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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

せいぎとはわれのことなり。

2012-01-26 18:38:38 | 浮世見聞記
この頃首都圏の駅構内で、“お客様同士のトラブル”を起こしている中高年の男性を、いやに見かける。

しかも、酒が入っていない状態で。

お互い、ごく些細な事で素面(しらふ)に朱を注ぎ、公衆の面前で己れの中だけの“正義”を、ムキになって振り回す。

その“正義”の中には、

「恥」

「外聞」

「思慮」

「分別」

といったものは全く欠落している。


信じ難いことだ。

しかしそれが、現実に頻出している。



歌舞伎には、“思慮分別のある中年男性”―捌き役がかける鬘(あたま)に、『生締め』がある。

将来、この鬘の説明をしても、その頃の若者たちには、ピンとこなくなっているかもしれない。


極論に過ぎる?


そうであってほしい。
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