「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     敬老精神はどこへ 後期高齢者医療保険

2008-03-25 07:10:35 | Weblog
4月1日から実施される後期高齢者医療保険証がやっとわが家にも届いた。すでに
何度か都や区の広報誌で読んでおり、その内容は知っているが、いきなり夫婦共に
利用者負担金が三割と記されており説明がない。ただ”お前らは現役なみ”の収入
がるからだというのである。現役並みの収入の基準とはいくらからなのかーわから
らない。

後期高齢者医療制度は不評で年寄りいじめ、高齢者差別である。大阪や広島で
は、年寄が老骨にムチ打って街頭デモをしている。昨日の新聞によれば、これまで
高齢者には適応外だった「資格証明」が新制度によって適応されることになったと
いう。「資格証明」というのは健康保険の滞納者が、大病で入院などする場合「資格
証明」を発行して貰えるが、そのために高額を支払わなければならない制度である。

老人の滞納者は、ほとんどが貧困から払いたくても払えないケースである。。とても
「資格証明」の一時金など支払う余裕などない。これでは貧乏人の年寄は”死ね”と
いうことと同じである。

幸いわが家の場合”現役なみ”であり、夫婦ともまずは健康である。老妻など医療機
関のお世話にはなってない。が、相互扶助は保険の精神からいって仕方がないと思
っている。問題は後期高齢者医療制度に流れる老人蔑視である。敬老精神はかって
は日本人の美徳であった。”現役並み”といっても、その収入はたかがしれている。例
えば、気持ちだけでもよい。三割を二割にする気配りがないのである。