「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         「朝日新聞」のチベット冒涜

2008-03-23 06:35:26 | Weblog
「五輪前どうにも邪魔な生き仏」ーという川柳が朝日新聞の声欄(3月20日)に
載っていたと知り合いの「主権回復をめざす会」
からメールを頂いた。生き仏とは現在インドに亡命中のダライ・ラマのこと。ダラ
イ・ラマはチベット仏教の最高指導者で、チベットでは観音菩薩の化身として尊
敬を集めている。

中国政府にとっては、今回のチベット暴動は五輪開催を前にして確かに頭の痛
い問題には違いないが、なぜわが国にとって、どうにも邪魔なのかー。かりに川
柳にしても新聞は他国の宗教を揶揄する記事を掲載すべきではない。

17年前だが、イスラム教の開祖、モハメッドを侮辱したサルマン・ラシュディの「悪
魔の詩」を日本語に翻訳した筑波大学の五十嵐助教授(当時)が刺殺された事件
があり、まだ未解決だ。昨年もベルギーの新聞が、モハメッドを風刺した漫画を載
載、世界中のイスラム教徒の怒りを買った。

日本人は自分の宗教については寛容といわれるが、他国の人が同じように寛容
とは限らない。同じ仏教国でもミャンマーでは、僧侶の身体に触れてはいけない
そうだ。チベット仏教のことは知らないが、教えの最高指導者である。その方を侮
辱するような記事を載せてはいけない。編集者は”アサヒル”だけではなく”アサボ
ケ”までしているのではないだろうか。