自公候補は
支援組織を回る堅実な活動で支持固めを図る
政治の責任で地方創生を進めて経済を好循環にし
その税収で社会保障を充実させる
県内四百以上の団体や企業などから推薦を受け
事務所のガラス張りの壁一面は
推薦状でびっしり埋め尽くされている
目立つ街宣より地道な活動を繰り広げる
野党統一候補は
安全保障関連法廃止などで
多彩な話題づくりで攻勢をかける
党派色を薄め
安倍政権に批判的な保守層まで取り込む戦術を取った
宮崎、松下氏が3選
「全力で地方を元気に」
参院選は10日、南九州でも投開票された。
宮崎選挙区(改選数1)は自民現職の松下新平氏(49)=公明推薦=が、無所属新人の読谷山洋司氏(52)=民進、社民推薦=と政治団体「幸福実現党」新人の河野一郎氏(56)を破り当選。
鹿児島選挙区(同)は自民現職の野村哲郎氏(72)=公明推薦=が、無所属新人の下町和三氏(56)=民進、共産、社民推薦=と政治団体「幸福実現党」新人の松沢力氏(34)、無所属新人の坂田英明氏(45)の3新人との戦いを制した。
今回の参院選は全国32の1人区で自民候補と野党統一候補が戦う構図となり、宮崎、鹿児島両選挙区も自民現職と野党3党が推す無所属新人との事実上の一騎打ちになった。松下、野村両氏は自民組織と支持団体が組織戦を展開し、ともに3選を果たした。投票率は宮崎選挙区49・76%、鹿児島選挙区55・85%だった。
「自公政権しかないという選択をいただいた。地方のため、日本のため全力を尽くしたい」
宮崎選挙区の自民現職、松下新平氏は宮崎市のホテルで「当選確実」の知らせを受けると、日焼けした顔で3期目の抱負を述べた。
昨年10月に総務副大臣兼内閣府副大臣に就任し、安倍内閣の一員として迎えた戦い。県内各地に後援会組織の支部を設けたが、序盤は支持拡大が進まなかった。
「アベノミクスの恩恵はない」「環太平洋連携協定(TPP)で農業はつぶれる」-。
選対関係者の一人は有権者から反発を受け、答えに窮したと言う。
それでも選挙戦では「地方は厳しく、増税できる環境にない」と消費税増税先送りと、秋にまとめる経済対策の意義を強調。「政治の責任で地方創生を進めて経済を好循環にし、その税収で社会保障を充実させる」と支持を訴えた。
選挙期間中は、自民党県連組織や地方議員のほか、県農民連盟など自民支持団体が組織戦を繰り広げた。公明党との選挙協力では、県選出の自民党国会議員側が比例代表で公明の公認候補を推すことで、公明の松下氏支援を後押しした。
一方、無所属新人の読谷山洋司氏は民進と共産、社民各党の支援を受け、安全保障関連法廃止を目指す市民団体とも連携したが及ばなかった。
陣営は党派色を薄め、安倍政権に批判的な保守層まで取り込む戦術を取ったが、投票率の伸び悩みもあって支持に広がりを欠いた。
■宮崎選挙区得票 (開票終了)
当 282,407 松下 新平 自現
◎ 152,470 読谷山洋司 無新
20,354 河野 一郎 諸新 ◎印は法定得票獲得者 =2016/07/11付 西日本新聞朝刊=
攻める新人 締める現職
中日新聞 2016年6月15日
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/kokusei201607/ish/CK2016061502100024.html
二十二日公示、七月十日投開票の参院選で、石川選挙区の主な立候補予定者二人が対照的な前哨戦を繰り広げている。
野党統一候補となる無所属新人の柴田未来(みき)氏(45)の陣営は市民や野党各党が多彩な話題づくりで攻勢をかける一方、
財務副大臣で自民現職の岡田直樹氏(54)の陣営は支援組織を回る堅実な活動で支持固めを図る。(参院選取材班)
野党トップ級 続々
「友人」と書かれたたすきを身に着け、柴田未来氏に代わって街頭に立つ支援者=14日、金沢市武蔵町で |
十四日朝、柴田氏が金沢市神谷内町で街頭演説に立った同じ時間、五キロ離れた金沢港前で柴田氏の姿をまねた女性が車に手を振っていた。明るいピンクのシャツに真っ白のズボン。たすきには「友人」の文字。候補予定者本人に代わって支援者が有権者にアピールする「なりきり作戦」だ。
市民の発案で九日から始まり、石川県内各地に広まりつつある。狙いは「参院選や柴田さんに興味を持ってもらうこと」。現職に対する「圧倒的な知名度不足」を補う試みの一つだ。
野党各党は大物議員が続々来県し、てこ入れを急ぐ。五月下旬には共産党の志位和夫委員長と生活の党の小沢一郎共同代表が合同街宣。民進党は石川を「重要な選挙区」と位置付け、岡田克也代表ら幹部が相次ぎ訪れた。社民党も吉田忠智党首らが集会を開いた。
陣営幹部は「競い合うように活動し、支持の輪が広がっている」と手応えを語る。
応援に来た民進党の枝野幸男幹事長は「地道に一本一本電話をかけることが本質的には大きい」と述べつつも、今後の幹部派遣に前向きな姿勢を示す。
岡田氏は、一日の国会閉会後は支持者回りや会合への出席を連日展開する。これまでに県内四百以上の団体や企業などから推薦を受け、事務所のガラス張りの壁一面は推薦状でびっしり埋め尽くされている。目立つ街宣より地道な活動を繰り広げる。
事務所のガラス張りの壁を埋め尽くす団体や企業などからの岡田直樹氏への推薦状=金沢市駅西本町で |
自民党は情勢調査で接戦が予想される選挙区に知名度のある党幹部を応援に投入しているが、石川は現時点で党幹部の来県予定はない。四日に金沢市内で開かれた党県連地域支部の選対関係者を集めた会議で、藤井義弘幹事長は「選挙に奇策はない」と強調。馳浩文部科学相ら地元国会議員を中心に、組織をフル回転させた「自民伝統の戦い」に徹するよう呼び掛けた。野党の党首級の相次ぐ来県にも、自民内では「必然的に相手がメディアで取り上げられる機会が増える」と警戒感を示すことで、危機感を逆手にとった引き締めを図っている。公明党も十四日に来県した漆原良夫党中央幹事会長以外に「大物投入」の予定はなく、合同の街頭演説や若者向けのイベントで自民と連携を深めている。(引用ここまで)
国民の要求実現運動ではどっちが国民に響いたか!
党派色を薄めて保守層から支持を得る手口は
奏効しているか!