故事成語「矛盾」をどのように捉え考え解決するか!
中國の故事成語に「矛盾」ということばあります。この言葉はかつて少年の頃学校で学び、「そうだな」と思ったものでした。そして青年になった頃、弁証法を学び、「なるほど」と思ったものでした。
以下の記事は、「矛盾」をどのように解決したら良いか、絶好・格好の教材と言えます。中国風の「矛盾」を使えば、このような事実が生じるのは、軍事的脅威に対しては抑止力という思想が使われていることは明らかです。これによって、今後も軍事演習がどんどん拡大していくことは明らかです。これが「不測の事態」を招き、弁証法の「矛盾」を使えば、戦争によって解決することになるでしょう。量から質へという弁証法的矛盾の側面が浮き彫りになっているのです。これは歴史的にも経験されていることです。
憲法9条を使ってこそ「矛盾」は解決できる!
しかし、戦争が政治の延長戦に位置するというクラウゼヴィッツの「戦争論」からすれば、政治上の「矛盾」をどのように拡大していくのか、どのような政治上の「矛盾」を拡大していくのかということになることも、これまでの経験から明らかです。それは「憲法9条」を使うという「政治」です。「国際法」も同様です。
国際紛争を国家が政治上の延長戦として発動する戦争によって解決するという選択を放棄している9条を使うというおとです。これは戦争だけではありません。武力行使、武力による威嚇=脅しも含まれていることは、9条をそのまま読めば、子どもでも判ることです。
軍事抑止力ではなく非軍事抑止力によって対話と交流によって解決するということです。そういう視点で考えると、奄美の事例がどのような意味を持っているか、ロシアの意味がどのような意味をもっているか、明瞭です。日本は侵略戦争の反省の上に制定した憲法平和主義を実践していくことは「国際公約」です。
ところが、戦後自民党政権がとってきた安全保障政策は、この「国際公約」を切れ目なく実践するという点では、極めて問題でした。その延長線上に今回の自衛隊配備があるということです。しかも、この程度の自衛隊を配備したからと言って、軍事的に有効かどうか、それは「沖縄戦」や「硫黄島」、「南洋諸島」の「戦争史」を観れば明瞭です。この明瞭な歴史的体験を無視したパフォーマンスの稚拙さには呆れます。
稚拙な自衛隊配備論は麻薬患者と同じ!
麻薬撲滅はどうすればよいか!
これは過疎化した島に自衛隊という軍隊を呼び込むことで経済効果を狙ったものという側面も否定できないでしょう。これは原発立地地域の原発マネーに浸ってしまった経験の焼き直しです。麻薬と同じです。「宗教は麻薬」というコピーを「自衛隊と原発は麻薬」ということになります。全くアホな政策と言えます。
以下ご覧ください。
対中抑止力パフォーマンスゲームに現を抜かす安倍政権!
陸自「警備部隊」 奄美大島に配備へ 8月12日 22時03分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140812/k10013765771000.html
武田防衛副大臣は12日、鹿児島県の奄美大島を訪れ、南西地域の防衛態勢を強化するため、陸上自衛隊の「警備部隊」を新たに配備したいという方針を地元の2つの自治体に伝えました。これに対し地元の市長と町長は、受け入れる考えを示しました。
防衛省は、沖縄県の尖閣諸島を含む南西地域の防衛態勢を強化するため、陸上自衛隊に初動対応に当たる「警備部隊」を新たに編成する方針で、鹿児島県の奄美大島を配備先の候補地の1つとしています。こうしたなかで、武田防衛副大臣は12日、奄美大島を訪れ、地元の2つの自治体に防衛省の方針を伝えました。
このうち奄美市で、武田副大臣は、合わせて350人規模の部隊を配備したいと説明しました。これに対し朝山毅市長は、「自衛隊の貢献は市民生活に重要であり、配備先として奄美市が選ばれたことに感謝している」と述べました。また、瀬戸内町では、合わせて200人規模の部隊を配備したいと説明したのに対し、房克臣町長は、「自衛隊の配備は町にとって長年の懸案で、心からお受けしたい」と述べました。
武田副大臣は、記者団に対し、「南西諸島の防衛において、陸上自衛隊の空白地域を埋めなければならず、速やかに配備できるよう努力したい」と述べました。(引用ここまで)
軍事演習が軍事演習を招く動かぬ証拠!
これが中国・北朝鮮だったら!
ロシア 「“クリル諸島”で軍事演習」 8月13日 5時17分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140813/t10013769551000.html
ウクライナ情勢を巡ってロシアと欧米の対立が続くなか、軍事演習を活発に行っているロシア軍は、極東サハリン州のクリル諸島でも演習を開始しました。演習が日本の北方領土でも実施された場合には日ロ関係に影響が出るものとみられます。
ロシア国防省の報道官は12日、ロシア軍が極東サハリン州のクリル諸島で東部軍管区の兵士ら1000人以上が参加して軍事演習を始めたことを明らかにしました。この演習には、5機の攻撃用ヘリコプターやおよそ100台の軍用車両が投入され、空てい部隊が降下して地上で射撃する訓練や戦車が砲弾を撃つ訓練などが予定されているということで、ここ数年では最大規模になるとみられています。
ロシア側の主張するクリル諸島には、国後島や択捉島、歯舞群島と色丹島の北方四島が含まれていますが、今回の演習が北方領土で行われるかどうかは明らかになっていません。
ウクライナ情勢を巡ってロシアと欧米の対立が続くなか、ロシア軍はNATO=北大西洋条約機構の加盟国と国境を接する西部など各地で軍事演習を活発に行っており、今回の演習もその一環とみられますが、日本の北方領土で実施された場合には日ロ関係に影響が出るものとみられます。(引用ここまで)
憲法9条は有限実行を求めている!
衣の中に短刀を忍ばせ口では仲良くと!
国際法を言う前に憲法9条を言え!
領有権問題 平和的解決で一致 8月12日 21時34分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140812/k10013764731000.html
インドネシアを訪れている岸田外務大臣は12日、マルティ外相と会談し、南シナ海の島々の領有権を巡る問題について、海洋進出を強める中国を念頭に法の支配に基づく海洋秩序の重要性を訴えたのに対し、マルティ外相も「紛争を平和的に解決すべきという考えは同じだ」と述べました。
この中で岸田外務大臣は、南シナ海の島々の領有権を巡る問題について、「国際法に基づいて正しい主張をし、力や威圧に頼らず、紛争はすべからく平和的解決を図るという原則を順守すべきだ」と述べ、海洋進出を強める中国を念頭に法の支配に基づく海洋秩序の重要性を訴えました。
これに対し、マルティ外相は、「紛争を平和的に解決すべきという考えは同じだ」と述べました。
また、岸田大臣は、集団的自衛権の行使容認を閣議決定したことなど、国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の立場から地域の平和と安定に貢献していく日本の方針を説明したのに対し、マルティ外相は「地域の平和に貢献するこの政策を支持する」と述べ、日本の立場を支持しました。
さらに、両外相は、インドネシアが国内で製錬していないニッケルや銅などの鉱石の輸出を認めていないことを巡っても意見を交わし、今後、こうした輸出規制を解除するかどうか、両国間で協議を進めていくことも確認しました。(引用ここまで)