迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

れいきょうよもにくんず。

2015-06-11 20:06:17 | 浮世見聞記
国立能楽堂で、観世流の「羽衣」を観る。 漁師白龍の聞いた妙なる音楽が、 わたしの耳にも確かに聞こえ、 地謡のたおやかな調子にのせて、 泰然自若に舞う天女が、 七寳充満の寳が降るさまを、 面(おもて)の表情で見せた時、 わたしはアッと胸を衝かれ、 「今日は観に来て良かった……」 といふ“幸せ”を、 確かに頂いた。 . . . 本文を読む
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