迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―甲州道中3の1 笹塚→高井戸宿(下高井戸)

2011-10-26 06:49:28 | 旧甲州道中
程なく京王線「笹塚駅」前となり、現在の渋谷区笹塚1-55あたりには、日本橋から三里目の一里塚がありましたが、現在は↑の通り。

ちなみに笹塚は、私の好きな噺家、十代目金原亭馬生の生誕地でもあります。


一里塚から15分後に世田谷区へと入り、大原二丁目で比較的原形に近い玉川上水を左手に見、京王線「明大前駅」付近で京王井の頭線の線路を越えて歩くこと約20分。

杉並区に入ったところで、内藤新宿から2里、内藤新宿が設置されるまでは甲州道中最初の宿場だった、高井戸宿に到着。

高井戸宿は江戸寄りが下高井戸宿、京寄りが上高井戸宿と二つに分かれて存在していましたが、実際には上下で一宿の扱いだったようです。

下高井戸宿は現在の杉並区下高井戸一丁目、京王線「桜上水駅」の東側界隈にあたりますが、



当時の雰囲気を伝えるものは何もありません。


西新宿から中央道の真下を走っていた国道20号線の現道は、宿場の外れにあたる現在の「鎌倉街道入口」信号で、右へカーブする中央道と分かれて直進。

その分岐点近くの高速道路の高架下あたりには、かつて四里目の一里塚があったそうで、



写真左の国道の道標が、それを受け継いでいるように見えるのが面白いです。
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