都内でおこなわれた現代舞踏家・市川淳一氏のリサイタルのなかで、「猩々」を謡う。
猩々は中国の妖精だが、市川氏は独自の解釈で沖縄に設定を置き換え、役を舞う。
稽古がわずかな日数しかとれず、ほとんどぶっつけ本番でのぞんだ舞台だったが、能とはまた違う“土”の匂いを感じる作品に仕上がり、
「こういう考え方もあるのか……」
と、謡いながらちょっぴり感動する。
舞台という板の上で、一人は立って全身で、世界を表現する。
また一人は座って、声で世界を表現する。
そのことに、ジャンルの壁は、存在しない。
生きることは、すなわち旅。
霞に紛れてぼんやりとしか映らない太陽も、いつかは燦々と輝くだろう。
猩々は中国の妖精だが、市川氏は独自の解釈で沖縄に設定を置き換え、役を舞う。
稽古がわずかな日数しかとれず、ほとんどぶっつけ本番でのぞんだ舞台だったが、能とはまた違う“土”の匂いを感じる作品に仕上がり、
「こういう考え方もあるのか……」
と、謡いながらちょっぴり感動する。
舞台という板の上で、一人は立って全身で、世界を表現する。
また一人は座って、声で世界を表現する。
そのことに、ジャンルの壁は、存在しない。
生きることは、すなわち旅。
霞に紛れてぼんやりとしか映らない太陽も、いつかは燦々と輝くだろう。