「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        ”名誉の負傷" 半月盤損傷

2007-05-12 05:28:23 | Weblog
昨年ごろから左足ひざ関節が痛み始めた。歩くといわゆる”年寄り
歩き”になる。あまりみっともないので、一昨日、近くに開業した整
形外科クリニックへ行った。診断結果は「半月盤損傷」。大リーグな
らさしづめ”故障者リスト”入りの病名だが、なんのことはない。よく
聞くと、加齢による骨の磨耗の老人病なのだ。

軟骨保護のための注射(名前を聞いたが忘れた)をうち、リハビリの
ための理学療法を受けたが、果たして完治出来るのかどうかー。あ
まり期待はしていないが、一時的にせよ痛みは薄らいだ。

整形クリニックは従来の病院のイメージとはほど遠い。スポーツ医学
もやっていて、パンフには”ゴルフの肩の痛み、ケガをしても試合に出
たい人の療法”などとも書いてある。そのせいか患者も、よく大病院
で見かけるお年寄りの”談話室”風景はなかった。

変な連想だが、僕の足の痛みは人生の”名誉の負傷”だと思った。”名
誉の負傷”とは戦争中よく使用された言葉で、戦闘で負ったケガのこと
である。人間も長く生きていると、身体のいろんなところにガタが出てくる
ものだ。若いときには「半月盤」が損傷するなど思いもよらなかった。神
様が長寿と引き換えにくれた”名誉の負傷”なのかもしれない。
人生の戦いは、そろそろ日が暮れてきているのだがー。