「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      福田総理のKY  小沢代表のさらなるKY 

2008-03-19 06:34:25 | Weblog
福田総理が”熟慮”の上、日銀総裁の後任人事に国会に再提示した田波耕治・国際
協力銀行総裁(68)も参院で民主党など野党の不同意で、またもや否決された。
これで20日以降、わが国の中央銀行総裁不在という異常な事態となってしまう。円
高、株安で市場が混乱している最中、国の”舵取り”はどうなっているのか、不安で
ある。

民主党など野党の田波氏に対する反対理由は、同氏がかって大蔵省事務次官を経
験しており、同党の主張する「財政と金融の分離」に反するという”何を考えている
のか分からない”(福田総理)ものだ。山岡賢次・国対委員長は"武藤氏に不同意し
たのに田波氏に同意するわけにはいかない”と、かたくな態度。鳩山由起夫・幹事長
は”二人とも同じ経歴の人物だ。党として認められない"-と教条主義だ。

こんなことは最初から判っていたことだ。素人の僕でさえ読めていた。なのに福田総
理にはKY(空気が読めなかった)だったのだろうかー。そうだとすれば、”お粗末”の
一語である。総裁人事をめぐる国会空転の責任は大きい。

民主党はそれ以上に、日本の現状についてKYである。日銀総裁が空席ならば、わが
国の経済金融政策に対する国際信用は低下し、国民生活に影響してくる。福田総理の
KYよりは、同党の小沢一郎代表のほうが、よりKYである。国民は同代表の過去の政
治歴をよく知っている。またもや"壊し屋”政治が始まったのかぐらいの認識だ。これで
民主党は小沢氏を代表とする限り、選挙には勝てない。かっての社会党より悪質だ。
日本人は閉塞感でイライラしている。