迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

値上がり続く文庫本平均価格800円超20年で25%値上がり千円台も続々ハードカバーより高…

2022-11-21 10:00:00 | 浮世見聞記


確かに、現在(いま)の文庫本は「お高いナ……」と思ふ。

簡易な製本でそのぶん廉価、と云ふのが文庫本の長所のハズで、私が學生の頃は新刊物でも千円札一枚で三冊は買へたのが、いまや一冊すらアヤシイ。

時代は変はったとつくづく思ふ。


もっとも、いまでは新刊で手に入れたいと思ふほどの本もないので、気になるものを見かけたら古本化して値段が下がるのを、のんびり待つのが當り前になってゐる。

食品ではなし、時間の經過で中身が腐るわけではないのだ。

その後の日々の生活のなかですっかり忘れてしまへば、しょせん自分には縁の無い本だったと云ふことであり、



街なかの古本市などを覗いてひょっこり出逢へれば、その一冊とは“運命の糸”で結ばれてゐた、と云ふことである。


本當に必要な物は、値段云々とは関係なしに、いつか必ず自分の手に入るものだ。





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