このやうに為政者と報道屋による世論の巧妙な誘導操作により、反對派の論點もいまや中止から「無観客を求ム!」などと、開催を前提とした噺に完全にすり替へられてしまひました。
茶番大運動會の開催中はマンボウを適用するなど、しょせん「安心安全」は無理だと為政者は認めたことに、もっと我々は注意しなくてはなりません。
茶番大運動會は徹底的に無視すると何度も云っておきながら、かうした噺にまだ噛み付ひてゐる私の矛盾さは大いに認めるところですが、“浮世見聞記”である以上、為政者と報道屋がいかにして自分たちに都合の良い世論へ操作していったか、その一片を未来の私のため、敢へて記録しておくものであります。