新聞は、政治の争点づくりで政党・議会を追及しているか!
新聞は、有権者の要求を掘り起し有権者に報せているか!
新聞は、埼玉県政と安倍政治をチェックしているか!
以下、埼玉新聞を読み、新聞自身は第三者的報道に終始していることが浮き彫りになりましたので、一覧しておくことにしました。形式的には各党・会派の情報を記事にしていますが、これらの各会派が、議会で、この4年間に、どのような政治を行ってきたのか、また各会派も新聞も、情報を提供しているか、どうか、そのことが最大のポイントです。また安倍政権の政策が埼玉県政にどのように反映しているのか、そのために議員はどのように住民目線で行動しているのか、住民に、その動きを正確に知らせているか、それも最大の争点となります。
ところが、投票率を視ると、一目瞭然です。これを有権者の関心のなさに起因しているとしてしまうのか、それとも、議員として、新聞として、マスである有権者に何をどのように情報を伝達しているか、そのことが鋭く問われれているように思います。有権者が投票に行く気になるか、そして誰を選択するか、できるか、情報を伝えていくか、どうかです。
有権者がそっぽを向くのではなく、投票所に足を運ぶような政治と報道をしているかどうか、そのことが鋭く問われた選挙でした。それにしても酷い投票率でした!
埼玉新聞 <統一地方選>県議選 自民47、辛くも過半数 2015年4月13日(月) http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/04/13/02.html
初当選を確実にし支持者から花束を受け取る岡田静佳氏(中央)=12日午後11時21分、所沢市小手指町の事務所 |
第18回統一地方選前半戦の県議選(定数93)と政令市のさいたま市議選(定数60)は12日投開票が行われ、県議選は自民が過半数ぎりぎりの47議席(推薦含む)を獲得した。
上田清司知事が支援する「プロジェクトせんたく」は新人3人を含む9議席を得たが、自民を過半数割れに追い込めなかった。民主は2議席増の14議席を得、第2勢力を維持。公明は現職9人が全員当選。共産は2から5に議席を増やした。
「知事対自民」の対立が選挙戦に波及した今回の結果は今後の県政運営や夏の知事選に影響を与えそうだ。投票率は37・68%で過去最低を更新した。
推薦を含め65人を擁立した自民は現職を中心に安定した組織戦を展開。西1区(所沢市)で女性の岡田静佳氏(41)、南2区(川口市)で新藤義孝県連会長の実弟の永瀬秀樹氏(55)、南20区(戸田市)で細田善則氏(32)ら新人8人が当選した。
しかし定数1の西3区(飯能市)や東9区(八潮市)、東11区(幸手市など)の1人区で現職がせんたく候補や無所属候補に惜敗。定数3の南1区(草加市)でも議席を得られず現有49議席から後退した。
自民の対抗勢力として県議会保守系会派「刷新の会」が母体となって立ち上がったせんたくは推薦を含む22人を擁立。東11区で吉良英敏氏(40)、東4区(久喜市)で石川忠義氏(45)、北5区(熊谷市)で大嶋和浩氏(36)の新人3人が議席を獲得するなど一定の存在感を示した。だが西7区(川越市)と西12区(東松山市など)、東8区(越谷市)で現職3人が落選した。
一方、民主は現職11人全員の議席を確保したほか、西7区で山根隆治前参院議員の長女で新人の山根史子氏(31)が最年少当選。南16区(鴻巣市)の並木正年氏(44)と北4区の江原久美子氏(44)の両新人もそれぞれ初当選を決めた。
公明は激戦区となった南2区で2議席をキープするなど安定した組織票をベースに1983年から続く「完勝」を果たした。共産は南2区と西1区で現職の議席を確保したほか、西5区(ふじみ野市など)の前原かづえ氏(65)と東7区(春日部市)の秋山文和氏(67)、東8区の金子正江氏(67)の新人3人が当選を決め、5議席に伸長した。
東3区(加須市)の自民野本陽一氏(75)は県政史上最多の11回目の当選。一方、東7区で11選を狙った無所属の佐久間実氏(74)は議席に届かなかった。
新旧別では現職68(前回63)、元職0(同3)、新人25(同28)人が当選。女性は前回より6人多い、10人が当選した。(引用ここまで)
「明確な争点」とは何か!選挙は何のためにあるのか!
4年間の議員活動と向こう4年間の政策をたたかわせろ!
安倍政権に対する是非を地方議員に問うのが新聞の役割だ!
埼玉新聞 <統一地方選>県議選 投票率、最低更新37.68% 2015年4月13日(月) http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/04/13/03.html
12日投開票された県議選の投票率は37・68%(男37・61%、女37・74%)にとどまり、県議選史上最低だった前回(2011年)の39・54%をさらに1・86ポイント下回り、ワースト記録を更新した。明確な争点に乏しく、有権者の関心を高めることができなかったようだ。
最も投票率が低かった選挙区は西10区(坂戸市)の28・63%。続いて東10区(三郷市)が28・77%、西6区(富士見市)が29・62%と低かった。
最も投票率が高かった選挙区は南15区(北本市)の43・62%。西9区(毛呂山、越生、鳩山町)が42・62%、北3区(本庄市、神川、上里町)が42・14%で続いた。(引用ここまで)
中身のない報道で投票率と議席の皮算用ばかり!
これでは有権者が呆れるのは当然!
埼玉新聞 <統一地方選>投票率40%前後の見方も 県議選・さいたま市議選 2015年4月11日(土) http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/04/11/05.html
統一地方選の前半戦となる県議選とさいたま市議選は12日、投開票される。選挙戦最終日の11日は各地で最後の訴えが繰り広げられるが、候補者や政党関係者らが有権者の関心の低さを懸念している。前回(2011年)の県議選の投票率は過去最低の39・54%だったため、「40%は超えてほしい」と切実な声も上がっている。
前回の県議選の投票率は、同時に行われた41道府県議選の中でも最低だった。自民県連幹部は「前回は東日本大震災の影響で選挙活動が自粛ムードにあったので、投票率が上らなかった」とし、「今回は最低でも40%は超えてほしい」と力が入る。自民県連関係者は「40%前後ではないか」と予想。「プロジェクトせんたく」の候補者擁立などもあり、「今回に限れば、投票率が高いと(自民には)不利かもしれない」と危惧する。
民主県連幹部は「投票率が低下して自民が勝つと、議会で一部(自民)の声ばかりが通ってしまう。投票率が高い方が、民主には浮動票が期待できる」と率直に話す。民主現職候補の陣営関係者は県議選で無投票の選挙区が9区あったことを引き合いにし、「民主がもっと頑張っていればこんなことはない。投票率が下がっているのは民主にも責任がある。自民と競い合うようにならなければ駄目だ」と厳しい注文を付ける。
期日前投票(4~7日)の投票者数は11万3243人で、前回の同期(8万70人)と比べ1・4倍の3万3173人増となった。公明の現職候補は「期日前投票者が増えている。(選挙戦が終盤になって)有権者の関心も高まっているように感じる。前回より上がるのではないか」と期待を込める。
投票率が低い方が組織力のある政党に有利との見方もあるが、別の公明現職候補の陣営関係者は「地方選に政党名は大きく影響しない。今回は激戦で、今まで接していなかった層に対しても支持を呼び掛けている。逆に投票率が上った方が有利だと思う。40%は超すのではないか」と予想する。
共産県委員会は「自民1強の状態にあり、多くの有権者に政治が変わることへの諦めがある。それが(選挙に)関心を持てない理由の一つだと思う」と指摘した上で、「投票率は前回と同じくらいではないか」と心配する。
政治団体「プロジェクトせんたく」の新人候補は「大政党の候補者と違い、組織がなく、浮動票を取り込めるかが鍵」とし、「投票率は40%前後が現実的かもしれないが、高ければ高いほど、ありがたい。(投開票当日の)天候が良ければいいが」と祈るように話した。
県選挙管理委員会は「貴重な一票、棄権することなくぜひ投票してください」と呼び掛けている。(引用ここまで)