共産党のめざす政権は自由民主党と違って
憲法を活かし自由と民主主義を大切にするからこそ!
暮らしも平和も安心できるはずなのに!
キョーサントーという響きで損をする日本共産党!
何故損をするか!
外国のキョーサントーが頭に浮かぶほど染みついている!
どうやって外国のキョーサントーのシミを取り除くか!
今日の赤旗の一面に、以下の記事が掲載されました。二大政党政治の破たん、第三極、そして安倍政権の暴走と、ある意味で共産党が浮上できる絶好のチャンスが到来しています。しかし、せっかく切り開いてきた、この絶好のチャンスを安倍政権の暴走ストップ・打倒に結び付けることができるか、です。
地方選最終盤 「戦争立法」・福祉・暮らし/共産党に広がる期待/全国は一つ 全員勝利へ大奮闘 2015年4月24日(金)
公明党支持の人と対話になりました。この人は「消費税の8%で疑問を持ち、戦争問題であきれました。ばちが当たるからやめとけと親に言われましたが、よほどのことがない限り共産党に入れます」と約束。別の人も「公明は共産党をインチキ政党だと言っている。でも消費税増税に賛成し、戦争法に賛成した公明こそ初心を忘れている。本当に情けないし腹が立つ」と憤りました。対話した党後援会員は「これまでの選挙では電話の相手が、公明党支持者だと名乗ることはありませんでしたが今回は状況が一変」といいます。千葉県船橋市の党事務所に有権者から電話。「共産党の名前は頭になかった。いま、共産党のホームページで綱領を読んでいる。共産党っていいね。食わず嫌いだったと反省している」と語りました。街頭で党候補者に募金が寄せられたり、電話で「赤旗」の購読の申し込みがあったり、かつてなく支援も広がっています。東京都世田谷区では、有権者から電話で「これまで民主党だったが、今度の選挙で共産党に入れたい。誰に入れたらいいですか」という問い合わせも。声をかければかけるほど共産党への支持が広がる情勢です。一方で、都市部ではどこでも多数激戦のため、当該地域から出ている共産党候補者が誰なのかわからないという問い合わせが相次いでいます。(引用ここまで)
「戦争立法阻止」は「憲法を守れ!」ではなく憲法9条を活かすだ!
憲法を活かす新しい政権構想を提示しキョーサントー旋風を吹かせろ!
しかし、安倍政権に代わる憲法を活かす新しい政権を提唱していないことが、マスコミに取り上げられていないこと、更に言えば、共産党自身を奮い立たせることができていないことを反映して、イマイチ国民の中で話題になっていないこと、「声をかければかけるほど共産党への支持が広がる情勢」という言葉にあるように、未だ共産党からの声掛けが、国民の中に拡大・浸透していないことが判ります。
公明党の支持者である学会員の動きが罹れているように、また自民党の支持者が共産党に投票するという動きが各地で生まれているのに、その背景にある安倍政権に対する「ノー!」の国民的感情を掘り起こすことができていないのです。以下をご覧ください。
このことは、あの民主党の「政権交代・政権選択選挙」の時のような「風を吹かせる」ことができていないことを反映しています。あの時は「民主党」というだけで、有権者が投票したのです。このことを教訓にすることができていないというのが、率直な感想です。共産党は「風だのみではなく自力で」などと言っていますが、「共産党旋風」を巻き起こすのは「自力」の問題です。政策立案上の問題が、行動力を拡散していくということ、そのことが国民の心をとらえるということをどれだけ、教訓化できているか!です。
それとも各社の世論調査に視るように、安倍政権に対する支持率の虚構と政策不支持・不信の拡大など、「国民の変化」に対して共産党自身に確信がないということなのか、です。
共産党が、自民党。公明党以外の他の政党と決定的に違っているのは、その「草の根」の広さにあります。しかし、その「草の根」が「草の根民主主義」「住民との共同の草の根民主主義」にまで発展しているか、と言えば、未だ不十分です。自民党や公明党の「利益誘導」「ご利益」に勝てていないことを直視しなければなりません。この選挙では、この4年間の「住民との共同の草の根民主主義」の広さと堅さが試されているのです。
ここが強固なものになれば、外国のキョーサントーの影響などシミ込む余地はありません!
そういう意味では、選挙をとおして、共産党の「国民・住民が主人公」「多数者革命」論、「住民との共同の草の根民主主義」論が試されているのだと思います。このことをとおして、共産党の参加する政権づくりの基盤を確固としたものにできるかどうか、ということです。
しかし、その点で、以下の部分に着目してみました。
憲法を活かす!自由と民主主義を徹底していくことを何故強調しない!
日本共産党が、自由民主党とは違って自由と民主主義を尊重していることは、戦前の歴史を視れば明らかです。しかし、前号の記事で書いたように、また共産党の綱領などを視ると、未だ日本国憲法を、その活動の土台に据えるという点で弱点があります。そのことは、以下の志位委員長の発言にも浮き彫りです。
「日米安保条約を廃棄して米国の言いなり政治から脱却すること、もう一つは『ルールなき資本主義』を正すこと」そのものは日本国憲法を使う、活かすことではじめて実現する課題ですが、そのような位置づけで語られていません!このことが、自民党やマスコミが振り撒くキョーサントー論を打ち破れないもう一つの重要な要因なのです。
もう一つは、「主要な生産手段を社会全体の手に移すこと」が憲法の明記している私有財産の徹底化であり、日本社会の全ての分野において憲法に明記されている人権と民主主義を徹底化していくということを述べていません。こうした論調が「生産手段の社会化」=「国有化」と「誤解」されてしまうのです。もっとも、この構図を撒き散らしている大本は何か!そこが問題ですが、少なくとも、「口実」を封鎖していくためには、徹底した「憲法を活かす!」を位置付けることが必要不可欠なのです。
「その際、資本主義の時代に達成された自由と民主主義は、絶対に一つ残らず発展的に受け継いでいくこと」「資本主義時代に達成された自由と民主主義は断固として守り発展させることを約束します」ということそのものが、「憲法を活かす」ことが座っていないような印象になっているのです。「断固として守り発展させることを約束」するもないもありません!継承者なのですから!
このことは「日本共産党は、特定の政党や世界観を特別扱いしないということを明瞭に掲げています」というのではなく、日本共産党のめざす本当の社会主義・共産主義社会というのは、資本主義法である日本国憲法の明記している人権、民主主義、国民主権、平和主義、国際平和強調主義を徹底化させていく政治の中で見えてくる社会なのだ!ということを明確にすることなのです。
しかも、このことは日本の二千年の歴史の中で営々と築かれてきた人権と民主主義の歴史の伝統を受け継いだ日本国憲法を活かすことなのだ!ということを、国民に明らかにすることを意味しているのです。具体的に言えば、中世の農村の「惣」であり、堺や京都の「町衆」の「自治」であり、加賀の一向一揆や山城の国一揆の歴史、江戸時代の「結」であり「世直し一揆」であり、明治の「自由民権」の歴史を継承していることをもっと意味づけるのです。
こうした視点を明らかにすることで、中国やソ連や北朝鮮の「独裁」型「社会主義・共産主義」などが入る余地のない「日本型社会主義・共産主義」を、国民とともに構築していくことを強調すれば良いのです。
このことは、そもそも国家の最高法規であり、あの侵略戦争の反省の上に制定された日本国憲法は、第97条の「基本的人権の本質」に明記されているように、資本主義を確立するうえで主張された人権、民主主義を思想・土台にしています。このことは天皇の条項などは別にして日本共産党とほぼ一致しているのです。
しかし、「自由民主党」は、その名とは真逆の政策を推進していることは明らかなのですが、利益誘導の「御利益」を国民に与えることで、その名を浸透させているのです。そして、本来、自由と民主主義を実現することで、国民の要求を実現しようとしている日本共産党を外国のキョーサントーの名前と混同させることで、国民の支持が日本キョーサントーに向かわないように、日々仕向けているのです。
しかし、そのような手口を使って憲法の改悪を狙っていることは明らかなのですが、肝心要のキョーサントーは、こうした手口と噛み合うような論戦をしているかと言えば、極めて不十分、問題と言わなければならない状況にあるのです。
これは野球で言えば、相手投手の球種や配給を無視した対戦方法で野球をやっているようなものです。サッカーで言えば、相手チームのフォーメーションに噛み合うようなフォーメーションと、それを実行できる日々の練習をしていないチーム、剣道で言えば、相手の『先』を読まない、白鵬の使っている「後の先」を使わない、自己流の剣道をしているようなものです。広島の黒田投手の「深化」論とは違った「戦法」です。
日本共産党が日本の土着の歴史の中で民衆が営々と築き上げてきた人権と民主主義の歴史に確信を持ち、それを継承して日本型社会主義・共産主義社会を構築していくために、憲法を活かした政治をしっかりと位置づけてほしいものです。そうすることで、2000万から3000万もの国民に、その支持を広げていくようになるのではないかと確信するものです。そのためにも、国民との双方向の充実発展、国民との「コミュ」の拡散です。
以上、日本共産党のマンネリの典型を検証したうえで、以下の文章をご覧に頂ければと思います。
志位和夫氏 共産党が政権とっても民主主義破壊することない (週刊ポスト)
http://www.asyura2.com/13/senkyo150/msg/188.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 7 月 01 日 07:54:24: EaaOcpw/cGfrA
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130701-00000009-pseven-soci
週刊ポスト2013年7月12日号
今、最も多忙な党首かもしれない。都議選で議席を倍増(9→17)させた共産党の志位和夫・委員長だ。「取材依頼が殺到している」(党広報部)という“大人気”をどのように受け止めているのか、志位氏に聞いた。
──共産党は“第1極”、すなわち政権党を目指しているのか。
志位:もちろんです。ただし単独政権でなく、(連立を組んで)「民主連合政府」をつくろうという方針です。
──でも、共産党に投票した無党派層は、共産党政権がどんな国になるのかまでは考えていない。
志位:私たちが政権をとった瞬間に日本が共産主義にチェンジすると思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。まずは資本主義の枠内で、日本が抱える2つの歪みを正そうというのが我々の目標です。一つは日米安保条約を廃棄して米国の言いなり政治から脱却すること、もう一つは「ルールなき資本主義」を正すことです。
日米安保をやめるというと「とんでもない」という反論が出てきますが、東アジアから南アジアまでの23か国の中で、米国と軍事同盟を結んでいるのは日本と韓国だけです。それでも他のアジア諸国はアメリカと友好的な関係を維持、発展させていますからね。
この改革をやり遂げた上で、国民合意で資本主義を乗り越えた未来社会──社会主義・共産主義社会に進む。「利潤第一主義」という資本主義の害悪を除いてこそ、恐慌、貧困と格差、失業、投機マネー、環境破壊などの矛盾を解消する道が開けます。
──党の綱領には「生産手段の社会化」を掲げているが、トヨタやパナソニックを国有化するということか。
志位:必ずしも国有化ではないんですよ。それがどういう形態を取るかというのはあらかじめ決められない。主要な生産手段を社会全体の手に移すことが大切であり、その形態は国民合意で決めていく。その際、資本主義の時代に達成された自由と民主主義は、絶対に一つ残らず発展的に受け継いでいくことが大前提なんです。
──私達、『週刊ポスト』が共産党政権批判をしてもOK?
志位:もちろんです(笑い)。資本主義時代に達成された自由と民主主義は断固として守り発展させることを約束します。
──しかし、世界的に共産党は総じて評判が悪い。現に、旧ソ連や中国では言論の自由はありません。
志位:政治面では、ソ連型の体制なんですね。ソ連では憲法の中に「共産党が国を指導する」と書き込んでいました。中国であれベトナム、キューバであれ、そうした内容を書き込んでいる。しかし日本共産党は、特定の政党や世界観を特別扱いしないということを明瞭に掲げています。
解体したソ連は社会主義とは無縁の体制でした。だから我々は、ソ連共産党が解体した時に〈諸手を挙げて歓迎する〉という声明を発表したんです。「共産党政権ができたら一党独裁国家になってしまう」という誤解は、丁寧な説明で解いていかなくてはなりません。共産党が国会の中心になったからといって、民主主義を破壊するわけではないのです。(引用ここまで)
日本型社会主義・共産主義社会構築のためには
日本の歴史の中で日本国憲法を位置づけ、活かす!思想をより明確に!
日本共産党綱領 http://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo/
四、民主主義革命と民主連合政府
(一二)現在、日本社会が必要とする民主的改革の主要な内容は、次のとおりである。
〔国の独立・安全保障・外交の分野で〕
〔憲法と民主主義の分野で〕
〔経済的民主主義の分野で〕
(一三)民主主義的な変革は、労働者、勤労市民、農漁民、中小企業家、知識人、女性、青年、学生など、独立、民主主義、平和、生活向上を求めるすべての人びとを結集した統一戦線によって、実現される。統一戦線は、反動的党派とたたかいながら、民主的党派、各分野の諸団体、民主的な人びととの共同と団結をかためることによってつくりあげられ、成長・発展する。当面のさしせまった任務にもとづく共同と団結は、世界観や歴史観、宗教的信条の違いをこえて、推進されなければならない。
五、社会主義・共産主義の社会をめざして
(一五)日本の社会発展の次の段階では、資本主義を乗り越え、社会主義・共産主義の社会への前進をはかる社会主義的変革が、課題となる。これまでの世界では、資本主義時代の高度な経済的・社会的な達成を踏まえて、社会主義的変革に本格的に取り組んだ経験はなかった。発達した資本主義の国での社会主義・共産主義への前進をめざす取り組みは、二一世紀の新しい世界史的な課題である。
(一六)社会主義的変革は、短期間に一挙におこなわれるものではなく、国民の合意のもと、一歩一歩の段階的な前進を必要とする長期の過程である。(引用ここまで)