「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        福田内閣 と「きぼう」の扉 

2008-03-16 06:19:40 | Weblog
国際宇宙ステーション(ISS)に設置された、わが国初の宇宙拠点(実験棟)
「きぼう」から宇宙飛行士の土井隆雄さんが呼びかけてきた。「日本の皆さ
んこちらは「きぼう」です。「きぼう」の中で働けることは私にとって大きな喜び
です。日本の新しい宇宙時代の幕開けです。皆さんおめでとうございます」
わが国がペンシルロケットで宇宙開発にスタートしたのが1959年だから約
半世紀ぶりの偉業である。

1957年10月4日、旧ソ連が世界初の人工衛星「スプトニク」1号を打ち上げ
た当時を想い出す。僕は新聞社でこの担当部門に勤務していた。大変な
感動だった。仲間の一人は、自分の子供に「宇平」という名前をつけた。当
時展開されていた米ソ間の宇宙開発にちなみ、その平和利用を願っての
命名だった。別の友人は月に到達した月衛星「ルナ」(月)にあやかって娘
にルナと名前をつけた。

日本人は、この半世紀の間に感動を失ってしまったのだろうかー。偉業を
達成した土井宇宙飛行士からの"日本の皆さまおめでとう”とのメッセージに
福田総理をはじめ関係閣僚でさえ"ご苦労さん”の声さえかけていない。
「きぼう」の扉が開かれ、わが国の宇宙開発の新時代がやってきた。なのに
与党も野党も目先の党利党略に走り、日銀総裁さえ決められずにいる。

「きぼう」によって宇宙開発のの新しい扉が開かれた。福田総理ももっと感動
を表に出してもよい。将来が展望できる新しい希望への扉を開いて欲しい。