あなたは巨大地震国・火山国・プレートの上に位置する日本で
原発再稼働のメリットは期待できるか!
原発再稼働のデメリット・リスクは許容できるか!
高浜原発の再稼働を中止させるための住民訴訟判決について、各紙が社説を掲載しました。検証してみることにしました。その前に、以下のアンケートをご覧ください。「再稼働は進めるべき」が40%もいる!これを視て、愛国者の邪論はフクシマが「他人事」と考えている国民が、まだまだ多くはありませんが、結構な数ほど存在している言えるように思います。このことは沖縄を「他人事」と考えていることと同じではないかなと思っているのです。それは現代社会の「風潮」であり、「風評」被害の一つと言えるのではないでしょうか。
高浜原発の差し止めの仮処分。あなたの意見は?2015年04月18日 21:55 http://blogos.com/enquete/26/detail/
投票総数:8477
■再稼働はやめるべき 4823票 57%
■再稼働は進めるべき 3397票 40%
■わからない 257票 3%
では、以下読売・産経・日経・富山新聞をご覧ください。
原発にゼロリスクを求めを止めることは非現実的か!
高度で最新の科学的、技術的、総合的な判断ができているか!
読売新聞 高浜差し止め/規制基準否定した不合理判断 2015/4/15 2:00
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20150414-OYT1T50143.html
合理性を欠く決定と言わざるを得ない。定期検査で運転停止中の関西電力高浜原子力発電所3、4号機に関し、福井地裁が再稼働差し止めを命じる仮処分を決定した。関電が決定を不服としているのは、もっともである。
原子力規制委員会は2月、高浜3、4号機の再稼働に向けた合格証にあたる「審査書」を関電に交付した。東京電力福島第一原発事故後に厳格化された新規制基準を満たしていると結論づけた。新基準は、地震や津波の想定を拡大し、これを大幅に上回った際の対策を求めている。
ところが、樋口英明裁判長は新基準の考え方を否定し、「これに適合しても安全性は確保されていない」と断じた。ゼロリスクを求めた非現実的なものだ。1年7か月にわたる高浜原発の安全審査で、関電は想定地震の規模を引き上げた。旧基準時の2倍近い揺れに耐えられるよう、配管などを耐震補強し、最高6・7メートルの津波に耐えられる防潮堤を設けた。非常用の電源や冷却設備も整備した。
樋口裁判長は、この想定を「楽観的見通しにすぎない」と否定した。対策についても、「根本的な耐震補強工事がなされていない」との見方を示した。
最高裁は1992年の四国電力伊方原発訴訟で、原発の安全審査は、「高度で最新の科学的、技術的、総合的な判断が必要で、行政側の合理的な判断に委ねられている」との判決を言い渡した。規制委の結論を覆した今回の決定が、最高裁判例を大きく逸脱しているのは明らかだ。
樋口裁判長は昨年5月、福井県の大飯原発3、4号機の訴訟でも、運転再開差し止めを命じている。福井地裁には民事部門が一つしかない。再稼働に反対する住民側は同様の判断を期待し、同じ裁判長が、これに応えたのだろう。福島第一原発の事故後、原発再稼働に関し10件の判決・決定が出たが、差し止めを認めたのは樋口裁判長が担当した2件しかない。偏った判断であり、事実に基づく公正性が欠かせない司法への信頼を損ないかねない。仮処分では、差し止めの効力が直ちに生じる。11月を目指している高浜原発の再稼働が大幅に遅れることが懸念される。関電は、決定に対する異議などを福井地裁に申し立てる。今後、決定が取り消されることを前提に、関電は、保守点検体制の強化などを着実に進めるべきだ。2015年04月15日01時27分 Copyright©TheYomiuriShimbun (引用ここまで)
最高裁判決については、以下をご覧ください。
福井地裁はなぜ高浜原発を止めたのか(地震の話を中心に) 渡辺輝人氏重要な指摘を! 2015-04-17 04:42:11 | ゲンパツ
裁判所がゼロリスクの証明を迫って何が悪いのか!
産経はフクシマの被害をあげてみるべきだろう!
フクシマの被害が経済的リスクや地元へのどれだけの影響を与えたか!
原発被害を想定しない、できない、再稼働正当化の産経の知的退廃浮き彫り!
原発再稼働否定するなら車も航空機も同じだと言ってしまった!
思想家や哲学者の素養まで、裁判官には求めていない!と冒涜!
産經新聞 高浜異議申し立て/迅速に決定を覆すべきだ 2015/4/16 8:00
http://www.sankei.com/column/newslist/../../column/news/150416/clm1504160003-n1.html
福井地裁による高浜原発3、4号機(福井県)の再稼働を認めない仮処分決定を受け、関西電力は異議や執行停止を申し立てる見通しだ。
当然だろう。高浜原発は今年2月、政府が「世界で最も厳しい」と強調する原子力規制委員会の審査を通り、年内の再稼働を目指していた。
判決が確定するまで法的効力を持たない本訴訟とは違い、仮処分の決定はただちに効力を持つ。このため、地裁での異議審や高裁の審理で決定が覆らなくては、再稼働はできない。異議審や高裁には、迅速で正常な審理を求めたい。同時に政府や関電はその間も、再稼働に向けた準備を進めてほしい。この決定は速やかに見直されるべきだ。それほど特異な内容である。
決定は、高浜原発に対する規制委の審査内容をことごとく否定し、新規制基準に対しては「適合していれば万が一にも深刻な災害は起きないといえる厳格さ」を求めた。いわば、ゼロリスクの証明を迫ったものだ。だがゼロリスクを求めては、車は走れず、航空機も飛べない。一方で決定は、再稼働を認めないことによる経済的リスクや地元への影響などには言及していない。
最高裁は平成4年、伊方原発訴訟の上級審判決で安全基準の適合性について「科学的、専門技術的知見に基づく意見を尊重して行う行政側の合理的判断に委ねると解するのが相当である」との見解を示している。大飯原発の再稼働差し止めを求めた仮処分の即時抗告審では昨年、大阪高裁が「裁判所が差し止めを判断するのは相当ではない」として却下した。今回の決定は、あまりに突出している。福井地裁の同じ裁判長は昨年、大飯原発3、4号機の運転差し止め訴訟でも再稼働を認めない判決を言い渡し、安全性の判断は「必ずしも高度の専門的な知識を要するものではない」と言及した。また、原発の運転停止で多額の貿易赤字が出ても「これを国富の流出というべきではない」とし、「豊かな国土に国民が根を下ろして生活できることが国富である」と定義していた。国富とは国の総資産のことであり、経済力のことである。思想家や哲学者の素養まで、裁判官には求めていない。司法が、暴走をしていないか。(引用ここまで)
裁判所が原発に「絶対の安全」を求めるのは間違いか!
「絶対安全」でなくても原発の運転は認めるのか!
原発の停止が経済や国民生活に悪影響を及ぼしてきたか!
原発再稼働は経済や国民生活に好影響を与えるというのか!
日経は現代日本の現実を把握しているか!
家庭や企業の電気料金が上がっているのは原発が稼働していないからか?
日本経済新聞 福井地裁の高浜原発差し止めは疑問多い 2015/4/15 4:00
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO85697510V10C15A4EA1000/
関西電力の高浜原子力発電所3、4号機について、福井地裁が再稼働を差し止める仮処分を決めた。同原発は2月に国の安全審査に合格し、関電は11月にも再稼働をめざしていた。仮処分はすぐに効力が生じ、高裁などで覆らない限り再稼働できなくなった。
訴訟では、福井県の地元住民らが高浜原発は地震の想定が甘く安全対策が不十分と主張。関電は安全性を確保していると反論したが、地裁は「重大事故に至る危険がある」と差し止めを命じた。
東京電力福島第1原発の事故後、原発をめぐり各地で同様の訴訟が起きている。再稼働の可否は安全性に加え、地元住民や国民の利益にかなうかなど多様な観点から判断すべき問題だ。行政や原子力規制委員会だけでなく、司法も役割を担ってしかるべきだろう。だが今回の地裁決定には、疑問点が多い。ひとつが安全性について専門的な領域に踏み込み、独自に判断した点だ。決定は地震の揺れについて関電の想定は過小で、揺れから原発を守る設備も不十分とした。これらは規制委の結論に真っ向から異を唱えたものだ。福島の事故を踏まえ、原発の安全対策は事故が起こりうることを前提に、何段階もの対策で被害を防ぐことに主眼を置いた。規制委は専門的な見地から約1年半かけて審査し、基準に適合していると判断した。今回の決定を下した裁判長は昨年5月、関電大飯原発についても「万一の事故への備えが不十分」として差し止め判決を出した。原発に絶対の安全を求め、そうでなければ運転を認めないという考え方は、現実的といえるのか。
差し止め決定へのもうひとつの疑問は、原発の停止が経済や国民生活に及ぼす悪影響に目配りしているようにみえないことだ。国内の原発がすべて止まり、家庭や企業の電気料金は上がっている。原発ゼロが続けば、天然ガスなど化石燃料の輸入に頼らざるを得ず、日本のエネルギー安全保障を脅かす。だが決定はこうした点について判断しなかった。
関電は今回の決定に対し不服を申し立てる。今後、高裁の判断に委ねられる公算が大きい。
原発の再稼働をめぐり司法は何を判断すべきか。安全性、電力の安定供給、経済への影響などを含めて総合的に判断するのが司法の役割ではないか。上級審などではそれを踏まえた審理を求めたい。(引用ここまで)
裁判官を侮辱・冒涜!
裁判そのものを否定する暴挙!
地元に対立する構図を招いているのは裁判所ではないぞ!
原発の安全性が確保されている根拠をより厳密に示すことだ!
富山新聞 高浜原発差し止め/疑問ぬぐえない地裁決定 2015/4/15 4:05
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm
関西電力高浜原発3、4号機の再稼働をめぐって、国の原子力規制委員会と福井地裁の判断が分かれた。原子力規制委は再稼働の前提となる審査で新たな規制基準に事実上、合格していると認めたが、福井地裁の樋口英明裁判長は再稼働を認めない仮処分を決定した。
決定は原発の新規制基準について「合理性を欠く」と断定している。関電が安全対策で想定した地震の大きさについては「信頼に値する根拠が見いだせない」と判断し、想定以下の地震でも重大事故に至る危険があると指摘した。
裁判官は原発の安全性や規制基準の妥当性、地震の規模を合理的に判断する知識や経験をどれだけ有しているのだろうか。原子力規制委が科学的、技術的な見地から進めた審査を根本から否定する判断は科学的な検証にどこまで耐えるのだろうか。福井地裁の仮処分決定には疑問をぬぐいきれない。
原発の安全をめぐって規制委と地裁の判断が対立する構図は地元に不安を招く。司法が原発の新規制基準と審査を否定したことは、原発の規制行政に対する信頼が揺らぎかねない事態である。
福島第1原発事故を受けて原子力規制委が定めた新基準が仮処分決定の指摘通りに「緩やかに過ぎ、適合しても安全性は確保されていない」のであれば、再稼働の前提条件が成り立たなくなる。北陸電力志賀原発など他の原発の運転差し止め訴訟にも影響が及ぶ。
原子力規制委に求められる説明責任はより重くなったのではないか。新規制基準の合理性と審査内容を分かりやすく示す必要がある。福井地裁の決定を受けて菅義偉官房長官は原発の再稼働を進める方針に「変わりはない」と述べた。それなら国は再稼働に向けた手続きの中で、もっと前面に立たなければならないだろう。仮処分を出した樋口裁判長は関電大飯原発3、4号機の訴訟でも運転の差し止めを命じている。関電は仮処分に際して裁判官の交代を求めたが、認められなかった。原発の安全性が確保されていると主張する以上、今後はその根拠をより厳密に示す必要がある。(引用ここまで)