「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     日本の危機 全共闘世代の政治家たち

2008-03-26 07:13:19 | Weblog
三月末に期限切れになる揮発油(ガソリン)税などの暫定税率をめぐる与野党交渉は
暗礁に乗り上げてしまった。民主党の鳩山由紀夫幹事長は、与党の譲歩案には一切
耳を貸さず「ゼロ回答」などと労組の団体交渉みたいな言葉を使っている。賃上げ交渉
ではない。国民生活に影響し、国家の運命さえかかった重要問題である。民主党の作
戦は衆院を解散し総選挙に追い込もうとするのは、ありありだ。

日銀総裁”不同意”から始まって暫定税率に至る民主党のなどの作戦を見て、僕は1960
年末の東大・安田講堂占拠事件当時の全共闘の騒ぎを想い出した。学生たちは大学
改革を叫び、大學側の一切の呼びかけに、ヘルメットと角棒による暴力で対抗した。偶然
にも民主党四役のうち鳩山幹事長と管直人代表代行の二人が、この全共闘世代。もう
一人の代行、輿石東(参議院議員会長)は全共闘運動を支持した日教組の出だ。

昨年死去した元陸軍大本営参謀、故瀬島龍三氏(元伊藤忠会長)が、ある本に”日本の
危機は、全共闘世代(団塊世代)が政治の中枢についた頃の政治だ”といった意味の事
を書いていた。その根拠については忘れてしまったが、今の鳩山幹事長の発言行動など
をみていると、なるほどとうなずける。世間知らずのお坊ちゃん政治家だけに、全共闘の
当時の学生たちと同じだ。本人は気がついていないかもしれないが、瀬島龍三氏の言う
ように今、日本の危機である。福田総理、思い切って衆院を解散したらどうだろうか。
日本人の叡智は、こういった連中に投票しないと信じている。