學生時代に映画館で觀て、以来好きになった故人森田芳光監督の映画「(ハル)」(平成七年)のDVDを思いがけず見つけ、臨時出費だったが迷はず手に入れる。
盛岡で暮らす若い女性と、東京で働く青年との、パソコンを介した靜かなトーンの純愛通信。
當時、私の身辺でも盛岡に新たな親戚が出来たことで、より親近感を抱いた一篇でもあった。
パンフレットも、ノベライズも、斷捨離對象から外してずっと大切に持ち續けて○十年、いま目の前の用事を片付けたら、避暑の部屋でゆっくり觀やう。
あの頃とはまた違った場面を發見できるはずだ。