迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

「これにて一件落着」とは言へねども。

2018-12-19 13:08:52 | 浮世見聞記
今年一月八日、多くの新成人女性の心を傷付けた上の卑劣漢、懲役5年の求刑に対し、懲役2年6ヶ月の実刑判決が、本日下る。

但し罪状は、「粉飾決算の書類を作成して銀行から6500萬圓をだまし盗った詐欺罪により」、である。

成人の日における確信犯的失踪行為につひて立件できなかったことは、やはり残念である。

日本の美しい傳統衣装を詐欺の道具などに使ひ、当日の晴れ姿を楽しみにしてゐた人たちの心を踏みにじった大罪を思へば、別件とはいへ2年6ヶ月は短すぎるとは思ふ。


さりながら、裁判所は集められた証拠を法に照らし合わせた結果を示す場で、決して“正義”を証明する場ではない。


それでも、この卑劣漢を牢屋送りにしてみせた検察の頑張りに、謝意を表したい。

この卑劣漢はたとへ法律上では刑期を終へたとしても、

社会におゐてはこれから生涯、囚人服を着続けなければならないからだ。





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