いまがどんな季節であるかを知らせるキンと冷えた曇天の昼前、久しぶりに少し離れた場所の公園を散歩する。
芝生の廣場では凧揚げに興じる親子連れの姿あり、
自分が遠い昔に忘れて来た傳統遊戯に、なにか落とし物を拾ったやうな思ひに嵌まる。
いろいろな光景がもはや他人事(ひとごと)な氣持ちでぐるりとまわり、かつて小休止にちゃうど良かったカフェのあった跡で、小休止。
若い男性店主がひとりで見事に切り盛りしてゐたカフェで、その身のこなしは實に爽快なくらゐだったが、昨年度末で公園管理會社が替った際に撤退を余儀なくされたと聞く。
それまで當り前にあったものがなくなるのも時代(とき)の流れなのかと、なにか納得のいかない氣もする年始め。