「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

           貧乏爺の集まりの会

2008-03-07 06:48:20 | Weblog
NHKの朝のラジオ番組から「花咲爺」の童謡が流れてきた。”家のまわりでポチ
がなく”ーで始まるあの歌である。ふだん、僕らにはなじみの薄いメロディが多い
だけに、久しぶりで聞く小学唱歌は新鮮に聞こえた。
         ▽ 花咲爺 作詞 石原和三郎 作曲 田村虎三
               (尋常小学校唱歌1年 明治44年)
         一 裏の畑でポチがなく 正直爺さん掘ったならば    
           大判小判が ザクザクザクザク
         一 意地悪爺さんポチ借りて 裏の畑で掘ったらば    
           かわらや瀬戸がら ガラガラガラガラ
六番まであって正直爺と意地悪爺を対比させた勧善懲悪の歌である。

70年前、小学校1年の時、オルガンにのって、この歌を歌った僕らもいつのまにか
後期高齢者のジジーとなった。毎年4月、櫻の咲くころ同期会を開催しているが、
今年は、ついに幹事がダウンしてしまい、僕が代役をおおせつかったが、この年に
なると会の設定がむずかしい。

厚生年金でまあまあの老後を送っている者もいれば、国民年金で生活保護のボー
ダーラインの者もいる。まだ酒を飲めるものもいれば、がんで胃を切除した者もいる。
意地悪爺さんはいないと思うが、皆わがままになっている。

65年前、戦争中で卒業式もそこそこに校門を出た仲間は60人以上いたが、今、消息
が判っているのは14人、出来るだけ多くに参加してもらうとなると、開催の日時から場
所、会費をいくらにするか大変だ。その最大公約数を求めるのが幹事の腕前だが、果
たして何人参加できるだろうかー。