「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「靖国神社」の勉強会

2007-05-10 05:07:42 | Weblog
安倍晋三総理が靖国神社の春の祭礼に供え物をしたというので
またマスコミが騒いでいる。総理は私人として戦没者への追悼の
念を表したものである。しかも自分のポケットマネーから出してい
る。マスコミが騒げば中国、韓国も抗議せざるをえない。
だが、今回は小泉前総理の"参拝”の時と違って抗議のトーンは
低いようだ。マスコミの”御用評論家”は、したり顔して、事前に”密
約”があったのだといっていたが、真偽は知らない。 

日本遺族会が「A級戦犯」分祀の是非について勉強会を開くという。
結構な話だ。6年前だが、あの「国際女性戦犯法廷」が遺族会の関
係する九段会館で開催され、天皇陛下に”有罪”判決をくだした。
九段会館の沿革、歴史を知っていれば、あの連中に3日間も会館を
貸し”占拠”されなかったはずだ。今さら勉強会と思うが、なぜ神社
側が分祀を教義上できないとしているぐらいは勉強して貰いたい。

僕の関係者には直接戦争でなくなった者はいない。しかし、靖国神社
については戦没者の英霊を祀る神域として参拝する。大方の平均的
日本人はそうだと思う。僕は”A級戦犯”だからダメなどとは言わない。
あの時代は日本人全体が”狂気”になっていたのだから。

遺族会に限らず、靖国神社の周辺には、かっての職業軍人を中心に
自分たちだけが”英霊”を守り、これに応える事業をしている、と思って
いる連中が多い。しかし、日本人全体があの時代は戦争犠牲者なのだ。
特定の連中の特定の"靖国発言”が多すぎる気がする。