旧新橋停車場 鐵道歴史展示室の企画展「おどろき!!!! 鉄道博物館収蔵展」を觀る。
さいたま市の鐵道博物館が平成十九年(2007年)に開館して以来、“重量がありすぎる”などの理由で展示の機會がなくお藏に眠ってゐたおタカラや、
新収藏品を紹介した展示會だが、やはり私は「青春18きっぷ」のポスターに目が惹かれる。
(※案内チラシより、以下同)
昭和五十七年に發賣して大好評だった「青春18 のびのびきっぷ」を前身に、
翌五十八年に本格發賣したのが現行の「青春18きっぷ」で、當初は五枚綴りの五枚目が二日間有効、全六日間も普通列車が乗車出来たとは、こりゃそそられる。
少しでも元を取って得しやうと、ひたすら長距離をじっと乗り通す“18きっぱー”だったのは大昔の噺、天候急變や、お仲間や新入りやニワカが大挙する夏場の利用を避け、冬と春の少し時期をずらして東西南北あちこち見物するための移動手段として使ふのが、現在(いま)の樂しみかた。
──新しいJR車輌は仕様が画一化されてゐて乗ってゐても樂しくないので、列車から降りた後に、樂しみの視點を移したものである。