昨日の記事にも書きましたが、予想通りでした!真央ちゃん、可哀相!しかし、これも人生の試練です。まだ23歳です。それにしても、です。ベンチ=スタッフ=コーチは何をやっていたのでしょうか?真央ちゃんの「こころ」が平常心でないことは、誰がみても判っていたことです。そういう時に、どのようなアドバイスをするか、百戦錬磨の真央ちゃん、そのスタッフが、視点を変えて、どんなアドバイスをしたのか、その点が課題ではないでしょうか。
真央ちゃんの演技は、柳のようなしなやかさというか、曲と氷と観客と一体となっていませんでした。タダ滑っているだけのようでした。ガチガチでした。スケートから指先までが、しなっていませんでした。まるで人形が、棒切れが、ガチガチに滑っているだけでした。だから、4回転の最後に足が引っかかってしまったのです。わずかのミスが、大きなミスに発展してしまったのです。そのわずかなミスを生じさせたのは何か、です。上位3位までの選手と、その点がまるで違っていました。鈴木選手も村上選手も同じでした。連鎖反応、将棋倒しのようでした。
その何かは、何かです。それは選手団にとりついた国家主義という魔物が、最大の原因だと思います。真央ちゃんの演技が終わり、一礼をしている映像が流れましたが、そこでも観客席に観得たのは、日の丸を揺らせている観客でした。そこにあるのは、プレッシャーを与えていることを自覚できていない応援団でした。
真央ちゃんのコメントにあるように、このことは口に出せないのです。本人も応えようと、応えなければならない、と思っているのです。だから「判らない」ということしか言えないのです。誰もが判っているのですが、言えないのです。そういうムードが蔓延していたのではないでしょうか。それを言っちゃオシマイムードです。
それを言ってしまったら、「非国民・国賊」になってしまうようなムードなのだと思います。このことはテレビを観ているとハシハシに感じます。コメントしているコメンテーターも、実況放送しているアナウンサーも、それが何か、実は何も判っていない、良いことだと思って、確信して、発しているのだと思います。「日の丸を揚げる」「ニッポン、ニッポン」コールは、その象徴です。ここには、選手個人の個性や人格はまるで見えてきません。応援しているようでいて、これなのです。因みにアスリートの背中は「ジャパン」で、「ニッポン」ではありませんでした。
そのような雑念を振り払って、自分の演技に集中できない環境が「緊張感」を醸成してしまったのです。しかし、一般的に言えば、そのような「緊張感」は、これまで何度も経験しているはずです。ところが、国家を背負わせた「五輪」は、特別なのでしょう。アスリートたちのコメントが、そのことを示しています。
これは、あの神宮外苑の学徒壮行会の映像にみる男子学生や女子学生の心理や飛行場から「日の丸」を持って打ち振って特攻兵士を送る兵士や家族などの心理と同じです。特攻兵士は、いやがうえにも、プレッシャーをかけているのです。しかし、それは自分たちにも、なのです。それが国家という「魔物」なのです。当時は、「一旦緩急あれば、義勇公の奉じもって天壌無窮の皇運を扶翼すべし」でした。その渦中に入ってしまえば、流れていくしかないのです。逆流は非国民・国賊なのです。
そのような論理、心理に、日本国中が汚染、洗脳、マインドコントロールされているのです。これは日本が度々批判する北朝鮮と同じと言えます。これが「日の丸」「君が代」の強制となって学校現場に持ち込まれているのです。道徳教育として強制されているのです。教育委員会のあり方を国家主義の道具・装置として完成させようとしていることと同一線上にあるのです。
しかし、このようなことを言う愛国者の邪論の主張を、多くの国民は、何を寝ぼけたことを言っているのか!荒唐無稽だ!こじつけだ!などというのではないか、と予想してしまいます。ま、早晩、その正しさが証明されるでしょう。残念ですが、仕方ありません!しかし、だからこそ、あらゆる場面で、顕れている国家主義の弊害・問題について、暴いていかなければなりません。声を大にして告発していかねばなりません。諦めた方が負けです。歴史に向き合い、歴史に学び、次の世代にバトンタッチしていくためには、平和の襷を繋げていくためには、何としてもやらねばならないことです。日本の情勢は、今そういうところに来ているのです。
真央ちゃんではありませんが、アウエイのロシアのソチで、ロシアの選手の演技に大喝采が送られている時にこそ、それを逆手に取ったパフォーマンス、しかも、個性を発揮する、自分を信じて自分の演技をする、自分の演技ができるという確信、ここに依拠すること、このことは、現在の日本の情勢にも言えることなのです。洋上の強風の中で、その風を利用してジグザグに進むヨットのようなものです。真央ちゃんに、そのスタッフに求められているのは、そのような視点でしょう。憲法を活かす派の国民のこころも、そこにあるということです。
今朝のテレビ朝日のモーニングバードで、今しがた、安藤美姫さんが、国ではなく、個人のことを強調していたのは、せめてもの救いです。この安藤さんのような声を競技者たちが、自由に言えるムード、政治家が闊歩することを拒否するスポーツ界を何としても創り出していかねばなりません。伝達装置であるマスコミの果たす役割は重大です。
フィギュア前半 浅田16位と出遅れ 2月20日 4時50分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140220/t10015385241000.html
K10053852411_1402200656_1402200704.mp4
ソチオリンピックフィギュアスケート女子シングルは19日、前半のショートプログラムが行われ、浅田真央選手はジャンプでの転倒などが響いて、16位と大きく出遅れました。浅田選手は、ショートプログラムの冒頭の3回転半ジャンプ、トリプルアクセルの着地に失敗して転倒し、大きく減点されました。そのあとの3回転と2回転の連続ジャンプでもジャンプが1つだけになるミスが続き、55.51の16位にとどまりました。2大会連続出場の鈴木明子選手は60.97で8位、初出場の村上佳菜子選手は55.60で15位で、どちらもジャンプのミスが響きました。トップは韓国のキム・ヨナ選手で、難度の高い3回転の連続ジャンプを成功させ、そのあともほぼミスのない演技で74.92をマークし、トップに立ちました。2位はロシアのアデリナ・ソトニコワ選手で74.64、3位はイタリアのカロリーナ・コストナー選手で74.12で、上位3人は1点差以内にひしめく混戦となっています。ショートプログラムでの今シーズンの世界最高得点を出しているロシアの15歳、ユリア・リプニツカヤ選手はジャンプで転倒し、65.23で5位でした。
浅田「自分でもまだ何も分からない」
前半のショートプログラムを16位で終えた浅田真央選手は「終わってみて自分でもまだ何も分からないです。あすは自分のフリーの演技ができるようにしたいです」と硬い表情で話していました。鈴木明子選手は「ジャンプのミスは悔しいが音楽を自分で奏でるように気持ちを込めて滑り、今できる精いっぱいの演技はできた」と振り返りました。そして後半のフリーについては、「演技が終わったときにこれまでやってきてよかったと思えるように心から滑りたい」と話していました。オリンピック初出場の19歳、村上佳菜子選手は、「ショートプログラムは練習でもほとんどミスがなかったのでジャンプで1つ失敗してしまったことがとても悔しい。あすのフリーはいい演技をしたい」と気持ちを切り替ようとしていました。
キム・ヨナ「自分信じて滑ることができた」
前回、バンクーバー大会の金メダリスト、韓国のキム・ヨナ選手は、前半のショートプログラムについて「演技前の練習では、予想していた以上に緊張して不安になったが自分を信じて滑ろうと思い、それができた」と振り返りました。
そしてバンクーバー大会との違いについて、「4年前の自分はとても若かったが、今回はキャリアの終わり近くを迎えていて異なる経験だったが楽しむことができた」と話していました。(引用ここまで)
浅田 雰囲気にのまれミス重ねる 2月20日 8時04分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140220/t10015386181000.html
ソチオリンピックのフィギュアスケート、女子シングルの前半、ショートプログラムで、エースの浅田真央選手は16位にとどまりました。すぐ前のロシアの選手が完璧な演技で大きなロシアコールが起きたあとで、雰囲気にのまれてミスを重ねてしまいました。19日に行われた女子シングルのショートプログラムで、浅田選手は30人中最後に滑りました。すぐ前の29番目には、地元ロシアのアデリナ・ソトニコワ選手が滑って完璧な演技を披露し、浅田選手が登場する前は客席から太鼓が鳴り響いて大きな「ロシア」コールが起きるなど、異様な雰囲気でした。浅田選手は女子シングルに先駆けて8日に行われた団体の予選にも出場しましたが、そのときも直前にロシアのユリア・リプニツカヤ選手が高得点をマークして客席から大歓声が起き、浅田選手は雰囲気にのまれてミスを重ね、今シーズンの最低得点に終わりました。浅田選手はその後、「同じ失敗は繰り返さない」と気持ちを落ち着かせて、女子シングルに臨んだはずでした。しかし19日は、滑り始めてすぐに、心と体が思いどおりにならない異変に気付きました。3回転半ジャンプのトリプルアクセルは、回転不足となったうえに転倒してしまい、大きく減点されました。次の3回転ジャンプも回転不足と判定されたうえ、最後に予定していた得意の連続ジャンプも失敗しました。磨いてきた表現力では高い評価を得ましたが、技術点が出場30人中下から4番目と伸ばせず、浅田選手は前半を終えて16位となりました。浅田真央選手は演技のあと、「自分の気持ちと自分の体をうまく動かすことができなくなりました」と振り返りました。異変に気付いたのは「滑り始めてから」と答え、フリーの演技に向けては、「自分のしっかりした演技をしたいと思います」と話していました。佐藤信夫コーチは「理由は分からないが体が重かった。これがオリンピックというものなのかもしれない」と話していました。(引用ここまで)
スノーボード竹内に銀メダル授与 2月20日 4時33分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140220/k10015384801000.html
K10053848011_1402200457_1402200511.mp4
スノーボードの女子パラレル大回転で銀メダルに輝いた竹内智香選手に、19日、表彰式でメダルが授与されました。30歳の竹内選手は今回が4回目のオリンピックで、最初の種目となった女子パラレル大回転では圧倒的な強さで勝ち上がりました。決勝では転倒こそしましたが、スノーボード競技では日本の女子選手で初めてのメダルとなる銀メダルに輝きました。表彰式は競技当日の現地時間の夜、聖火台に近いメダルプラザで行われ、竹内選手は手を振りながら笑顔で会場に入ってきました。そして表彰台に上がって銀メダルをかけられると、メダルを持って観客に見せ、喜びを表現していました。表彰式のあと、竹内選手は「決勝での転倒はずっと悔しかったが、メダルをもらって日本の人たちが喜んでいる様子を見てよかったと思った」と話しました。そして、快挙を振り返って、「スノーボードのアルペン種目はアジアで歴史が浅く盛んでもなかったので、どうしたら世界のトップになれるのか模索しながらここまできた。今回の結果が次の世代にもつながっていくと思う」と話していました。このあと、竹内選手は日本時間の22日の午後2時すぎから始まるパラレル回転に出場し、再びメダルを目指します。(引用ここまで)
銀メダル竹内 「やっぱり勝ちたかった」 2月19日 22時57分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140219/k10015381041000.html
スノーボードの女子パラレル大回転で、銀メダルを獲得した竹内智香選手は「きょうが本当に不思議な世界というか、自分のためにあるような1日に感じられたので、それをしっかりチャンスとして使おうと思っていた。メダルを取れたことはすごくうれしいけれど、やっぱり勝ちたかったというのが今のいちばんの気持ち」と話し、金メダルを逃した悔しさを隠しませんでした。そして、4回目のオリンピックでメダルを獲得した競技人生について、「今ある環境までたどり着く時間が長かった。日本に歴史がない種目なので、自分はスイスのチームで活動したりオーストリア人のコーチに指導してもらったりしたので、世界中の人たちにありがとうと言いたい。同じことを経験しなくても、若い選手たちはもっと簡単にこの世界に来ることができると思う。20年間やってきたことが少しでも懸け橋になってつながったらいい」と振り返りました。そのうえで、「後ろを振り向くとまだまだジュニアの選手が育っていないし、このまま行くとアジアでは盛んになるスポーツではないと思う。これから先、引き継げるような時間を過ごせればよいと思う」と話し、自分の経験を日本での競技の発展に生かしたいという考えを示しました。
「転倒は正しい判断をしての失敗」
また、竹内智香選手は記者会見で、雪質が固かったことに関連し、「私はアイスバーンになればなるほど得意なので、競技の前にコースをチェックした際に、『これは自分の日になるな』と思った」と話しました。また、金メダルをあと一歩で逃した決勝2回目の滑りでの転倒について、「最初に滑ったコースのほうが簡単だったが、そこでリードが思ったようにできなかった。その分、2回目のコースではリスクをある程度背負わないといけないと思っていた。ギリギリの勝負になったので、大事にいくより勝ちにいこうと思い、その結果、失敗してしまった。正しい判断をしての失敗だったので納得している」と振り返りました。(引用ここまで)