迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

憂秋ノ美。

2024-09-22 20:31:00 | 浮世見聞記
街の歩道で、やたらキツいに臭ひに一瞬顔をしかめてから、ああギンナンか、と足許を見る。



かつて、人災疫病禍のために停滞した生活を平常に戻さうと、あれこれ思考と行動を重ねてゐた頃、やはり足許のギンナンに出逢った。

ギンナンと臭ひは今も變はらないが、私は思考と行動を、今や怠ってはゐないか……?


近所のスーパーマーケットでも、やうやく精米を見かけるやうになった。 

価格は5kgで税込¥3000以上。

その便乗値上げぶりが大いに氣に喰はぬが、そもそもこのコメ不足を装った流通制限の真意は、ここにあったのだと考へる。

が、まずは私の棲む町にも出回るやうになったかと、マスク騒動以来の安堵を覺ゆる自分に、しょせん權力者の匙加減に振り回される弱小庶民でしかない我が身を知る。 

少しづつ買ひ足しておいた即席ご飯は、とりあへず今月分は確保してある。



せめて今月中は、様子見だ。









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