「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       政治家の”賞味期限”と”世代戦争”

2008-03-05 06:12:22 | Weblog
「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」という名の国民には
解ったようで解らない”国民運動”組織が発足した。これに”バスに乗り遅れて
は”と自民・民主両党を中心に107人が参加した。”ねじり国会”で重要課題が
審議できず空転しているというのに、おかしな現象である。

”せんたく議員連合”の参加メンバーの名前が新聞に載っていた。政治評論家
ではないので彼らの共通の志がどこにあるのか知らないが”政治を洗濯しよう”
というのだから、今の政治が”汚れている”という共通認識があるのだろう。そし
て、調べてみると、この組織の”舵取り役”ともいえる共同代表2人、世話人・
幹事19人の年齢が若い。1930年代は僅か2人、40年代5人、50年代5人、60年
代5人、70年代1人。平均年齢は50・0歳である。

世界の指導者の年齢も調べてみた。ブッシュ米国(62)、ブラウン英国(57)、サ
ルコジ仏(53)、プーチン露(54)、メルケル独(53)胡錦涛・中国(66)李明博・
韓国(67)ーこちらも平均年齢は58・8歳。ブッシュに変わってオバマ(47)、プ
ーチンのあとにメドベーシェフ(42)がなれば、さらに若返る。

日本の政治家の平均年齢が高いのは高齢者社会だからかも知れない。しかし、
80歳の後半の元総理が今の政治に口出し、新聞の活字になっているのはおか
しい。申し訳ないが”賞味期限切れ”である。若い政治家たちが洗濯したい気持
になるのは理解できる。僕は現在の政治の行き詰まりは、旧態依然の老齢(精
神年齢)政治家ののさばりと、これに対する”世代戦争”だと見ている。