迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

はまあるき。

2013-03-28 20:27:42 | 浮世見聞記
横浜みなと博物館で、「横浜港観光名所紹介展」を見た。

目を惹いたのは、鎌倉の鶴岡八幡宮を石段下の参道より撮影した、「KAMAKURA 鎌倉」とタイトルの付いた一枚の古写真。

撮影年代は1890年(明治23年)頃で、当時は現在とは違って観光地色の無い、ごく質素なお社であったことが伝わってきた。

そして写っている人影もまばらであることから、当時はもっと静寂感に満ちた、美しい場所だったのだろう。

そう考えると現在の鎌倉は、至るところに観光客がウロウロしていて、騒々しいことこの上ない。

わたしが鎌倉に魅力を感じながらも、いまいち足を運ぶ気になれないのは、裏路地にまで出没するあの鬱陶しい衆俗を、必ず目にしなければならないからだ。



ミュージアムショップで、こんな異国情緒あふれる絵葉書を見つけた。



これなども、まさに“観光客サマ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!”のポスターだったわけだが、そういった理屈は抜きに、デザイン性に優れた作品として、わたしはこれを手に入れた。
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