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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

毒もクスリ。

2020-10-10 19:12:00 | 浮世見聞記
太平洋上で特異な動きをする台風十四號のために、一日中のシトシト雨。



梅雨時のやうな連日では気持ちも湿気を帯びてくるが、その時だけならば窓を開けて大きく吸ふ雨日の空気にも、静かな藥を感じる。


今日10月10日は、10を横にすると眉と目に見える得意のこじつけから、「目の日」云々。

目を大切にすることを啓発する意味もあるやうだが、今さら言ふまでもなく浮世は“目に毒”な景色の連續なり。

さりながら、“体に毒”なものこそ美味であるやうに、“目に毒”なものこそ見モノであったりする。


クスリもその正体は毒である。


毒なモノも見て樂しければ、

時と場合によっては神藥ともなる。


それを廣く識るために、

この目はあるのだ。





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