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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

暮れの御礼。

2018-12-20 19:24:03 | 浮世見聞記
父方と母方、双方のお墓参りに行く。


今年の無事を感謝して、ふと顔をあげると、お線香の煙の向かふに、伯父とよく似た恰幅の良い男性が、こちらへ歩ひて来るのが見へた。

私は伯父かと、一瞬ハッとした。

伯父はすでに、このお墓に眠ってゐる……、はず。


それはもちろん、伯父と体格のよく似た、別の人だった。

家族とお参りを済ませて、駐車場の車へ戻るところのやうだ。


しかし私は確信してゐる。

寿司職人一筋に生きた伯父が、

いまそばに来てゐると。





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