「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      「ねんきん特別便」”訂正なし”と返事はしたが

2008-03-04 07:13:00 | Weblog
わが家にも先日老妻宛の「ねんきん特別便」が届いた。社会保険庁が記録漏れの
恐れがあるとして送った356万通の中の一通である。早速、夫婦合わせて150歳の
ボケ頭を突き合わせ読んでみたが難解である。なにしろ半世紀近くの記憶をたどり
ながら保存していた記録と照合するのだから大変な作業だ。教えられた社保庁の
関係部門三か所に電話して、やっと一件落着、昨日”訂正なし”との葉書をポストに
入れた。

ところがである。今日の新聞を見て驚いた。昨年12月から社保庁に”訂正なし”と回
答があった人をさらに追跡調査すると8割近くが訂正の必要があるのだという。どう
なっているのだろうかー。昨日”訂正なし”と投函した妻の”特別便”も心配になって
きた。

妻は昭和38年10月に国民年金に任意加入しているが、その頃の年金手帳をみると
区(東京)の担当者が毎月、加入者の家をまわり集金している。手帳に捺印してその
証拠が残っている。ところが、わが家の場合僕の札幌転勤などで妻の年金支払いが
ストップしてしまった。昭和61年4月の年金制度改正で、妻は第三号被保険者となり
支払いが復活した。どうもそのあたりの役所間の連絡の悪さが”記録漏れ”の原因に
なっていたようだ。

保存していた記録と"稗田阿礼”とまでは行かないが、僕の記憶力で妻の年金にはま
ちがいはないと思うのだが、心配だ。今回の社保庁とのやりとりで、妻と同姓同名の
方の記録が"名よせ”されていたことが判った。それを訂正する意味では役にたった
のだが、完全に厚労省の年金行政の失敗である。年金証書には歴代の社会保険庁長
官の名前が白々しく印刷されている。一時騒がれたこの人たちの責任問題はどうなっ
たのであろうか。