6月10日 18時14分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160610/k10010552481000.html
海上自衛隊とアメリカ、インドの海軍による共同訓練が日本近海で始まるのを前に、3か国の司令官が長崎県佐世保市で会見し連携して海上交通路の平和と安定を確保していく考えを示しました。
訓練は海上自衛隊の護衛艦やアメリカ海軍の原子力空母、それに、インド海軍のフリゲート艦のほか、航空機なども参加する大規模なものです。
海上自衛隊とアメリカ海軍の基地がある長崎県の佐世保港には、10日朝、インド海軍の艦艇4隻が入港し、歓迎式典のあと3か国の司令官が会見しました。この中で、中国が、南シナ海のほぼ全域を自国の管轄下だとする主張を強めていることについて、インド海軍東部艦隊のスニール・ボカレ司令官は「自由な航行が続くことを望んでおり、万が一何か起きたときに連携して対処することが訓練の目的だ」と述べました。また、海上自衛隊第3護衛隊群の眞鍋浩司司令も「海を平和で自由なものにするために3か国の連携を深めたい」と述べ、訓練の意義を強調するとともに、海上交通路の平和と安定を確保していく考えを示しました。アメリカ海軍第7艦隊のブライアン・ハーレイ副司令官は「国際法で認められているかぎり航行する」とだけ述べました。
今回の訓練は10日から17日にかけて沖縄東方の海域で行われ、海洋進出を強める中国の動きを3か国でけん制するねらいがあるとみられています。(引用ここまで)
中国「脅威」論に立つと憲法平和主義は不問に!
軍艦尖閣沖航行/中国は緊張を高めるな
高知新聞/2016/6/11 10:05
http://www.kochinews.co.jp/article/27785/
中国海軍のフリゲート艦1隻が、沖縄県・尖閣諸島の久場島周辺の接続水域に入ったことが分かった。尖閣周辺の接続水域では、日本の海上保安庁に当たる中国海警局の船がこれまで航行している。軍艦は初めてだ。主権が及ぶ領海への侵入は確認されていない。
尖閣諸島は日本が国有化しているが、中国も領有権を主張し、対立が続く。今回の行動は、中国が主張を鮮明にして日本へのけん制を強めたことを意味する。
接続水域は、領海の外側に設定され、外国船の航行自体は問題ない。
だが日本政府は、中国の今回の行動が領海、領土への侵入につながりかねないと判断した。
事態を重視した外務省は深夜に呼ぶ異例の対応で、駐日中国大使に厳重に抗議した。当然だ。
ところが、中国国防省は「軍艦がわが国の管轄海域を航行するのは合法的だ。他国にとやかく言う権利はない」と答えている。
中国は不測の事態を招くような行動は慎まなければならない。これ以上、緊張を高めることがないよう強く自制を求める。
日本政府は さらなる挑発行動の可能性もあるとみている。備えはせざるを得ないとしても、冷静に判断して対応する必要がある。
現場海域には中国軍艦に先立ち、ロシア海軍の駆逐艦など3隻も入っている。ただロシアは尖閣の領有権とは関係ない。政府は対応を区別しロシアには注意喚起とした。
注意したいのは、なぜこのタイミングで中国が一方的な行動に出たかという点だ。
先に開いた閣僚級の「米中戦略・経済対話」では、中国が人工島を造成し実効支配を強めている南シナ海問題で激しく応酬し、物別れに終わった。
南シナ海では、中国が「領海」と主張する島々の周辺に、米がイージス駆逐艦を派遣するなど「航行の自由作戦」を続け、中国は反発を強めている。それに倣い日本に強硬姿勢をみせたとも考えられる。
愛国者の邪論 アメリカの「航行の自由」は認めるが中国の「航行の自由」は認めない!「挑発」だという思想は北朝鮮野場合と全く同じです。これはかつての「鬼畜米英」論・「ABCD包囲網」論と同じです。被害者意識丸出しです!
南シナ海での領有権に関して、フィリピンがオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所に申し立てた仲裁手続きの判断が近く出るとみられる。
愛国者の邪論 紛争解決は、「脅し」=「軍事抑止力」論ではなく、非暴力的手段で解決することを徹底化させるべきです。日本国憲法を持つ日本は、その先頭に立つべきです。南シナ海が中国領であるか否か、国際社会は、中国の言い分を徹底して検証すべきで、中国も、そのテーブルにつくべきです。
中国はこの判断を受け入れない方針だ。先ごろ開かれたアジア安全保障会議で中国に対し、他国から批判が相次いだ。独善的な中国の姿勢に厳しい見方が広がっている。
愛国者の邪論 この言葉からは、日米の行為は正当化される!果たしてそうか!中国だけが、一方的に独善的か!「軍事依存症」という点においては、どっともどっちです!「批判を受け入れない」中国を国際社会が容認しないようにするためにはどうするか!軍事依存では解決できないでしょう。あくまでも非暴力・非軍事的手段で行うべきです。
さらに米大統領選では、クリントン前国務長官が民主党候補指名を確実にした。
オバマ氏が以前、尖閣は日米安全保障条約の適用対象だと表明したが、クリントン氏も同様の考えを示している。
愛国者の邪論 「日米安全保障条約の適用対象」とは、何か!全く隠ぺいされています。同時に軍事優先主義が貫徹されています!明らかに条約違反と言えますが、そのことは隠ぺいされています。以下ご覧ください。
日米安保条約
日本国の安全又は極東における国際の平和及び安全に対する脅威が生じたときはいつでも
日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する。
日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリカ合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。
締約国は、国際連合憲章に定めるところに従い、それぞれが関係することのある国際紛争を平和的手段によつて国際の平和及び安全並びに正義を危うくしないように解決し、並びにそれぞれの国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎むことを約束する。(引用ここまで)
東シナ海の公海上空で、中国軍の戦闘機が米軍の電子偵察機に異常接近したばかりでもある。
愛国者の邪論 「公海上空」で「米軍の電子偵察機」と「中国軍の戦闘機」が飛んでいることそのものが問題であるという視点は全くありません!「主語」の問題が浮き彫りになっています。何気ない言葉なのに!
日米を挑発する中国の狙いについて日本政府は慎重に見極めるとともに、国際社会と協調して対処していく必要がある。(引用ここまで)
愛国者の邪論 「日米を挑発する中国」なのか、「中国を挑発する日米」なのか、それともどっちもどっちなのか!立場は明確です。事実はどうか!憲法平和主義を持つ日本の立場はどうか!全くスルーされています。