における防犯カメラの設置の記事を報道していました。日本の監視体制が強化されていくことと中国共産党の一党独裁をどのように関連できるか、楽しみです。詳しくは、TVでた蔵をご覧ください。
それにしても、中国共産党政府の情報管理を批判する日本のマスコミをみていると、日本における情報操作装置である新聞・テレビがどのように民主的運営をしていくか、反面教師と言えます。日本のマスコミ労働者の人権と民主主義擁護のための奮起を呼びかけたいと思います。
テレビと報道
天安門近くで車突っ込み炎上 3人死亡 (10月28日 16時4分)
ただウェイボーに掲載された現場付近の画像はすぐに削除されており、当局が削除を指示したものとみられます。北京のラジオ局は電話をかけてきた目撃者の話として、「天安門広場の前で1台の車が歩行者に向かって突っ込み、装飾用の石柱にぶつかった。車から火が上がり、付近の交通に影響が出ている。天安門広場に通じる大通りの長安街は通行が規制され、多くの警察の車両と救急車が現場に向かっている」とウェイボー上で伝えました。また北京の地下鉄を運営している会社は、警察の指示により、天安門広場に近い天安門東駅を封鎖し、列車を停車させない措置をとっています。
天安門近く車突っ込む 3人死亡11人けが (10月28日 18時18分)
天安門近く車突っ込む 日本人もけが (10月28日 19時40分)
中国版ツイッターのウェイボーに事故直後の様子として掲載された画像では、車から炎と煙が上がっていますが、画像はすぐに削除され、当局が削除を指示したとみられています。車が歩道に突っ込んだ1時間余りあとNHKの取材クルーが現場に到着しましたが、車はすでに撤去されたとみられ、警察官や作業員が水などで歩道を洗い流す姿が見られました。また現場の周辺は、一時、通行が規制されたほか、天安門広場も封鎖され、大勢の警察官が警戒に当たっていました。新華社通信などは、これまでのところ、車が歩道に突っ込んだ原因や乗っていた人物など詳しいことは伝えていません。ただ、天安門広場の周辺は、中国で最も警備の厳しい場所の1つで、ウェイボーには、「テロではないのか」とか「社会に対する報復か」といった書き込みも見られ、単なる事故でないのではないかという見方も出ています。
NHK 5人死亡日本人もけが 天安門 (10月28日 20時40分)
中国版ツイッターのウェイボーに事故直後の様子として掲載された画像では、車から炎と煙が上がっていますが、画像はすぐに削除され、当局が削除を指示したとみられています。車が歩道に突っ込んだ1時間余りあと、NHKの取材クルーが現場に到着しましたが、車はすでに撤去されたとみられ、警察官や作業員が水などで歩道を洗い流す姿が見られました。また現場の周辺は、一時、通行が規制されたほか、天安門広場も封鎖され、大勢の警察官が警戒に当たっていました。新華社通信などは、これまでのところ、車が歩道に突っ込んだ原因や乗っていた人物など詳しいことは伝えていません。ただ天安門広場の周辺は、中国で最も警備の厳しい場所の1つで、ウェイボーには、「テロではないのか」とか「社会に対する報復か」といった書き込みも見られ、単なる事故でないのではないかという見方も出ています。
NHK 天安門付近で車炎上 事件で捜査 (10月29日 4時46分)
新華社通信は28日夜、事故ではなく、事件として当局が捜査していると伝え、中国政府が、何らかの背景がある事件だとみていることを明らかにしました。ただ、車に乗っていた人物など詳しいことは伝えていません。一方、新華社通信は、中国政府が迅速に事件に対応したと強調しており、中国で最も警備が厳しい場所の1つである天安門広場の目の前で車が炎上するという事態を受けて、国内に動揺が広がるのを抑えようという姿勢も見せています。
NHK 一夜明けた天安門の現場は厳重な警備 (10月29日 12時5分)
一夜明けた29日、現場には車が炎上した痕跡はなく、天安門広場の周辺はふだんどおり大勢の観光客でにぎわっていました。しかし、車が歩道に進入した場所には車止めが設置され、周辺には大勢の警察官が配置されて観光客らに名前や住所などを確認する証明書の提示を求めるなど、厳重な警備態勢が敷かれています。現場で撮影していたNHKの取材班も警察官に呼び止められ、取材内容について詳しく質問されたうえ、すみやかに現場を立ち去るよう求められました。今回の事件について、香港などのメディアは29日、政府に強い不満を持つ少数民族の関与を当局が調べているなどと伝える一方、中国共産党系の新聞「環球時報」は、「北京の社会の反応は冷静だ」などと強調しており、中国指導部が事件に神経をとがらせていることをうかがわせています。
NHK 天安門車炎上事件 ウイグル族関与の疑い (19時01分) 10月29日 19時1分
北京市公安局の担当者は、NHKの取材に対し、「情報があれば知らせる」と確認を避けていますが、捜査当局も新疆ウイグル自治区の出身者による事件への関与を捜査しているものとみられます。ただ、中国のメディア関係者からは、当局が世論の反応を見ようと、こうした情報を流出させた可能性もあるとの見方も出ています。中国外務省の華春瑩報道官は、29日の記者会見で、「関係部門が調査中だ」として、28日に続き詳しい言及を避けました。会見で、記者が28日の事件についてテロとの関連を質問したのに対し、華報道官は、「関係部門が調査中だ。同時に力強い措置を取って首都の安全と安定を確保している」と述べました。そのうえで、華報道官は、「具体的な状況に関心があるなら、北京の担当部門に直接問い合わせることを勧める」と述べるにとどめ、28日に続いて詳しい言及を避けました。また、新疆ウイグル自治区の情勢についての質問に対して、華報道官は、「ここ数年、新疆は、経済、社会、文化の各方面で飛躍的な発展を遂げた。これは新疆の各民族が共に努力した結果であり、中国の民族政策がうまくいっていることを実証してもいる」と述べ、ウイグル族の多くは中国政府に対して不満を抱いていないという認識を示しました。
日テレ 天安門前炎上、当局は“事件”視野に捜査 10/29 13:31
28日午後、中国・北京の天安門の前で車が突っ込み炎上、観光客ら43人が死傷したが、公安当局は、事件の可能性があるとみて捜査を進めている。現地から中村光宏記者が報告。北京市内のあるホテルに取材したところ、特定した複数の人物について宿泊していないか、調べに来たと話している。一夜が明けた天安門前は、多くの警備はいるが、車が炎上した痕跡もなく、いつものように朝から多くの観光客が訪れている。現場では28日午後、車が歩道に進入し、観光客らをはねて炎上、車に乗っていた3人と観光客2人が死亡し、日本人男性を含む38人がケガをした。北京市公安局は28日夜、「関連部門が調べを進めている」と発表し、事件の可能性があるとみて捜査している。中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」には、北京市の当局が、新疆ウイグル自治区の男性2人の名前や、疑いのある4台の車両ナンバーが書かれた情報提供を求める通知書を投稿している。これについて、私たちが取材した北京市内のあるホテルでは、「昨日、公安当局から新疆ウイグル自治区の複数の人物について、宿泊客の中にいないか」などと確認を受けたと話していた。早期の解決に向け、捜査が進められている。
日テレ 少数民族複数が関与か 天安門前で車炎上 10/29 15:43
28日午後、中国・北京の天安門の前で、車が突っ込み炎上、観光客ら43人が死傷した事件で、公安当局は、独立を求める少数民族が関与した可能性があるとみて捜査を進めている。一夜が明けた29日、天安門前は、車が炎上した痕跡はないものの、そこに通じる歩道の入り口には車の侵入を防ぐため、新たに車止めが設置されている。この事件に巻き込まれた日本人男性について、日本大使館の領事部長は、中国・上海から来た30代の会社員で、腰を打ち歯が折れるなどしており、「当時の状況はよく覚えていない」と話しているという。一方、北京市の公安当局は、事件に関与した可能性がある人物を特定しているとみられる。中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」には、北京市の当局が情報の提供を求めて、新疆ウイグル自治区の2人の男性の名前や、疑いのある4台の車両ナンバーを記載した通知書を投稿している。これについて、北京市内のあるホテルは、NNNの取材に対し、「昨日(28日)、公安当局から新疆ウイグル自治区の複数の人物について、宿泊客の中にいないか」などと確認を受けたと話している。
TBSの動画 「中国·天安門前に車突入し炎上、5人死亡」 (29日11:05)
警察当局が、被害者と接触をさせないよう、警戒していて、詳しい様子はわかっていません。事件の背景についても明らかになっていませんが、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」には、「容疑者はウイグル族」、「車は新疆ウイグルナンバー」で、ウイグル独立派が捜査対象となっていることを示す情報も流れています。中国では、所得格差などに強い不満を持つ人たちによる事件も頻発しています。政府への不満が渦巻く中、天安門という象徴的な場所で起きた今回の事件は、指導部に、新たな難題を突きつける形となりました。
MBS 天安門で車炎上、「事故ではなく事件として捜査」 2013年10月29日(火) 11時56分
中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」には、「容疑者はウイグル族」、「車は新疆ウイグルナンバー」で、ウイグル独立派が捜査対象となっていることを示す情報も流れています。中国では、所得格差などに強い不満を持つ人たちによる事件も頻発しています。政府への不満が渦巻く中、天安門という象徴的な場所で起きた今回の事件は、指導部に、新たな難題を突きつける形となりました。
FNN 天安門広場車炎上 中国政府、自爆テロの疑い強めているもよう (18:41)
観光客2人を含む5人が死亡した中国・天安門広場での車の炎上事件。中国当局は、ウイグル独立派が関与した疑いがあるとして、捜査を始めたことがわかった。28日、天安門広場で車が炎上した時の映像を見ると、大きな音があがり、黒煙が立ちのぼっていた。事件から一夜明けた天安門広場には、朝早くから観光客が大勢詰めかけた。車が歩道を暴走・炎上し、5人が死亡、日本人を含む38人が負傷した惨事から一夜。毎朝、日の出にあわせ、この天安門広場で行われる国旗の掲揚式は、まるで何事もなかったかのように、29日も普段通り行われていた。掲揚式を見に来た人は「(きのう、この場所で車が突っ込んだことは?)知らない」と話した。民主化を求める学生らを当局が武力で鎮圧した、あの天安門事件から、およそ四半世紀。政府の中枢部分とされる「中南海」が目と鼻の先にあり、中国の象徴と呼ばれる天安門広場付近で、再び起こった事件。ロイター通信によると、今回の車炎上について、中国政府が、自爆テロとの疑いを強めていることを明らかにしたという。問題の車は、本来走るべき車道ではなく、歩道を数百メートルにわたり走り抜けたとみられ、故・毛沢東主席の肖像画が掲げられる目と鼻の先で、柱に激突、炎上した。
車は歩道を走ってきたとみられるが、途中にはフェンスなどの障害物がある。当時、この歩道には多くの観光客もいた。けがをした上海在住30代の日本人男性について、北京の日本大使館関係者は「腰(の骨)がひびが入っているのか、どういう状況で骨が折れているのか。命に別条はないということでした。(事件については?)聴きましたけども、ほとんど覚えていないと」と話した。
そして、今回注目されるのは、中国当局側の対応。中国の国営放送は、今回の車炎上を「事件」だと伝える一方、現場の映像は一切流していない。また、新聞各紙も、短い行数で事実を伝えるのみとなっている。そして、海外の報道にも、過敏に反応する様子が見られた。北京では、日本のニュース番組が、今回の事件を放送中、画面は暗くなったままだった。そして、29日朝、取材中だったFNNの記者が、当局に事情を聴かれ、現場を離れるよう求められた。今回の事件は、誰の手によるものなのか。公安当局は、ウイグル独立派組織が関与した可能性があるとみて、名前や顔写真などを記した手配書を28日夜、ホテルなどに配って、情報提供を求めていたことが判明している。ホテル側は「(公安局からウイグル族について、捜査に協力するよう求める通知は来たか?)はい」と話した。少数民族のウイグル族は、一部に、新疆ウイグル自治区の独立を目指すグループがあり、中国当局との衝突が絶えない。拓殖大学客員教授の石平氏は「今回の事件は、場合によって、当事者が独立派である可能性もあります。(逆にウイグル族と)関係ない事件であっても、それを口実にして、よりいっそう、民族弾圧を強める可能性も排除できない」と話した。
29日午後、中国外務省の華春瑩報道官は「(天安門での事件の捜査状況は?)中国の関連部門は、現在、この事件に関する調査を行っている。同時に、有力な措置をとって、首都の安全と安定を確保している」と述べた。
テレビ朝日系 天安門前に車突入し炎上、5人死亡38人けが 10月29日(火)5時51分配信
中国のメディアは、「事件」という言葉を使って報道していますが、当局は情報統制を強め、背景は不明のままです。28日夜、国営テレビは、「事件」という言葉を使い、車が天安門前の歩行者専用道路に突っ込み、5人が死亡し、38人がけがをしたなどと伝えました。しかし、現場の映像は一切放送せず、国営通信社の原稿をそのまま引用していて、車に乗っていた人物や背景については一切伝えていません。また、インターネットにアップされた発生当時の車が炎上している写真も次々と削除するなど、情報統制を強めています。
北京(中国) | 報道ステーション | TVでた蔵
http://datazoo.jp/w/%E5%A4%A9%E5%AE%89%E9%96%80/16669756
テレビ東京 中国天安門前に車突入 炎上
テレビ東京 中 天安門突入「テロ」か
中国、北京の天安門広場にきのう、車が突っ込んで炎上し運転手を含む5人が死亡した事件について、香港の新聞は、車に乗っていて死亡した3人のうち少なくとも2人はウイルグ族だと伝えました。香港の新聞・明報によりますと、天安門広場に突入した車に乗っていた3人のうち、少なくとも2人は、中国からの分離独立を求めるウイグル族だということです。また、中国版のツイター・ウェイボーでは、北京の治安管理部門がウイグル族とみられる男性を容疑者とみなして情報提供を求める書類の映像が出回りました。一方、中国の公安当局はテレビ東京の取材に対し次のように答えました。…
新聞について
時事 天安門で車炎上、5人死亡=突入し邦人含め38人負傷 -政治的抗議の可能性・北京... (2013/10/29-01:39)
インターネット上では、共産党統治に不満を持つ少数民族などが政治的抗議を表した可能性を指摘する見方が出ている。中国版ツイッター「微博」で流れる写真や発言を当局は相次ぎ削除し、事態の拡大に神経をとがらせている。
朝日 天安門、旗振って突っ込む? 党の「聖地」に衝撃:10月29日05時30分
中国・北京の天安門前で28日に起きた車突入・炎上事故は、故意によるものとの見方が強まっている。中国では、政治や社会への不満を背景にした市民の自爆事件が続く。事故は市民だけでなく、習近平(シーチンピン)指導部にも緊張を与えている。事故後、現場付近の歩道は封鎖され、天安門広場への立ち入りも禁止された。現場に向かった記者が立ち入り禁止区域の外側からカメラを構えると、武装警察官が「撮るな」「カメラをカバンにしまえ」と怒鳴りながら駆け寄ってきた。事故時に現場にいたという40代の旅行会社員は「車内から黒い旗を振りながら車が突っ込んできた」と話した。旗には少数民族の使うような文字が書かれていたとの目撃情報もある。
毎日 中国:天安門前車両炎上、死者5人に 邦人含む38人負傷- 10月28日 20時50分
天安門の故毛沢東元主席の肖像画が掲げられた場所の真下で衝突、炎上した。その間、観光客らをなぎ倒しながら約500メートルほど突進しており、意図的な事件である可能性が高い。一方、車に乗っていたのは男性と見られるが、身元や背景は明らかにされていない。国営の中国中央テレビ(CCTV)は主要なプログラムである午後7時のニュース番組で、一切今回の事件について報じなかった。中国当局が事件の背景に神経をとがらせている可能性がある。事件後、天安門広場周辺は封鎖され、武装警察や公安警察が警戒に当たった。最寄り駅の地下鉄1号線「天安門東」駅は出入りが禁じられ、地下鉄も同駅には停車しなかった。現場は人民大会堂に隣接、習近平国家主席が執務する「中南海」なども近い。
毎日<天安門車両炎上>テロ?当局厳戒、ネット書き込み次々削除 10月28日(月)21時19分配信
現場は民主化運動を武力鎮圧した「天安門事件」(1989年)の舞台で、習近平国家主席らが執務する人民大会堂という中国政治の中枢にも近い。車両炎上は敏感な場所で起きただけに、当局は厳重な警備態勢を敷き、情報管理を徹底させた。…通りかかった市民は「いったい何が起きたのか」と一様に不安な表情を浮かべていた。事件を知らずに参観に来た家族連れは警官に「なぜ広場に入れないのか」と尋ねていたが、警官は「封鎖中」「立ち止まらずに歩いてください」とだけ指示していた。中国では来月、共産党の第18期中央委員会第3回総会(3中全会)という重要行事を控えている。現場が天安門近くであることもあって、微博上には「テロではないか」「社会に対する報復か」などさまざまな見方が出た。当局は情報管理に神経をとがらせ、これらの書き込みも次々に削除されていった。…今回の事件も中国にとって象徴的な場所で起きただけに、体制への不満の発露である可能性もある。
読売 天安門前で車炎上、5人死亡·38人負傷 : 国際 : 10月29日01時45分
公安当局が3人の身元や、政治的背景がないかなど原因を調べている。
日経 天安門前で車突入、5人死亡 故意の可能性 :2013/10/28 22:35
厳重な警備下で起きた出来事に当局も神経をとがらせている。関係者によると、公安当局は「故意の可能性が高い」とみており、事件性の有無を含め、慎重に調べている。 …現場付近では、車の炎上直後から多数の武装警察が出動して警備を強化。車両は2時間ほどで撤去されたが、厳しい交通規制が敷かれ、周囲は数百メートルにわたって通行止めになった。28日夕までにいずれも解除されたが、現場の目の前にある故宮博物院と天安門広場は入場禁止が続いた。…「単なる事故か自爆テロか」といった背景を問う書き込みも多くみられたが、当局はいずれも相次いで削除。神経をとがらせている様子がうかがえる。 習近平指導部は、中長期の方針を決める中国共産党中央委員会第3回全体会議(3中全会)の11月開催を前に北京市内の警備を厳しくしたばかり。中国では社会格差や党幹部の汚職への不満などから、社会不安が広がっている。習指導部は社会管理を強化して対応しているが、チベット族やウイグル族らの反政府運動も後を絶たない。
産経 【天安門車炎上】【天安門車炎上】死者は5人に、日本人男性もけが 抗議活動か -2013.10.28 20:15
運転手らの身元は明らかになっていないが、中国のインターネット上では、政治的な抗議活動ではないかとする見方が多数寄せられている。火災はすぐに消し止められたものの、公安当局は現場周辺を一時封鎖し、厳重警戒に当たった。菅義偉官房長官は28日の記者会見で、「詳細は不明で、情報収集に努めている」と説明した。
産経 天安門車炎上 毛沢東の肖像画前に立ち上る黒煙 周囲は厳重警戒 10月28日(月)21時0分配信
車両はまるで、天安門城楼に掲げられた毛沢東の肖像画に向かって突進したかのようだったとの目撃談も伝えられる。…現場周辺は習近平国家主席(共産党総書記)ら党・国家要人の執務室などがある中南海に近い。1976年と89年の2度にわたり、民主化要求運動が起きた天安門広場とその周辺は、中国当局にとって政治的に最も敏感な場所の一つといえる。常に制服・私服警官たちが観光客らに目を光らせている。2007年には毛沢東の肖像に爆竹を投げつけようとした男や、インクや卵で肖像を汚そうとした陳情者とみられる男女らが、相次いで取り押さえられる騒ぎも起きている。今回の出来事が事故なのか、背景に何らかの政治的な意図があったのか、当局が捜査を進めている。習近平政権は汚職の撲滅などを掲げ、国民の不満の矛先を当局からそらそうと躍起になっているが、今年7月には、北京国際空港で車いすの男が手製の爆発物を爆発させる事件が発生。当局への不満が犯行の背景にあったとも伝えられている。
天安門前に車突入し炎上5人死亡 邦人もけが、中国政府に抗議か (10月28日 22:07)
中国共産党の統治に不満を抱く少数民族や、貧富の格差など社会矛盾を感じた人が抗議の意思を示した可能性がある。
東京 天安門車突入、ウイグル族犯行か政治テロの可能性 2013年10月29日 12時20分
ウイグル族やチベット族などの間では中国当局の抑圧的な少数民族対策に不満が募り、11月の共産党第18期中央委員会第3回総会(3中総会)を控え、事件は中国指導部に少数民族問題の難しさを突きつけた。
中国でNHKニュース画面真っ暗 当局が規制か (10月29日 12:52)
【北京共同】中国で29日昼、NHK海外放送のニュース番組が一時中断された。天安門前で28日に起きた車突入をトップで伝えたところ、突然画面が真っ暗になった。中断は約2分間続いた。車突入では、少数民族のウイグル族の関与が疑われている。少数民族問題は中国にとって微妙な問題で、当局が放映を中断したもようだ。